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平成最初で最後のヨーロッパひとり旅行記④三日目、いざパリへ。

12/11~20のヨーロッパ(フランクフルト~パリ~バルセロナ)旅行記を書いております。
もしよろしければ①から読んでくださいまし。

この日はフランクフルトからパリへの移動日で、それが最大のイベントであり、それ以外にイベントはなかったと言っても過言ではありません。

昨日と同じような(反省を活かし、クロワッサンはとらず小さめのパンをいただいた)朝ごはんを食べて、忘れ物のないよう丁寧にパッキングをし、早めに宿をチェックアウトした。
13時前の列車だったけれど、ちゃんと乗れるか不安だったし車内で食べるための何かを買いたかったこともあって1時間半前には駅についていました。

向こうでは目的の列車が何番ホームに入ってくるかはその日その時で変わるようで、自分で掲示板を見たりひとに聞くなりして確認せねばいけません。
わたしが駅についたとき、わたしが乗る列車の情報はまだ電光掲示板(ではなくて、もう向こうもすべてサイネージだったな)に表示されていなかった。仕方がないので、何を昼食にするか吟味すべく駅にある売店を見て回ることにしました。

(向こうでも、ヨガは流行っているようだった)

幸い、フランクフルト中央駅はワンフロアだけのシンプルな構造となっておりお店を回るのも楽ちんでした。すると、ダンキンドーナツを発見したのです。

このドーナツショップをみなさんご存知でしょうか。
随分前…ウィキペディア先生によると1970年に海外初店舗(本拠地はアメリカ)として日本に上陸、そのあと後発のミスタードーナツに市場を奪われて1998年に撤退した、世界最大のドーナツチェーン(これもウィキペディア先生の表現に基づく)です。
わたしが物心ついた頃にはもう日本撤退していたのですが、中学2年でアメリカの家庭へホームステイに行った時、これと出会いました。

わたしがステイしたホストファミリーは超ド田舎に住んでいて、ほぼ自給自足の暮らしをおくっていました。
詳細は省きますが、日々食卓に上がるものは庭でこさえられた野菜や家畜から得た食糧です。それも悪くありません、むしろこのご時世的には魅力的かもしれません。でも、お世辞にも「美味しい」とは思えなかったイコカ(当時13歳)。
そんなわたしが1ヶ月のホームステイ中に1度だけ連れて行ってもらった外食がダンキンドーナツで、それのなんと美味しかったことか。
何ドーナツを食べたかは忘れてしまったのですが、ヘーゼルナッツラテを飲んだことだけはしっかり覚えていました。

そんな思い出のダンキンドーナツとの再会です、買わないわけにはいきませんでした。
というわけで、ヘーゼルナッツラテにココナッツチョコレートのドーナツを購入。それから別のベーカリーでチキンラップ(スタバに売ってるようなラップサンドの1.5倍の大きさを想像してもらえればokです)も買い込みました。

掲示板を見に行くと、自分ののる列車が入線するホームも表示されていました。
ところで、ヨーロッパではこの列車が入ってくるホームっていうのが予告なしに突然変更されたりするそうで。

特にパリなんかだと直前になって5番ホームと知らされていたのが1番ホームに変わったりするそうです。ドイツはヨーロッパの中でもそうそう変わることはないらしいですが、日本に比べてずいぶんと臨機応変なようでした。

さて、それでも1時間弱時間が余ったので、ベンチに座って待つことにしました。ふと斜め前に目をやると、恐らくホームレスの人上手に毛布にくるまって寝ています。

普通の利用者とホームレスが同じ空間に並んで座っているのは、日本ではあまり見たことがなかったので不思議な感覚でした。

いよいよ乗車です。
わたしの席はボックス席の窓側でした。

多くの日本の特急は、新幹線を始め、進行方向と座席の向きが同じになるように、座席を動かすことができますが、ヨーロッパではそうなっておらず固定されたつくりになっています。
旅行記③で少し触れましたがヨーロッパの主要駅は阪急梅田駅のような作りをしているので、そういった駅に停車すると列車の先頭と最後尾がその度ごとに入れ替わるのです。
そのため、座席の向きを毎回変えるわけにもいかないので固定されているのです。(たぶん、、、)

で、わたしのその席は進行方向に対して逆を向いていました。列車自体は背中方向へと進んだんですね。で、腹立たしいのが一度も向きが逆にならなかったのと、ボックス席の奥側かつ他の3席(隣・前・斜め前)もずーっと埋まっていて出づらく&居づらく…。
後ろ向きに進んでいるからちょっと気持ちわるいし…。
3時間半がとても長く感じられました。

というわけで、ちょっとの遅延もあり17時前にパリ東駅に到着しました!
この旅行は「旅行すること」が第一目的であり、それが達成できればなんでもよかったのですが、ヨーロッパを選んだのはパリに行きたかったからでした。

本場のクロワッサンを食べたい。
映画『アメリ』の世界を見てみたい。
わたしにとってパリはひとつの憧れの都市で、着いた時は文字通り鼓動が高鳴っていました。

降りてわかる、色が違う。
フランクフルトに比べて、明らかに、目に入ってくる色数が増え、その色彩も明るくなっていました。
都市が違うだけでこんなにも感じられ方が違うんだなあと。

そわそわしつつも列車疲れしていたので、駅構内のコンビニみたいなところでレモネードと豆のサラダ?みたいなものを購入し、ホテルへ。このホテルも駅から近くてたどり着くのは楽ちんでした。
そして部屋の中のいろどりがかわいい!
そのセンスをわたしに分けてほしい。

って感じでこの日は早めにシャワーを浴びて終了。
そうそう、この旅行通してずーっとレモネードらしきものを飲んでいたのですが、パリ東駅に入っていたコンビニみたいなところはイギリス資本のお店で、ここのレモネードは果肉が入っていたのがgoodでした!が、サラダは微妙だったので、少し食べて終わりました。

つづく

この度は読んでくださって、ありがとうございます。 わたしの言葉がどこかにいるあなたへと届いていること、嬉しく思います。