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長生きのおばあちゃんから教わり、私が習慣にしていること


死は誰にでもやって来るもので、不老不死というのは存在しません。

だけれど、死ぬ時まで自分らしく人間らしく過ごせたら、どんなに素敵な人生だろうと考えることがあります。その時に、どうしても私の二人のおばあちゃんのことを思い浮かべてしまいます。

二人に共通しているのは、元気に老後を生きているということ。

食べることは生きることという言葉のとおり、二人の元気を支えていたのは、彼女らの何気ない毎日の食習慣です。今日は二人のおばぁちゃんが教えてくれて、今私が習慣にしていることを書いてみます。

「それは、沖縄の人だからできるんでしょう?」

ということはここでは無しにして、国内どこにいてもできることばかりなので、よければ読み進めてみてください。

おばあちゃんが教えてくれて、習慣にしていることはこちら。

・かつお節で出汁をとる。
・黒糖を日常的に食べる。
・近場の野菜を食べる。
・魚を食べる。
・老後の楽しみを持つ。

単純そうな5つのこと。順番に紹介させて欲しい。

かつお節で出汁をとる

沖縄そばを食べたことがある方は、あのほっとするスープのおいしさを思い出せるでしょうか。

あのおいしさの正体は「かつお節」。沖縄そばにかぎらず、琉球料理は香辛料はあまり使わずに、かつお節、塩、昆布を多用します。かつお節できちんとお出しが取れていると、あとは塩だけでも味付けがバッチリ決まります。

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沖縄県のかつお節の消費量は、全国で最も多いのです。

沖縄ではお歳暮やお祝い返しの品として、かつお節は定番です。それくらいにどの家庭にとっても、もらって嬉しい”必需品”。

おばあちゃんも、毎日のようにかつお節の出汁をとって、あらゆる料理に使っていました。今でも、大きな鍋の前に立ち出汁をとっている姿が鮮明に目に浮かびます。作る料理はどれも味わい深い、やさしい味付けばかりでした。

かつお節は、イノシン酸といううま味を含み、これがおいしさを作り出します。さらにカリウムというミネラルも含み、これは化学調味料では少ないことが多いのです。

少し面倒だけれど、かつお節で出汁をとってみる。
すると、いつもの料理がぐんとおいしくなりますよ。

黒糖を日常的に食べる。

自分の健康を維持する方法の一つとして重視しているのが「調味料」。

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習慣が人を作る、と言われるように、良いと思うことは毎日続けたいです。何も頑張ることなく、意識しなくとも続けられる習慣を、ある時期探していたときに、ハッと父方のおばあちゃんのことを思い出しました。
彼女はいつも黒糖を食べていました。

「咳止めになる」「喉にいい」とのこと。

私が風邪を引き始めた時も、風邪薬ではなくまず黒糖を差し出してきたものです。

それくらいにおばあちゃんが信頼を置いていた沖縄の黒糖。

栄養価を調べると、マグネシウム・カリウム・カルシウムと、白い砂糖ではとりきれない栄養素を含んでいました。カリウム以外は、今の日本人の食生活で不足が指摘されている栄養素です。

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先日、サバのトマト煮込みを作りました。ここに大さじ1杯の黒糖をパラパラと加えます。
黒糖は、コクが出るとおいしいとされる種類の煮込み料理に相性が良いのです。肉じゃが、筑前煮、ぶり大根、ひじきの煮物など。トマトの酸味とも相性が良いので、イタリアンや地中海料理にもよく合います。

そうそう、手作りのちんすこうも黒糖を使って、とても簡単に美味しく作れますよ。

キッチンの白い砂糖を黒糖に置き換えるだけなので、とっても簡単です。それなのに、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルを少しずつ補うことができるのです。

