「犬を飼ったことがある人へ」のあとがき

こんにちは。塗田一帆です。
この記事は「犬を飼ったことがある人へ」のあとがきとなっております。
まだ本編をお読みでない方は上のリンクからどうぞ。
また、物語の余韻を壊したくないよって人は一旦ブラウザバックしてください。

今作は「キナリ杯」というコンテストに応募するために執筆しました。
まずは、そのコンテストについて。

これは作家の岸田奈美さんが個人で開催しているもので、専用のハッシュタグをつけてnoteに投稿することによって応募できます。
有名な作家さんや経営者の方々が賞金をカンパしていて、ちょっとしたお祭りのようになっている感じです。これは踊らにゃ損ですね。

ということで、今回は自分なりに「キナリ杯らしい作品」を目指して書くことにしました。まあ第1回なのでそんなものは無いんですが、そこは推測するしかありません。ヒントはこの告知記事の中にあるはずです。

これによると、「キナリ」という単語は「事実も小説も奇なり」という岸田さんのモットーから来ていて、以下のような文章が岸田さんにとっての「面白い」に当てはまるそうです。

・実際にあったことを題材にしている
・誰かや何かを猛烈に愛し、魅力を語っている
・なんか知らんけど、異常な熱量を感じる
・細かすぎて伝わらないことが、伝わってしまう
・首を赤べこのように上下させてしまうくらい、共感する
・読んだあと、好きな人に教えたり、行動してみたくなったりする
・特定の誰かや何かをひどく傷つけるものではない

で、これを見ていて思ったのですが、おそらくこれらの要素ってnoteというプラットフォームそのものの価値観とマッチしているんですよね。noteで伸びている記事って、だいたいこれに当てはまると思います。

ということは、「noteらしい作品」を書けばいいということになります。

しかし、私が普段書いている短編小説とかって全然それらしくないので、かなりやり方を工夫する必要が出てきます。
というか、そもそも小説というのがnoteらしくないです。
noteっていうのはもっとこう、エッセイとかを書くところです。

じゃあエッセイっぽいやつを書こう。

ということで、おそらく「創作エッセイ」というジャンルになるのですが、作り話のエッセイというのを書いてみました。
本当は冒頭の「※この記事はフィクションです」っていうの書きたくなかったんですけど、それは流石に怒られそうなので止めました。

ちなみに、作中のエピソードは基本的にフィクションなんですが、自分の経験や実際にあったことに基づいて書いている部分も多いです。
また、可能な限りで取材とか調査にも時間を割きました。

どこからどこまでが実話なのかはご想像にお任せしますが、ひとつだけ明かすとすれば、私が昔飼っていた柴犬は私に撫でられながら亡くなりました。
……あれ、ちょっと暗い話になっちゃいましたね。

ところで、今作ではエッセイっぽい文体の中に、あえてメタっぽいギミックを仕込むということをやっています。逆に文章はとにかく大人しくして、奇抜な表現は避けることにしました。それによって、「これってそういうやつだったのか」という驚きが生まれるかなと。

そういった考えの中で生まれたのが、描写されていない尻尾を使ったネタと、この表現の場をそのまま作中で使うオチ&タイトルでした。

要するに今作は、「noteっぽい」と同時に、メタとストーリーの両方を作り込んで、「事実も小説も奇なり」を目指した作品だったということです。

これが、私が思う「キナリ杯らしい作品」です。


レギュレーション的にこの記事は審査の対象にはなりませんし、ハッシュタグを付けないので岸田さんが読んでいるかすらわからないのですが、私のこれまでの作品を読んでいた人は、「いきなり作風が変わった?」と不安になったかと思うので説明させて頂きました。

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短編小説を書いています。 色付きサムネ→ちょっと長いちゃんとしたやつ。 白サムネ→短めの実験的なやつ。 Twitter:https://twitter.com/nulltypo ブログ:https://null.style

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