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~「日テレR&Dラボ、初めてコラボしてみました(前編)」~

こんにちは。『日テレR&Dラボ』です。
これから少しずつ私たちの活動や、いろんな企業さんとのコラボのお話をnoteで書いていきたいと思います!

今回は、私たちが1年ほどアイデア共創をしてきた、Panasonic Design FUTURE LIFE FACTORY(以後FLFと表記します)の皆さんとのコラボレーションについてお届けしたいと思います。

私たちR&Dラボにとっては、実はFLFさんが初めての対外的なコラボになります。これがきっかけで、とある「プロトタイプ」を制作中なのですが、それについては近々公開していきたいと思います。

今回の座談会では、なぜ私たちがFLFさんとの共創をスタートしたのかを紹介していきます。

今回のゲストはPanasonic Design FUTURE LIFE FACTORYの、白鳥真衣子さん、東江麻祐さんのお二人。聞き手は日テレR&Dラボの加藤友規、久野崇文です。


■「なるほど!!AIってこんな使い方もできるんだ」…FUTURE LIFE FACTORYとの出会い

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加藤:白鳥さん、東江さん、今日はお時間いただき有難うございます!

白鳥:はい!こちらこそ、有難うございます!こうやって話すの緊張しますね~(笑)

加藤:いえいえ、こちらも手探りで始めたnoteなんですけど、今日はリラックスしてお話できればと思います!

今日はこれから、FUTURE LIFE FACTORYのみなさん(以下、FLFと表記しています)と、私たち日テレR&Dラボのコラボについて振り返っていきたいと思います。
心の準備はよろしいですか??

東江:なんだかよくわかっていませんが(笑)大丈夫です!

加藤:先ずは私たちR&DラボとFLFさんとの出会いの話をしますと…
私たちがFLFさんを知ったのは、TOA(テックオープンエア―)というベルリンで行われているイノベーション系イベントの報告会で、『PA!GO』のお話を聞いた時でして、とても感激したのを覚えてます。

『PA!GO』についてはこちらを↓↓↓

加藤:日テレの中ではAIはとにかく「便利なこと」に使って行く発想が多いんですが、『PA!GO』は、子どもの「学び」だけでなく、親と子やおじいちゃんまでもつながれるような世代を超えた「コミュニケーション」を生み出すプロダクトで、しかもプロダクトとコンテンツが絶妙にミックスされていて、「すごい発明品だな!AIってこんな使い方もできるんだ」
って感じたのを覚えています。

久野:そうですね、二人で顔を見合わせて「こういうの作らなきゃだめなんじゃないか?」と話したのを思い出しました。たぶん、デザイナーさんのチームだからこそできる発想だなと思って、僕らにはできない発想だなと。

加藤:テレビ画面の新しい使い方という意味では、テレビ局としてはドキッとする内容なんですが(笑)でも、そういう新しい使い方の提案というのも凄いなと。

白鳥:今枝(その当時FLFに在籍)にお声かけいただいたんですよね。

加藤:はい、イベントが終わってすぐに今枝さんと話をして、お互いのリソースで是非何かアイデアを考えてみませんか?って直談判して(笑)

白鳥:個人的には逆に『PA!GO』のどういうところが日テレさんとつながるのか気になるんですが、どうなんですか?

加藤:そうですね、例えば番組の中には紹介しているいろんな情報があるんですが、それを楽しいアクションで行動につなげられているのかというと、全然そうでもないんです。
例えば、子どもが自然を学べるような番組もありますけど、その中に昆虫や、鳥や植物とかたくさん出てきますけど、『PA!GO』を使えばテレビの画面の中だけじゃなくてリアルにも広げることってできるんじゃないかな?とか。

白鳥:確かに!そういう使い方もありますよね。

久野:やっぱり自分たちはテレビの中の勝負をしているので、テレビの画面を飛び出してまでサービスとかコンテンツを提供しようという発想には至らなくて、それをサクッと実現してるのが凄いなと思います。

加藤:コンテンツ目線でも、どうしても「視聴率を上げるためにどうするか?」という方向に行きがちなのですが、『PA!GO』みたいなデバイスがあれば提供できるサービスの世界が広がっていくなあと。

子どもに外に出て自然に対する興味を向けることもできるし、家族団らんの時間を作ることにもできるし。でも、テレビ局はプロダクトを作る会社ではないので、デバイス含めたサービスをつくろうという発想にはなりづらいんですよね。

だから、日テレとPanasonicの両社で発想すれば、コンテンツとプロダクトをミックスしてもっと面白いコミュニケーションを生み出せるんじゃないかな?というのがスタートでした。

東江:なるほど、そんなきっかけがあったんですね。


■「社内で完結するものはほとんど無い!」FLFが目指すこととは?

白鳥:でもFLFも自分たちだけで何かできるとはあまり思っていなくって…、「こういうことに最近興味があるんですけどどうですか?」「一緒に何かゼロからイチから考えてみませんか?」みたいな感じで何か一緒にやることが多いんですよ。

加藤:オリジナルとコラボ、どっちもあるんですか?

白鳥:両方ありますね。「自分たちはこの領域に興味があるんだけど一緒にできることはないですか?」みたいこともありますね。
「これに興味があるんですけどどうですか?」って、世間話して、数ヵ月後に「こういうものを作ってみたんですけど一緒にやりませんか?」とか、広がっていく場合もあります。

結構いろいろあって、順番はまちまちなんですが、社内で完結するものはほとんどないです。

東江:パナソニック本体がメインストリームだとすると、私たちFLFは「カウンターパンチ」的な役割なんでしょうかね。

「これからの未来」とか、もしくは今も現れ始めているような「こういう未来にしたいよね」という考え方を形にしてくのはずっと変わらないです。

白鳥: FLFも初めは家電部門の人からスタートして、我々が入ったタイミングからサービス部門や住宅部門からもメンバーが集まり、「より良い社会」への広い目線になってきた経緯はあります。

公式に掲げているのは「未来探索」「社内外にビジョン発信」「外と中をつなぐハブ」になるというミッションもあります。この3つのミッションは変わらないので、そこを主軸に置きながら具現化する、イメージやコンセプトをぼんやりしたストーリーにしたままじゃなくて「形として社会に問う」ことは継続していくと思います。

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加藤:私たちが初めてFLFにお伺いしたときに、率直にどう思いました?(笑)

白鳥:「あ、楽しそう!」って思いました(笑) 「わー、テレビの人だ!芸能人と接してるのかな?なんでここに来たんだろう??」って。私たちはプロダクト作るとかすごくリアルな世界なので、異業種の方と話すといつも「凄いな~」ってなるんですよ(笑)

加藤:そうなんですね。
逆に私たちが最初に伺ったときは、汐留からも近いこんなところにこんなラボの工房があってビックリしました。身近でこういうプロダクトが生み出されているんだな、というのは逆に新鮮で(笑)

白鳥:お互いに隣の芝生は青いんですね~。

加藤:はい、こちらから見た芝生はものすごく真っ青に輝いていました(笑)

後編はFLFさんの具体的なプロジェクトへと話が進みます。

後編は…
■もはや家電では無い!!「自分を知る」をテーマにしたFLFのプロジェクト
■プロダクトとメディア、相互作用で生きやすい社会ができあがる!
■そして…TONDEMO LIFE FACTORY結成へ!