「特別無電波区域」のあとがき

こんにちは。塗田一帆です。
この記事では短編小説「特別無電波区域」のあとがきとして、物語ができるまでの発想や工夫について書いていこうと思います。途中から有料になっていますが、私のDiscord鯖に参加してもらえれば無料で全文読めますので、お気軽にどうぞ。ついでに感想なんかも貰えれば嬉しいです。

本作を執筆するに当たり、自分の中である課題を掲げました。
それは、「流行に乗っかる」ということです。いまインターネットで話題になっているニュースの要素(時事ネタ) + いま流行っている形式、というスタイルで書いてみることにしました。

まず、時事ネタ要素についてですが、これは香川県が実際に施行を目指している「子供のスマホ・ゲームの利用は1日1時間までとする」という条例が元ネタです。ここからアイデアを膨らませ、行くところまで行ってしまったのが、作中の香河島の制度「特別無電波区域」「非通信機器三原則」でした。ここまでくるともうSFという感じがしますが、実際に「反インターネット主義」という思想は既に存在しているような気がしています。ただ、悲しいことにその活動はインターネット上には存在し得ないので、実際に観測することは難しそうですね。

次に、いま流行っている形式についてですが、これは勿論「なろう系」を意識して書きました。オーソドックスななろう系の主人公は、突然異世界に飛ばされ、そこで自分だけが使える特別な力を使って無双します。そこに苦労や葛藤は存在せず、仲間たちからは「凄いやつだ」と讃えられます。このテンプレートを丁寧になぞることにしました。
これは書いていて初めて気が付きましたが、私はヒーローがくよくよ悩んだりするのが好きではありません。いざという時にはあっさり人を殺してしまうくらいの決断力と覚悟のあるヒーローが好きです。ジャンプ漫画で言うと、「PSYREN」の夜科アゲハですね。彼のように、ちょっと狂ってるくらいが丁度いいと感じます。最近だと、映画「天気の子」の森嶋帆高も良かったですね。(帆高の場合は誰も殺していませんが)
さて、これで物語を創る準備は整ったかのように見えます。しかし、私は重大な穴を見落としていました。

「なろう系ってどうやって終わるの?」

この続きをみるには

この続き:1,511文字
この記事が含まれているマガジンを購読する
小説のあとがきが読み放題になるプランです。 他にも購読者限定の文章を投稿する予定です。

小説のあとがき・購読者限定の記事です。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

チップを受け付けています。 お菓子とかが買えると嬉しいです。

ありがとうございます!
4
短編小説を書いています。 Twitter:https://twitter.com/nulltypo ブログ:https://null.style YouTube:https://youtube.com/c/NurutaChannel