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#NulNote うっちゃれヤクルトスワローズ?! 9回ビハインド◎プレイバック

(※2018/9/26 加筆・修正しました )
はい。
いつぶりですかね。
ちょっとたくさん書くことがありそうなので今回こっちに書いてみます。

今日もまたヤクルトの「9回ビハインド◎」の特殊スキルが発動しました。
敗れればカープ優勝が決まるナゴヤDの中日-ヤクルト戦。8回終了時で2-4とビハインドで9回を迎えたヤクルトは中日・佐藤優を攻めあっという間に2点を奪い同点。そして延長10回には鈴木博志にも襲い掛かり相手ミスとタイムリーで3点を奪い見事な逆転勝ち。広島が敗れたため今日の優勝胴上げを阻止した形になりました。

ヤクルトは今季このように「9回(表・裏)ビハインドからの逆転勝ち」が今日でなんと11度目となりました。敗色濃厚の展開から11勝も拾っていることになります。この勝利が現在の2位濃厚の要因になっていることは間違いないでしょう。

9/25時点での9回ビハインド時の勝敗表です。
ヤクルトの11勝が飛びぬけていることがわかると思います。

なんでこんなことになってるかと言うと、技術的にどうこうというのはわからないのですが、端的に言うと「9回をビハインドの状態で迎えるとヤクルトの打者はみんな強打者に変貌する」ようなのです。

9/25時点の9回をビハインドで迎えた時とそうでない時の打撃成績表です。
リード・同点時は打率.252ほどのヤクルトですが、ビハインドになるとなんと打率が.357 OPS.948に跳ね上がります。
9/25時点の数字で言うとOPS.933のG岡本和真が近いので
9回ビハインドのヤクルトは山田哲人(OPS1.012)と岡本和真だけの打線」になると考えてもらうととんでもない打線であることがご理解頂けると思います。

次にビハインド時の9回のヤクルト個人打撃成績を見てみます(9/25現在)。

打数は少ないものの大引啓次の打率.750(8-6)が光ります。今季初の9回ビハインド逆転劇のきっかけとなった同点ソロなどベテランらしい勝負強さを発揮しています。
そしてレギュラー組では山田哲人の打率.606(33-20)が驚異的と言えるでしょう。出塁率.683もさることながら、重要な場面で2盗塁を決めており、まさに走・攻両面で大きな貢献をしてると言えます。
なお余談ですがリードor同点時の9回の山田哲人はなんと打率.000(13-0)。逆境が彼を強くしている…のでしょうか?(苦笑)

残り10ゲームほどとなりましたが、あと何回9回からの大逆転を見せてくれるのか、今後のスワローズの奇跡的展開に注目していきましょう。

では最後に二桁突破記念? という事でヤクルトが9回から逆転勝利を収めた試合をプレイバックしてみたいと思います。

①2018/5/6 ヤクルトvs広島(神宮)
https://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2018050601/top
広000 200 000 10 |3
ヤ000 100 001 11x|4
1-2の9回裏に代打・大引啓次の同点ソロ本塁打が飛び出す。
10回に1点ずつ取り合い、11回2死から古賀優大が四球で出ると坂口智隆が起死回生のタイムリー2塁打を放ちサヨナラ勝ちを収めた。

②2018/6/7 ヤクルトvsソフトバンク(神宮)
https://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2018060702/top
ソ000 100 020 0 |3
ヤ010 000 101 1x|4
2-3の9回裏に森唯斗からバレンティンが起死回生のホームラン。
その勢いそのままに10回裏モイネロから2死満塁のチャンスを作ると雄平が冷静に押し出し四球を選びサヨナラ勝ち。

③2018/6/28 ヤクルトvs中日(神宮)
https://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2018062801/top
中011 000 031 |6
ヤ002 000 025x|9
8回中日が集中打で3点リードを奪うもその裏バレンティンの2ランで1点差。9回さらに中日が追加点を奪うも田島慎二がピリっとせず無死満塁のチャンスをつかむと、西浦直亨の同点2点適時打が生まれ、仕上げはトリプルスリー男・山田哲人。試合時間3時間33分に描かれたアーチはレフトスタンドに飛び込むサヨナラ3ラン。まさにマンガの様な結末にライトスタンドの興奮は最高潮となった。
この試合でスワローズファンの誰もが「今年は何かが起きるぞ」と確信したことだろう。

④2018/7/16 DeNAvsヤクルト(横浜)
https://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2018071601/top
ヤ000 000 005|5
D000 001 001|2
ベイスターズの継投の前に沈黙を続けていた燕打線が絶対的クローザー・山﨑康晃に襲い掛かる。青木宣親・山田哲人の連打であっという間に同点とすると、さらに1死満塁のチャンスを作り、代打・谷内亮太、中村悠平の連続2点適時打が飛び出し一挙5点を奪い逆転勝利を収めた。

