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生きること、死ぬこと、そのむこう

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牧師として、人の生死や生きづらさの問題について、できるだけ無宗教の人とも分かちあえるようなエッセーを書いています。一度ご購入頂きますと、過去の記事、今後更新される記事の全てをご覧…
このマガジンの記事を踏み台に、「そういえば、生きてるってなんだろう?」と考えを深めて頂ければ幸いで…
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2020年3月の記事一覧

「麦粒の自意識」聖書のおはなし

'さて、祭りのとき礼拝するためにエルサレムに上って来た人々の中に、何人かのギリシア人がい…

わたしは卑怯な主張をする。

知人から、あるニュースを教えてもらった。どこの国だったかは失念したが、コロナウイルスにま…

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預言の答え合わせは難しい

アンドレイ・タルコフスキーの『サクリファイス』という映画がある。主人公はお気に入りの館で…

祈りへの覚え書き

3世紀のローマを、1日に5千人は亡くなるという疫病が襲った。アレクサンドリアでは人口の三分…

等身大立て看板

先日、録画しておいた黒澤明監督の1957年の作品『蜘蛛巣城』を観た。戦で手柄を上げた主人公と…

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無痛の傷穴

「ぼく、苦しいって、言っていいんですよね?」 ある男性相談者の一言に、すべての問題が詰ま…

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ゆっくりと変わる~昨日言い忘れていたこと

ツイッターでも、こういうことはあるかもしれない。なにしろ文字だけ、匿名とはいえ、とにかく人間が人間たちに対して発信しているのだから。そして人間「たちに」とはいうものの、それを受けとめる一人ひとりは「たち」などではなく、具体的なたった一人の人間なのだから。 こういうこととはどういうことか。つまり、相手が時間をかけて変化してゆくということである。それも、こちらの思いもよらない仕方やタイミングで、いつの間にか変わっているということだ。例えば相手とわたしとの意見が対立していたり、意

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うまく言葉にならないと、言葉で言う

ニー仏さんとツイキャスをした。やはり声で交流するのはよい。ツイッターの文字のみでやり取り…

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閉鎖病棟に入る(14)(終)

閉鎖病棟で診察を受け始めた頃、主治医が言った言葉は今も印象に残っている。 「あなたのよう…

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閉鎖病棟に入る(13)

「相手にも言いぶんがある」 わたしは医師に対して今までの苦境を訴えるにあたり、つねに「~…

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