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個人経営の海苔屋が、なぜメディア掲載年間20本以上達成できたのか?要因をたどってみた。

2021年もいよいよ今日で最後。振り返ってみると、今年1年ありがたいことに多くのメディア様に取り上げていただいていました。
その数なんと24本。
規模感としてそこまで多くはないかもしれませんが、個人経営の海苔屋としてはなかなか頑張ったように感じます。

PR費用も実はプレスリリース配信以外は¥1も使っていないのです。
そして今年はその配信も1回のみ。

それなのになぜ20本以上メディア掲載を達成できたのか?
本日はピックアップした記事をリバースしながら要因を探ってみます。
どうぞゆるりとお付き合いください。

TV:日本テレビ『news every.』

ラジオ:
J-WAVE『GOLDEN WEEK SPECIAL』,『KURASEEDS』,TBSラジオ『伊集院光とらじおと』

新聞:
日経MJ

本:
マガジンハウス『農林水産省職員直伝「食材」のトリセツ』

マンガ:
秋田書店『Eleganceイブ』12月号

雑誌:
集英社『LEE DAYS』創刊号,光文社CLASSY.』2021年7月号,宣伝会議『販促会議』7月号 ,文藝春秋社『CREA』2021年夏号,ハースト婦人画報社『ELLE mariage|エル・マリアージュ』,世界文化社『家庭画報』9月号,スターツ出版株式会社『メトロミニッツ vol.225』,プレジデント社『dancyu』11月号,宝島社『リンネル 2月号』

WEBメディア:
朝日新聞WEB『ツギノジダイ』,relay《事業継承ストーリー》,Yahoo!エールマーケット《エルマの読みもの》,Blazevy《#MONOZUKURI》,日経ビジネスオンライン《作り手とレシピで知る「日本の食」》,Shokuyokuマガジン《みんなの食卓論》,ネットショップ担当者フォーラム《Eコマース先生こと川添隆氏と食品ECを語る》,casicomi《IN FOOD&DRINK,INTERVIEW

ぬま田海苔2021年度メディア掲載

【ケース1:?→casicomi】

まずはこの記事のきっかけを、一つ一つたどっていきたいと思います。

モデルの本多麻衣さんが編集長をつとめる"casicomi"は日本の伝統やルーツを現代に繋げているような「もの・こと」を紹介するWEBマガジンです。
この12月にぬま田海苔を取材していただいた内容が記事や動画として公開されました。
この取材に繋がった経緯は、本多さんのパートナーの方がWEBサイトから海苔を購入し"おいしい!”と気に入ってくださったことがきっかけとなり、本多さんがぬま田海苔の実店舗にいらしてくださったことでした。

<?→本多さまのパートナーの方>
では本多さんのパートナーの方はどこから"ぬま田海苔"を知ったのか?
それはフォローしているある方の投稿でした。

成毛眞さんのFB投稿より引用

<?→成毛眞さんの投稿>
お願いしたわけでもないのに、ここまで書いてくださるなんて本当に嬉しい限りです。確かにこの投稿を見たらいったいどんな海苔かと思いますよね…朝から晩まで海苔まみれですから(笑)
少し話は逸れますがこの投稿がきっかけとなり、ぬま田海苔のWEBサイトはたった1日で月間最高売上を更新してしまいました。
世の中にはとんでもないインフルエンサーがいたのです。
本当に心から感謝です。

この投稿の後ひふみファンドの藤野さんとの対談動画でも、ぬま田海苔についてお話してくださっていました。

では成毛さんはどこからぬまた海苔を知ってくださったのか?
投稿にもある通り、日経ビジネスオンラインの記事がきっかけでした。

<?→日経ビジネスオンラインの記事>
この素晴らしい記事を書いてくださったのは農林水産省の松本純子さん。
パートナーはnoteでもおなじみ、作家であり料理家の樋口直哉さん。2人がぬま田海苔に来店してくださったことから、刺激をいっぱいもらう関係性が続いております。

コロナ前となりますが、農林水産省で初摘み海苔のワークショップを開催。

今年発売された《農林水産省職員直伝「食材」のトリセツ》でもぬま田海苔を紹介していただいてます。

樋口さん著書《最高のおにぎりの作り方》の表紙は初来店の際購入してくださったぬま田海苔の海苔です!

<?→松本さん、樋口さんの来店きっかけ>
たどりにたどって、いよいよ最後。
お2人がぬま田海苔に来店した理由は何か?
それは私が最初に書いたnoteでした。

いったいどんな海苔屋なんだろう?と来てくださったことがきっかけ。
今となっては『誰が読むのかな?』と半信半疑で始めたnoteの記事が、ここまでの繋がりの元となっていたのです。
他にも《news every.》の取材や《J-WAVE》へのゲスト出演もnoteの記事がきっかけとなっております。

J-WAVE『GOLDEN WEEK SPECIAL』より

メディア関連の方からすればnoteは自己紹介文や企画書のように映るのでしょうか?フォロワー数やいいねの数など気にしがちでですが、書きたい内容をちゃんと書ききることが大事だと感じます。
誰でもクリエーターになれるnoteを自分たちのコンテンツとして活用することは本当におすすめ。