⑤2018/7/21 ヤクルトvs中日(神宮)
https://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2018072101/top
中020 010 011 |5
ヤ000 002 203X|7
同点の9回表にクローザー石山泰稚が福田永将に手痛い一発を浴び敗色濃厚となった9回裏。しかしルーキークローザー鈴木博志から先頭の山田哲人が四球を選ぶとすかさず盗塁を決め揺さぶりをかける。そしてバレンティン凡退後、畠山和洋が起死回生の同点適時打。動揺したルーキーの甘い球を川端慎吾は見逃さなかった。勝利を信じるライトスタンドへの一閃は、大逆転のフィナーレをド派手に飾るサヨナラ2ランとなった。

⑥2018/7/26 巨人vsヤクルト(京セラD大阪)
https://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2018072601/top
ヤ000 000 001 01|2
巨100 000 000 00|1
メルセデスの前に手も足も出なかった燕打線がマシソンへの交代で息を吹き返した。山田哲人のヒット・盗塁、犠打で2死3塁のチャンスを作ると雄平が起死回生の同点打。そして11回に上原浩治から青木宣親・山田哲人の連打であっという間に逆転に成功し1点を守り切った。

⑦2018/8/12 中日vsヤクルト(ナゴヤD)
https://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2018081202/top
ヤ000 000 003|3
中000 000 010|1
藤嶋健人の好投の前に沈黙していた打線だったが、新クローザーに指名された鈴木博志に襲い掛かり山田哲人がヒットで出塁するとバレンティンがレフトスタンドに運びあっという間に逆転。さらに押し出しでもう1点を加え土壇場で3点を挙げ逆転勝利を飾った。この敗戦で中日はクローザ選びにさらに苦慮することとなる。

⑧2018/8/14 ヤクルトvs巨人(神宮)
https://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2018081401/top
巨000 000 050 |5
ヤ100 201 002x|6
ライアン小川泰弘が好投、打線も小刻みに加点し楽勝ムードだったはずが8回に突如小川が崩れ2死から1点を失うと急きょリリーフした近藤一樹も餌食となり1死も獲れずあっという間にさらに4点を失い計5失点で大逆転を許す。流れ的にも敗色濃厚と思われた9回裏、巨人のクローザー・アダメスから連打と敬遠で1死満塁のチャンスを掴むと、川端慎吾が起死回生のサヨナラ2点2塁打。小川淳司監督の投手継投ミスを打線が救った形となった。

⑨2018/8/21 広島vsヤクルト(マツダ)
https://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2018082103/top
ヤ010 003 001 5|10
広010 111 100 0|5
点の取り合いとなったが1点ビハインドの9回表に四球と相手エラーで2死1・3塁のチャンスを掴むと、坂口智隆がクローザー中﨑翔太から同点タイムリー。土壇場で同点とすると10回表はアドゥワ誠に襲い掛かりバレンティンの本塁打で勝ち越すと畠山和洋の3ランなども飛び出し一挙5得点。見事な逆転勝ちとなった。

⑩2018/9/4 ヤクルトvs中日(神宮)
https://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2018090402/top
中330 002 100 00 |9
ヤ010 200 006 03x|12
今年のヤクルトを象徴する試合。小川泰弘がまさかの2回までに6失点。8回終了時で3-9と6点のビハインド。さすがに今日は無理だろうと誰もが思った9回裏。2ヶ月ぶりの1軍登板となった田島慎二が6/28の神宮の悪夢を払しょくできなかったのか先頭打者に四球を出すと、代打・武内晋一に2ランを浴び、燕劇場の幕が上がる。動揺した田島は1死を取るも坂口智隆に2塁打を浴びるとまさかの2連続暴投。坂口をホームに返すと青木宣親にもヒットを浴び降板する。交代した祖父江大輔も山田哲人に2塁打を浴び2・3塁のピンチを迎えると中日ブルペンはパニック状態に。イケイケムードのヤクルトは代わった岩瀬仁紀から雄平が2点適時打を放ちとうとう1点差。中日はさらに福谷浩司にスイッチするも、大引啓次が起死回生のタイムリー2塁打を打ちとうとう9回6点差から同点に追いつくことに成功した。
流れはヤクルトのまま迎えた11回裏2死1・2塁のチャンス。上田剛史が振りぬいた打球はスワローズファンの待つライトスタンドへ。最大6点差をうっちゃった燕劇場は最高の結末を迎えた。

⑪2018/9/25 中日vsヤクルト(ナゴヤD)
https://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2018092503/top
ヤ000 101 002 3|7
中111 001 000 0|4
敗れればカープ優勝が決まる1戦。小刻みに加点した中日が2点リードで迎えた9回表。新クローザー・佐藤優を攻め1死2・3塁のチャンスを作ると代打・大引啓次のタイムリーで1点差に詰め寄る。代打・村上宗隆が三振し絶体絶命の場面から坂口智隆が起死回生の同点タイムリー。延長に持ち込むと10回表、山田哲人のヒット・盗塁を足掛かりに1死2・3塁から相手ミスで逆転に成功。さらに満塁から宮本丈の2点適時打が出て勝負あり。中日相手に4度目の8回終了時ビハインドからの逆転勝利を収めた。

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