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生きること、死ぬこと、そのむこう

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牧師として、人の生死や生きづらさの問題について、できるだけ無宗教の人とも分かちあえるようなエッセーを書いています。一度ご購入頂きますと、過去の記事、今後更新される記事の全てをご覧…
このマガジンの記事を踏み台に、「そういえば、生きてるってなんだろう?」と考えを深めて頂ければ幸いで…
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#宗教

信仰にまつわる覚え書き

わたしはこれまで、衰退しゆく一方の教会をどうやって盛り上げていくか、そのことばかり考えて…

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ろうそくの瞑想

クリスマスの残りの、短くなったろうそくに火をつけた。 ろうそくの火を、凝っと見つめながら…

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友と出遭う

今日はツイッターで、あるアカウントの方からさまざまなご質問を頂いた。質問の内容は多岐にわ…

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死者とつながり、未だ生まれぬ者とつながる

キリスト教についてまったく知らないか、あるいはわずかに知ってはいるがほぼ初めてという方が…

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責任をとらずに責任をとる

藤藪庸一『あなたを諦めない 自殺救済の現場から』(いのちのことば社)を読んでいた。読みな…

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誰と何を分かちあうか

さまざまな宗教的背景がある人たちの集まる宴会に行ってきた。こういう会合に行くと毎回実感す…

ごまかしても成り立つ対話が存在する

わたしが洗礼を受けたのは高校生のときだった。ある日、わたしは信徒の方に、わたしの家にある仏壇について質問した。また、自分がお地蔵さんに愛着を感じていることも話した。するとその方はこう言った。 「それはサタンの偶像です。」 わたしはその方の即答に戸惑い、また自分の過去が否定されたような気がした。これがわたしにとっての「他宗教とは何だろう?」という、問いの始まりだった。 やがてわたしは、次のような考え方に至った。すなわち、山登りのルートはさまざまにあるが、頂上は一つしかない

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部分に集中するか、全体を探るか

わたしは牧師なのでさすがに神社で御守を買うことはない。しかしわたしの姉はクリスチャンでは…

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宗教のハードルは高いものだ

「汚れた霊は、人から出て行くと、砂漠をうろつき、休む場所を探すが、見つからない。それで、…

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「仕方ない」と思える恵み

我々には信教の自由がある。信教の自由があるということは、宗教をまったく信じない自由もある…

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スピリチュアルそして宗教

教会にはしばしば、スピリチュアル系への興味からお越しくださる方もおられる。スピリチュアル…

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わたしはなぜ「洋もの」の宗教を信じているのか

クリスマスも終わった。サンタクロースやクリスマスツリーは街から消えた。神学部時代に、ドイ…

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なぜ(同じ)信仰の者同士が争うのか

この仕事をしていると、必ず言われることがある。 「同じ宗教を信じている人同士なのに、なぜ…

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独りで死ぬことについて

縄文時代の15歳からの平均余命は15~20年程度であったという(岡村道雄『縄文の生活誌』)。平均寿命ではなく、平均余命。つまり乳児の死亡率が高すぎて、平均寿命では成人がどれくらい生きたのかの指標にはならないということである。乳児を含めた平均寿命では、ほんとうに生きたであろう成人たちの年齢よりもずっと低くなってしまうのだ。 当然のことながら出産する母体も危険にさらされ、母親の死亡率も高かった。ある程度成長した子どもは子どもで、樹上などから転落死したりすることもあった。わたしは現

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