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みんな仲良くという呪い

昭和世代のわたしは子供の頃は、
沢山友達を作りましょう!
みんなで仲良くしましょう!
とよく言われましたし、それは正しいことだと信じておりました。
一年生になったらの歌の友達100人できるかな?も何気に昔は好きでした。

しかし、あるときから、どうしてもこの子と仲良くできないなとか、ちょっと苦手だなとか、あまり好きになれないなと思う人がいても我慢して付き合わないといけないのかな?仲良しなふりをしないといけないのかな?というのが疑問で仕方がありませんでしたし、たまにストレスとなる時もありました。

ただ、私は二十歳を過ぎたあたり、特に働きだしてからは、人との距離の取り方だったり、考え方も少し変わった気がします。

近年は、私のような考えの子も増えてたり、その様な考えから学校生活に支障をきたす子もいるからか、
「みんな仲良くしなくてよい」
という先生もいらっしゃると言う話も聞きます。

また、みんな仲良くを強要するのは日本独特なのではとも思ってます。昔、海外に住んでて日本語を勉強している外国人の中高校生のスピーチを聞きに行った時に、司会者の池上彰さんが、彼らに皆さんの国で、いじめはありますか?ときいたら、いじめはない!ただ、人種差別はある!とみなさん答えてました。
要するに、日本人の一般的に考える日本人同士のいじめはないということのようなのです。また、なぜ同じ日本人同士でいじめるの?という問いもありました。

なぜでしょうか?

日本は、もともと、ひと昔前は日本人以外の方が学校のなかにいらっしゃることが稀だったこともあるのかなと。また、みんな仲良く、みんな同じ、みんな平等が一番幸せという空気感、連帯感が強かったのかなとも思います。その空気感、連帯感から、色々な意味でずれてしまう人が、いじめのターゲットになるケースも多かったのではと思うのです。

しかし、実際のところは、みんな仲良くも、みんな同じも、みんな平等も、みんな幸せもなかなか難しいなかで、表面的にみんな我慢をする文化が日本らしくなったのかなとも思ってます。

しかし、私個人の考えとしては、自分と合わないなー、ちょっと苦手だなあ、嫌いだなと思っても、人を思いやる、意地悪をしないはあった上で、どうしても自分と合わない人間とは、必要がなければ関わらないし、必要あれば必要な観点で程よい距離で付き合えば、みんな仲良くは必要ないし、いじめにはならないのでは?と思うのですが、そう言うことを言うと、

そういう問題じゃないとか、

友達がいない人からしたら、そー言う考え方は
かわいそうだろうとか、

人間一人はさみしいとか、

そんな人間関係もさみしい

と言う人もいるかもしれません。

しかし、学校のクラス、学校だけなど、コミュニティを限定しなければ、友達はできるし、自分にあう環境も見つけることはできるのではとも思います。世界78億人もいるんだから、一人くらい友達になってくれる人はどこかにいると思うのです。

あとは、
友達が沢山いること=さみしくない
みんな仲良し=楽しい=幸せ

とは限らないとも思うのです。

人間そうそう割り切れるものではないけど、

学校は大事だけど、勉強するところと割り切る、

会社も同じで、会社は大事だけど、会社は仕事をするところと割り切る

別に友達をつくるための場ではないと!

あの人はそーいう人だ!

と周りに思われたもの勝ちなところもあるのです。
なので、いい意味で諦められたら、いじめのターゲットからは外れる場合もあると思うのです。

そして、自身は全てを、学校や会社などの特定の環境だけに求めなくてよいと思うのです。

そもそも、日本人は、結局のところ全てのことを、自分が所属している一つの環境に求めすぎる傾向にあるのではとも思うのです。

別に、会社や学校で友達を作ってはいけないと言うわけではなく、別に沢山友達ができる人は作ればいいのです。ただ、友達は一人だけでいいと言う人もいたりもすると思います。
また、友達がいない人、できない人、作りたくない人、欲しくない人もいると思うのです。でも、それはそれでよいのではと思うのです。

嫌いな人でも、いいところがある、自分より優れたところ、その人のマネをしないといけないことが見つかると、付き合い方が変わって、いい距離感を取れる場合もあると思います。それは、友達じゃなくてもできることだと思います。好きになろうとするのではなく、いいところ、優れていることを見つけるそれは誰でもできると思うのです。

みんな仲良くが、いじめをまねく

私自身はそう言う考え方ですが、好き嫌い関係なくやはり一人になるのが怖い、孤独は寂しいと思う人は、好きでもないのに、本当は友達になりたくないのに、みんな仲良くを求める場合もあるとは思います。

また、色々綺麗事を言っても、なかなかどうしても、逃れることができないコミュニティ、特に小さな狭い環境のコミュニティ、会社、ムラほどそれが顕著だなと思うことは多いので、私自身も言ってることを貫き通せてるわけではなく、全てのケースに言えることでもないと思います。

ただ、小さなコミュニティの依存がいじめを助長するところもあるなと。

一歩冷静になったら変わるのではと…。

また、その様な風潮が、日本の独特な文化、ちょっとの文化、空気を読む文化になっているのかなとも思ってます。

ただ、月日が経てば、友達といえど、関係において、損得もあるし、メリットデメリットがあるので、相手にとってもメリットがないと、自然と友達ではなくなる場合もあるし、状況によっては、

適応できない環境から、
みんな仲良くから、逃げる

のもありだと思います。

日本語教師の勉強をしていた中で、日本人の人との距離の取り方についても色々考えていて、指導となると色々難しいなと思ってたりします。

また来月からの教育実習でもどのような雰囲気で取り組めばよいかも悩んだり・・・。


今日はこの辺で。最後までお読みいただきありがとうございます😊

みんな仲良くの国なのに、最近は孤独は人が多くなってるようで、国が施策を打ち出しているのは気になりますが…。


今日のビールです。埼玉バージョンです







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