見出し画像

映画『シャザム』が素晴らしすぎた!!

 今回はアメコミの中でもDCのヒーロー映画『シャザム!』について感じたことを書いていきたいと思います。

映画の詳細:映画『シャザム!』公式サイト 

 私は映画ファンなのですが、アメコミファンでもあります。そして実を言うと、マーベルよりもDC派なのです。そんなDCファンな私ですが実はシャザムを最近まで観ていませんでした……。(まあ理由をつけるなら、DCは暗いのがいいのにマーベルみたいに明るい路線にしやがってって感じです。)
 それでシャザムがネトフリにあったので何となく見てみたら、これまで観ていなくてごめんなさい、っていうぐらい面白かったです。
 そういうわけで、この映画がいかにすばらしいかということをDCファン目線で綴っていきます。

注意:以下ネタバレありです!!!

話の内容に触らずに感想・レビューだけをするのでそこはご了承ください。






 まず、この作品の簡単な感想としては胸熱すぎる!!!ってことです。
14歳の少年がある日突然スーパーパワーを手に入れる。仲間とも協力して悪を倒し、仲間との絆も深まる。まさにThe・王道です。王道過ぎて製作陣に対して、よくアメコミ映画戦国時代にこの映画を作ろうと思ったなあと感心してしまうほどです。でもこの王道で少年マンガなストーリーがハリウッドによって完璧に実写映画化されているのです。ワクワクしないわけがありません。
 また、よくよく考えてみると、これまで実写化されてきたアメコミヒーロー達はスパイダーマンを除いてほぼ成人している大人です。そう考えると14歳の少年がヒーローとなり活躍する作品というのは、アメコミ映画界においては少し新鮮な内容だったのかもしれません。
 ちなみに私が一番好きなシーンはみんなで杖を持ちヒーローに変身するシーンです。もうあの場面は本当に最高でした!!!

 しかし、この作品がワクワクするのは王道的なストーリーに関してだけではありません。
 実はこの映画にはDCファンだからこそ感じられる最高な”しかけ”があるのです。これによって私のワクワクは何十倍、何百倍に膨れ上がりました!!今からはこのことについて解説していきたいと思います。

 まずはこの映画がDCEUことDCエクステンデッド・ユニバースに属している映画であるということが重要です。

 この映画がDCEUに属する映画であるということは、そう、このシャザムの世界にはスーパーマンもバットマンもワンダーウーマンもちゃんと存在しているということです!!
 もっと言えば、『マン・オブ・スティール』(2013)も『バットマン VS スーパーマン ジャスティスの誕生』(2015)も、『ジャスティスリーグ』(2017)もこれらすべての出来事がこのシャザムの世界では起こっていたことだというわけです!!
【ちなみにシャザムの時系列としてはジャスティスリーグ(2017)の後だと考えられます。スーパーマンが登場してましたからね。ステッペンウルフの一件でチームが結成された後、ヒーロー達は仲間になりそうな人々を探していたのでしょう。】

 シャザムと一連のDC作品が同じ世界って言われても、MCUが散々やってきたし今更興奮なんてしないよ、って感じるかもしれません。

 しかし、この映画の主人公はスーパーパワーも何も持たない14歳の普通の少年なのです。そんな少年がスーパーパワーを手に入れるんです。
 また、主人公ビリーたちが住むのはアメリカ東岸の都市フィラデルフィアです。スーパーマンのメトロポリスやバットマンのゴッサムとは違い実在する街です。メトロポリスやゴッサムは現実のニューヨークをモデルにしているといわれています。そんなニューヨークとフィラデルフィアの距離は約150km、日本でいうと東京から富士山くらいです。つまりビリーたちにとってスーパーマンやバットマンは日常的で身近な存在であるということではないのです。

 何が言いたいのかというと、ビリーたちにとってスーパーマンやバットマンといったヒーロー、スーパーパワーといったものは手の届かないものであったということです。そしてビリーたちのヒーローに対する眼差しは、この現実世界に住む私たち観客と同じであったということです!
 このことは作中の描写からも読み取れます。例えばスーパーマンのロゴが入ったTシャツやリュック。おもちゃ屋で売られているアクションフィギュア。フレディがコレクションしているバッタラン。これらのものは現実世界でもヒーローグッズとして販売されており、ファンたちはこのようなグッズを購入してヒーロー達への思いを募らせるのです。
 グッズを購入するフレディといった作中の人々、そしてまたグッズを購入する現実世界の私たちファン。まさにシンクロしています。

よって、ビリーたち=私たち観客という式が成り立つということです。

 もちろん正確にはビリーたち=私たちではありません。その差異はスーパーヒーロー達と同じ世界に住んでいるかどうかということです。

 でも、映画の登場人物が私たちと同じようにヒーローたちに憧れている。そんな人物たちの住む世界には本当にヒーローがいる。そして憧れのヒーローたちのように悪を倒し、憧れのヒーローと対面する。

興奮してワクワクしないわけがないでしょう!!!


 はい、ということで映画『シャザム』について思いを熱く述べました!
『ブラックアダム』や『シャザム2』といったシャザム関連作品をはじめ様々なDCEU作品の公開が控えています。これからも楽しみですね。
 また、そこまでDC好きじゃない。。という方もこれを機に見直して、
ぜひとも”DC沼”にお越しください!!!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?