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台湾文学未翻訳作品紹介雑誌『翻屋』Vol.1ー台湾の文学賞

『翻屋』(ほんや)
「いつか読みたい」に出逢える。

(ページ下から『翻屋』Vol.1ダウンロードいただけます。)

 近年、日本では台湾関連の書籍が多く見られるようになってきました。旅行書やグルメ本はもちろん、台湾の文学作品も日本語に翻訳出版され、書店の店頭に並ぶようになってきました。呉明益の『複眼人』、『雨の島』や、徐嘉澤の『次の夜明けに』などなど…。また、近い内に李琴峰訳で李屏瑤の《向日性植物》が出版されるそうです。(筆者は今からワクワクしております。)このように、少しずつではありますが確実に、台湾文学が日本の読者の目に届きつつあります。

 しかし、日本語訳された作品数はまだまだ僅かで、素晴らしい台湾文学の数々が日本人の読者の目に触れることなく埋もれているのもまた、事実です。そこで、台湾大学日本人学生会(NTUJSA)では、更に多くの台湾文学を日本人に伝えるために、まだ日本語訳されていない作品を翻訳し紹介する雑誌『翻屋』を制作することと致しました。

 この度配信致します『翻屋』Vol.1では、台湾の文学賞をテーマに、
①『尋琴者』(郭強生著)
②『我們幹過的蠢事』(賀景濱著)
③『秀琴,這個愛笑的女孩』(黃春明著)
の計3作品を誌内で紹介しております。それぞれ、2021年の台湾各文学賞で大賞を受賞した作品です。

 これらの小説は未翻訳作品のため、現時点では原文を通してしか読むことができません。この雑誌で紹介した本が、皆様の心の中の「いつか読みたい」リストに加わることができたら幸いです。いつの日か本当に翻訳出版される日が来るかもしれません✨

 最後に、本雑誌へのご意見・ご感想・お問い合わせがございましたら、ぜひ以下のアンケートリンクよりお寄せください。今後の企画の参考にさせていただきます。また、今後も雑誌制作を継続していくために、本雑誌の主旨・活動に賛同していただける読者の皆様からのご支援を募っております。詳細は以下のリンクよりご覧いただけます。

※なお、本誌にて引用しました本文につきましては、出版社の使用許可を取得しております。

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