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2024年9月の尾瀬 その3:吹割の滝と老神温泉

むかし大家のおじいちゃんに勧められたのがきっかけで尾瀬を訪れるようになった。ほぼ毎年歩きに行っている。

これはじいちゃんにもらった尾瀬のガイドブック
尾瀬のファッション、一周周ってPOPEYEなんかに載っていそう
これはじいちゃんにもらった尾瀬のガイドブック
「家族向きの小部屋」にマーク、じいちゃん家族を連れて行ったのかな。グッとくる

吹割の滝に立ち寄る

大家のじいちゃんに帰りにお寄りなさいと勧められていた。だが、わたしは新宿発着を使うから立ち寄れなかったのだよ。じいちゃんが現役だったころは新宿発着のバスはなかったのかもしれない。今回は老神温泉で1泊する。滝、行ってみる。

尾瀬戸倉のバスターミナルから45分ほどで吹割の滝に到着。路線バスは貸し切り状態だった。

川へ降りていく道沿いにフリーダムなかんじの土産物屋が軒を連ねる。かき氷150円ってめちゃくちゃ良心的。
「遊歩道を外れて間違っても川に入るなよ」と大音量のアナウンスが各種言語で流れている。

川沿いに遊歩道があって滝を間近にみることができる。なかなか見たことのないタイプの川、そして滝だった。なるほどこういうものか。せっかく尾瀬まで来たのだから一度くらいは行くべきだなとおもった。

吹割の滝から老神温泉の本日のお宿まではせいぜい4kmといったところ。歩いていく。

4kmぽっち、余裕だぜ!
なんて思っていた
わたしが愚かだった。

朝から背負い続けたザックは重く、東京より涼しいとはいえ日陰のない炎天下の国道は熱い。そして歩道のない場所で背後に迫る大型トラックの恐ろしいこと。トラック側も大迷惑だったことだろう。

豪華トイレが気になって悶えた
国道120号をそれて老神温泉郷へ

ゲリラ豪雨に備えた折り畳み傘を日傘に…わずかばかりの日陰を頼りに歩くことができた。こいつがなかったらと思うとぞっとする。

田んぼがとてもいい。まだ水が張ってあったので稲刈りはまだ先だろうか。用水路の水音なども大変風情があってよろしいのだが、如何せん暑く情緒をあじわう余裕はない。

最後の最後に部活で走り込みをするような坂が登場してわたしの心は完全に折れた。

到着(なみだ)

本日のお宿は「老神温泉 伍楼閣」
全27室のこじんまりとしたお宿で、ひとり泊OK。のんびりと過ごせる静かでほっとする宿だった。広縁とお手洗い付きのお部屋が1泊2食付きで15,800円ほどとお財布にもやさしい。

画像は老神温泉 伍楼閣さんのHPよりお借りしました

とにもかくにも汗を流しにお風呂へ!
露天風呂は基本混浴という、昨今では珍しい仕様が新鮮。もちろん、女性だけ男性だけという時間帯も設けられている。
まずは洗い場のある男女別のお湯へ。疲労に染みる温泉。極楽である。
夕食後の女性だけの時間帯に露天風呂にも入ったが、いつまでも入っていられるぬるめのお湯加減が良かった。温泉好きに喜ばれるお宿なのだとおもう。

旅館の広縁というのは、どうしてこんなに魅力的なのかね。

汗を流したら、広縁に陣取ってビールを飲みつつのんびりと過ごす。山ごと崩れちゃいそうな急斜面が迫る。

待っていましたのお夕食。うれしいことに食事は朝晩ともに部屋食だ。まとめて提供されるため蒸物やお椀はどうしても冷めてしまうが、食事中に気を使わなくていいから、わたしは気にならない。天ぷらは揚げたてを持ってきてくれる。

群馬のお野菜総動員の献立。味付けが優しくて野菜の味やお出汁の風味がしっかりと感じられるのがうれしい。大満足だった。

生ビールと日本酒をいただいた。日本酒でお刺身をつつき、天ぷらやお肉でビールを飲んで好き勝手にやる。

食後に露天風呂に入ったらぐっすり眠って朝まで記憶がない。

朝食も部屋食。おかゆと白ご飯が出てくる。おかゆがめっぽうにおいしい。.
卓上で蒸したソーセージと野菜を長いも入りのゴマダレで食べるとか、舞茸とピーマンを炊いたのだとか、鯖に田楽みそなど、ちょっと一工夫あるのがたのしい。漬物や昆布の佃煮も、おそらくヨーグルトも自家製ではないかとおもう。ご飯も進んでしまうが、いくらなんでも食べ過ぎと半分で我慢した。いいお宿をみつけた!来年の尾瀬も2泊3日にしたいな。
10時、チェックアウト。送迎バスで沼田駅へ向かう。
~つづく~


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