味付けで、元気を貯金しましょう。

なるべく近い場所でとれた野菜を食べる

おばあちゃんは、毎朝、自分の畑の世話をしていました。

おばあちゃんが畑と呼ぶその場所は、屋上と駐車場のすみっこにあるちょっとした家庭菜園でした。

こじんまりとしているけれど、そこで夏はゴーヤー、へちまを育て、冬は春菊やサラダ菜など葉野菜を育てていました。ネギ、ニラは通年栽培し、我が家では買ったことがありませんでした。

野菜のほとんどは鮮度が命です。

収穫仕立てが最もおいしく、栄養価も優れています。収穫してから、その場ですぐに調理し、食べることで野菜の栄養価を最大限に享受することができます。おばあちゃんはよく言っていました。

「これは、うちで採れたものだからね。上等よー。」

「上等」とは、沖縄独特の表現で「良いもの」「素敵なもの」という意味を持つ。

当時は、自分で栽培した野菜たちの出来を自画自賛しているのだと思っていました。(笑)
もちろんそれも少しはあったかもしれないが、今となっては、新鮮な野菜がどれほどおいしく栄養価が高いのか、良いものなのか、ということを行っていたのかな、と思うのです。

今の私は沖縄県外に住んでいて、家庭菜園もしていません。
野菜は全て買って賄っている。

それでも、おばあちゃんの教えを思い出し、なるべく近い生産者のものを手に取るようにしています。

シャキッとした小松菜やほうれん草、つやつやのトマトをまな板に載せるとき、作ってくれた方への感謝の気持ちでじんわりと心が温まるのです。

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魚を食べる。

「さかな さかな さかな さかなを食べると〜、あたま あたま あたま あたまがよくなる〜」という歌が生まれたのは1990年代の始めのことでした。

それから魚の健康面へのメリットは着目されつつも、国内での「魚離れ」は増えていて、2019年に肉の消費量の方が多くなりました。

記憶を辿ると、おばぁちゃんはよく魚を食べていました。魚を丸ごと使った温かいスープをおばあちゃんは作っては、同居している孫の私に食べさせてくれました。

「目ん玉まで、食べなさいよ」

そう言って、おばあちゃんは魚のあらゆる部分をしっかり食していました。魚の栄養素は、部位によって異なります。身には部分に含まれるたんぱく質、骨にはカルシウム、皮にはコラーゲンなどと、全体を満遍なく食することで、幅広く栄養を摂取できるのです。

そんなおばあちゃんの教えもあってか、私もできるだけ魚は食べるようにしています。

「先週は肉が多めだったから、今週は魚にしようかな」

といった具合に、1週間単位でのざっくりとした調整です。魚には旬があるので、その時々での味覚を味わっていると、おうちごはんが豊かなものになるので、すごくおすすめです。

老後の楽しみをもつ

最後は「食」というところからは外れてしまうのだが、大切なことだと思うので書いておきたいです。

父方のおばあちゃんは、地域の旅行サークルに属していて、海外や国内いろんなところに出かけていました。着物や帯が好きで、自分や家族のためにと買い集めていました。

母方のおばあちゃんは定年退職後に水泳を習い始め、それから1時間以上泳ぎ続けることができるようになったそうです。その他にも、社交ダンス、カラオケと趣味の多い日々を送っていました。

二人とも80歳半ば〜90歳まで、好きなところに出かけ、それぞれに楽しんでいました。そんな二人を見て育った私は「老後は第二の人生。その時までにやりたいことをリストアップしておこう。」と考えています。

その一つが、世界一周のクルーズ旅行。

これは地元の友達と一緒に計画中で、毎月共通の口座に、すこしずつ積み立てをしています。今の日本は、老後の不安の方がクローズアップされることが多いからか、自然と歳をとることがネガティブな方向に行ってしまいがちな気がしています。老後の楽しみは自分で作って行かないと、というのが私の考えだ。

みなさんの老後の楽しみは何ですか? もし良ければ、教えてください。

今日もここまで読んでくださり、ありがとう。






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