商社マン、会社辞めたいってよ。
先日、某大手商社に行った友人と飲んだ。
そのとき、「俺、会社辞めたいんだよね。」と言っていた。
そのとき私は「あいつ、あんなに就活頑張ってたのになぁ」と複雑な気持ちになった。
~就活時代~
時は2年前ほどに遡る。
私や友人は大学生で就活真っただ中。
就活にという名の荒波の中でもまれまくり、がむしゃらに「自己分析」や「面接対策」を行っていた。
それと同時に面接では志望理由を話さないといけないため、志望理由を考えたりもした。
あなたはその会社に進みたいと思う理由とは?
正直、働きたくもない私にとってはそんなものは思いつかなかった。
給料?ブランド?仕事内容?将来性?
いまいちどれもよくわからなかったけど、給料と仕事内容は大事だなと思った。
なぜならもともと物欲が強いのでお金は必要だし、
一日の大半を仕事に費やすのであれば興味がある仕事内容にしないと
毎日が退屈になると思ったからだ。
友人ももちろんその考えには同意しつつもブランド志向が強いので商社へのあこがれは強かった。
いまの時代ですら商社は「合コンでモテる」「高給取り」「ブランド力」というイメージが強いのだ。
そんな感じで臨んだ就活、私は商社に落ち友人は受かった。
~社会人になって~
そんな友人に社会人になってから会った。
久々の再会に「仕事はどう?」と聞くと、「辞めたい」とのこと。
理由をきくとどうやら「配属リスク」なるものが大きく関係している気がした。
商社では営業、法務、経理などに配属されるとだいたいずっとその職種なんだそう。
友人は望まない経理に配属されたようだ。
経理では当然簿記の知識などが必要になってくる。
友人はあまりそういう勉強に興味が持てないのか簿記試験は何度も落ちていた。
当然、商社は頭の良い人は多く、仕事のできる先輩らにしごかれているらしい。
ブランドで会社選びをするとろくなことにならないなと思ってしまった瞬間である。
また、ほかの業界に行った友人と会い、
「そういえば、あいつ商社いったじゃん?どうなん?」
と聞くとたいがい帰ってくる答えは2つ。
「つまんなくて辞めたいらしい」
「合コンばかりしているよ」
商社の大きな特徴のひとつに年功序列というものがあげられるだろう。
つまり一年目は下っ端の下っ端のいいところで裁量などまったくない仕事をさせられるのが想像できる。
その点、ベンチャー企業とは大きな違いだ。
もう一つの特徴としてやはりブランド力はあるのだろう。
合コンには呼ばれるしモテるというのは嘘ではないようだ。
~過去を振り返って~
私は結果的に就活では商社に落とされた。
負け惜しみにならざるを得ないが、それは正しかったと思う。
やはり就活というのは「勝敗」を決めるものではなく
「適合性」を見るものなのだ。
つまりは「内定30社ももらった~」とかはしゃいでいる輩に限っていまは優越感に浸っていても、
社会人になって死にそうな顔で毎日を過ごしている。
あなたは日々なんのために働いているのだろうか?
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