【ケース2:?→Eleganceイブ】

続いてのケースは《Eleganceイブ》。なんとぬま田海苔が漫画になりました!実店舗とスタッフをモデルに1話完結の物語に。

母に至っては実名で出ているので、長年海苔屋を頑張ってきたご褒美ができて本当に良かったなと心から感じています。

《Eleganceイブ》"40歳からのハローワーク"より

<?→漫画家・宮脇さんの取材>
描いてくださったのは漫画家の宮脇裕子さん。店舗をリアルに再現できるようにと何度も取材に来てくださり、内容も丁寧に仕上げてくださいました。
ではこの取材に繋がったきっかけは?というと近所のつば屋庖丁店さんからの推薦でした。
『すごく美味しくて良い海苔屋さんがあるから行ってみて!』とすすめられ宮脇さんが来店。そこで『この海苔のストーリーを漫画にしたい』と思ってくださり実現しました。

<?→つば屋庖丁店>
ではつば屋の方はなぜ推薦してくれたのでしょうか?
理由は海苔屋がオープンするにあたって『実際に食べて知ってもらいたい』と、配った海苔を気に入っていただけたからです。

今となれば近隣のお店に思い切って海苔の詰め合わせを持って50店舗ほど挨拶まわりしたことが良かったと思います。
そしてただ配るだけではなく、配るお店さんに対しても『どんなお店なのか?』会話しながら配っていきました。紹介してもらいたいからこそ、私自身も紹介できるようにならないといけないので!

その後『すごく美味しかったよ!』と声がけしていただいたり、口コミで広げてもらえたり、商店街に馴染むのがとても早かったと感じました。
今では、ほぼ毎日ぬま田海苔に商店街の様々な専門店からの紹介でお客様がいらっしゃいます。

よく新店舗オープンの際に、チラシやクーポンを持って挨拶まわりすることが多いと思いますが、何かしら現物を持っていく方がより効果的かもしれませんね。

【ケース3:?→LEE DAYS/CLASSY.】

LEE DAYS 創刊号より

《LEE DAYS》に《CLASSY.》もファッションのイメージが強い雑誌だと思いますが、どちらも共通して手土産特集で紹介していただきました。

《LEE DAYS》はガラス作家のイイノ ナホさんから、《CLASSY.》は合羽橋道具街を代表する料理道具の専門店、釜浅商店の代表・熊澤大介さんからおすすめしていただきました。

<?→イイノさん、熊澤さん>
お2人と知り合うきっかけは1つの雑誌でした。
今年3月で休刊となった《ミセス》の同じ企画内で掲載してもらったことがご縁となりました。
雑誌などで同じ誌面に掲載された方やお店に挨拶に行く、すごく基本的なことですがとても大事なことだと思います。
そんなきっかけがありつつ、素敵なお2人からおすすめしていただけて本当に光栄です。

<?→ミセスの編集部>
では《ミセス》編集部の方は何でぬま田海苔を知ったのか?
答えは店舗での私の声がけでした。

《ミセス》編集部の方が雑誌の企画で合羽橋をめぐっている際、ぬま田海苔の前で立ち止まり店内を覗いてくださっているところに私が声がけし、パンフレットを渡したことがきっかけだったそうです。

ほとんどのお店では店内に入ってくるのを待つことが当たり前だと思いますが、ぬま田海苔では必ずお店の前で立ち止まったり興味を示してくださった方に声がけし、ブランド案内となるパンフレットを渡しています。

例えば『店内で海苔食べくらべできますよ』と『良ければパンフレットどうぞ』どちらが立ち止まりやすいでしょうか?

パンフレットを渡すことで今後の来店に繋がる可能性が上がるだけではなく『どうせなら少し入ってみようか』ともなりうるのです。
知らないブランドの店内に入るのって勇気がいりませんか?
認知がないのであれば、その後押しを自分たちでやる努力は必須だと思います。

世界的なショコラティエ、ピエール・マルコリーニさんも、店内を外から覗いているところに私が声がけし入店してくださったんですよ!

『今日もお客様が入ってこないな〜』
そう思うのであれば、何か入店の後押しになるアクションを行なってみてはいかがでしょうか?

以上、メディア掲載に関して3つのケースをそれぞれリバースし要因を探ってみました。

その答えは《note》《挨拶まわり》《声がけ》です。
これって特別なものではなく、ただ地道な努力の先にあったご褒美だったと感じています。
『そこまでやる必要ある?』
ではなくて、そこまでやるからこそ可能性が上がる。
1%でも2%でも購入の可能性が上がるのであれば、これからも惜しまず努力していきたいと思っています。
今回は3つのケースでしたが、ほとんどが前述の3つに関連していました。

もちろん一気に認知を広げるための有料マーケティングやPRも大事な選択肢です。私たちも実際にここぞという時はプロの方に依頼しています。
今回はその選択だけじゃなくて、自分たちの努力でまだ実現できることだってあるよ、というお話でした。

でも最後に1つ誇りたいのは"海苔のクオリティの高さ"ですね。
どんなに面白い提案しても、パッケージや店舗がおしゃれでも、海苔が美味しくないことにはこのループは続きません。海苔漁師さんに心から感謝。

今年も入札で飛び抜けて美味しい海苔を仕入れることができたと思っているので、ぜひ期待していてください。
新しい海苔も販売スタートしております!

本日も最後まで、いや本年も最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。

また新年もどうぞよろしくお願いいたします。
それでは良いお年を!

ぬま田海苔へ何かリクエストがあればいつでもご連絡を。note/Twitter/Instagramどこからでもお待ちしております。フォローも大歓迎です。

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ぬま田海苔 合羽橋本店

《ぬま田海苔 合羽橋本店 店舗情報》
〒111-0035 東京都台東区西浅草3-7-2
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