大谷翔平投手の2つのボークを検証。
見出し画像

大谷翔平投手の2つのボークを検証。

num

2021年6月11日、エンゼルス対ダイヤモンドバックスの試合で、大谷翔平投手がボークを2つ宣告されました。
いろいろな意見がネット上で展開されているようですが、私なりに映像を見て気づいたことを述べたいと思います。

拝見した映像はこちら。

1つ目のボーク

初見ではボークとは思えませんでした。

リプレイ映像を繰り返し見て、ボークである理由を探しに行くと、あえて言うなら、「投球動作の中断」6.02(a)(1) でしょうか。

投手板を外して二塁へ送球しようとするために、軸足である右足を後方に外し、二塁方向に身体を反転させたところでボークが宣告されたことも考慮すると、上半身や自由な足である左足の動きから「投球動作を開始」して、そこからけん制に切り替えた(投球動作を中断した)と判断されたと推察します。

ちなみに、投手板を外した動作がボーク、二塁に投げなかったことがボーク、という意見も見られますが、投手板を外せばどの塁へも偽投することは認められますし、投手板を外さなくても、二塁へだけは偽投することは認められるので、投手板を外す云々はボーク判定に関係しません。

2つ目のボーク

三塁方向からの映像で、初見でボークに見えました。理由は、「セットポジションで、完全に静止していない」6.02(a)(13) です。

大谷投手のグラブは静止していますが、左足が止まっていません。

もちろん、公認野球規則に「完全静止」とは「何秒止まる」等とは書いていないので、全て審判員の判断によりますが、このモーションが静止しているとは言いがたいですね。

そもそもボークのルールってどういうもの?

ボークのルールは、公認野球規則6.02 投手の反則行為 (a) で定められています。ネット上にはボークの解説として、いろいろな表現で書かれていますが、ここでは、規則書に書かれている原文とおりに示します。

6.02(a)ボーク 塁に走者がいるときは、次の場合ボークとなる。

(1) 投手板に触れている投手が、5.07a(1)および(2)項に定める投球動作に違反した場合。
(2) 投手板に触れている投手が、一塁または三塁に送球するまねだけして、実際に送球しなかった場合。
(3) 投手板に触れている投手が、塁に送球する前に、足を直接その塁の方向に踏み出さなかった場合。
(4) 投手板に触れている投手が、走者のいない塁へ送球したり、送球するまねをした場合。ただし、プレイの必要があればさしつかえない。
(5) 投手が反則投球をした場合。
(6) 投手が打者に正対しないうちに投球した場合。
(7) 投手が投手板に触れないで、投球に関連する動作をした場合。
(8) 投手が不必要に試合を遅延させた場合。
(9) 投手がボールを持たないで、投手板に立つか、またいで立つか、投手板を離れて投球するまねをした場合。
(10) 投手が正規の投球姿勢をとった後、実際に投球するか塁に送球する場合を除いて、ボールから一方の手を離した場合。
(11) 投手板に触れている投手が故意であろうと偶然であろうとボールを落とした場合。
(12) 故意死球が企図されたときに、投手がキャッチャースボックスの外にいる捕手に投球した場合。
(13) 投手がセットポジションから投球するに際して、完全に静止しないで投球した場合。

ペナルティ (a)項各規定によってボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者は、アウトにされるおそれなく、1個の塁が与えられる。(後略)

まとめ

私なりの結論として、1つ目はボークに見えませんでしたが、ボークと判定する要素が全くないわけではないと思います。2つ目は明らかにボークに見えました。

いずれにしても、グラウンド上にいる審判員4人が、異なる角度から動きを見ていて、ボークだと判定できる理由があるからこそ、ボークを宣告しているのです。審判員の判定に対して、一野球ファンとして意見を述べましたが、2つの動作をボークとした審判団の判定は尊重されるものです。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
また見てください!
num
野球とサッカーを観戦するのが趣味です。どっちかっていうと審判目線。