マガジンのカバー画像

アートに関する雑記

6
運営しているクリエイター

記事一覧

Hikari Shimoda Statement

Today, I would like to talk you about the theme of my art. Mainly, the themes of my art works are solitude and depression that people in the modern world struggle with. In addition, the 2011 Tohoku Ea

もっとみる
下田ひかりステイトメント

下田ひかりステイトメント

私は現代の私たちが抱える孤独や不安をベースに、2011年3月11日に発生した東日本大震災、とりわけ福島第一原発事故に影響を受け、大きくわけて2つのテーマで作品を制作しています。一つは子どものポートレイトのシリーズ「この星の子ども」と、「神様の行方」というシリーズです。もう一つはヒーローと魔法少女が描かれているコラージュのシリーズです。全ての作品を通して、共通している部分も多くありますが、それぞれの

もっとみる

解説は作品の魅力を殺すか?

投げ銭システムの記事です(全部読めます)

まず前提として、これからの話は私の美術家として活動している中で考え、感じている事です。

「美術家として活動していくにはどうしたらより良いのか」という立場からの発言です。美術家として活動するには、今の世の中では「売れる」事が大きな活動指標の一つになっています。

「好きに描いているだけだから売れる必要はない」「美術とは金銭価値ではない」「他人に理解されな

もっとみる
PICTOPLASMA アートフェスティバル

PICTOPLASMA アートフェスティバル

4月29日〜5月3日にドイツ、ベルリンで行われたPICTOPLASMAアートフェスティバルに招待参加して来ました。
このアートフェスティバルは、アニメーション、キャラクターデザイン、プロダクト、イラストレーション、アートを中心として1999年から行われているフェスティバルです。
http://conference.pictoplasma.com/
主に展示とアニメーションの上映プログラム、作家の講

もっとみる

コンテンツの価値を取り戻す時

前回のエントリーに追記しようかと思ったのだけど、長くなりそうなので別に。この記事は無料で読めますが、投げ銭システムを試してみます。記事の最後に100円で購入ボタンがあるので、記事を読んで良いなと思ったら100円投げ銭してくれると嬉しいな。しなくでも大丈夫です。ものは試しです。

画家(絵を売って収入を得る)で活動していくのは難しい。こと日本だとかなり難しい。活動場所も限られるし、購入層も薄いし、作

もっとみる
日本のアート界で女性を描けない事

日本のアート界で女性を描けない事

私がどうにも日本のアート界でアウェイ感を感じてしまうのが、キャラクターを記号的に捉えられない事と、女性を描けない事。

近年アニメキャラモチーフの作風がかなり多くなって来たように思うけれど、キャラクターを記号で捉え、分解して再構築したり、かなりコンセプチュアルな作風が多い。これは男性の作家に多くて、女性は描くキャラクターに自分の心情や世界観を託すので、物語性や内面性が非常に強いものになる事

もっとみる