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京極先生と宮部先生の朗読会

鬼太郎にハマった流れで京極先生にも再熱しまして、京極先生と宮部先生の朗読イベントなるものを見つけ、行ってきました。

京極先生は巷説百物語のクライマックス、宮部先生は新作の短編をそれぞれ30分程度朗読、最後に20分程度のトークという流れでした。

いや、お二人とも素敵すぎる
京極先生は声優の経験もあるとは知っていたけども、もう上手いものです。登場人物の口調も相まって落語を聞いてるかのようで。ずっと聴いてられます。
そんでもって内容に合わせて鳴らす鈴の音がね。もう〜いや、わかってるんですよ。ああ、鈴を取り出した。なるほど、鳴らすよね。うん、て。でも鳥肌たっちゃいますね。

隣の女性が、先生がステージに立たれた時、両手を口元前に持っていくのが視界の隅で見え、「わかる...わかります...動いて発声する生身の先生、拝みますよね」と。

宮部先生は、恥ずかしながらブレイブストーリーを最初のほう読んだことがある程度で、先生自身については無知だったのですが、非常に可愛らしい方で。
声も澄んで真っ直ぐで、ずっとニコニコしてらして癒しでした...
終わって友人に宮部先生優しそうな方だったと話したら、「でもあの人審査員した時、つまらない小説については容赦なく0点つけてる」と聞いてやはり大御所、あの笑顔に騙されてはいけない。

トークパート、朗読について、
宮部先生
お家で何回も録音して練習したりして、噛まずにできたのが一回くらいはあるんですよ。でも世で言う再雇用の年齢になってからは噛んだり一行飛ばしたりどうしても間違えちゃう。

京極先生
録音したんですか。それもう流して口パクにすればいいんですよ。
私は台本今朝貰いましてね。朗読中捲れなくて、次頁の冒頭をこんな風に書いたようなと想像で言ったりしてましたよ。

なんてトークからスタート。
整理整頓が好きで、自宅の本は何がどこにあるか全て把握してると噂の京極先生、宮部先生には「間違えたなんて言わなければ誰も分からないですよ。本を実際に読んだとしてもどう間違えてたかなんて誰も覚えてないです」なんてのも仰ってたけど、先生の記憶能力はそんなものではないのではととても気になる...



最近の出来事については、宮部先生は今年から花粉症を発症してしまったらしい。京極先生は30周年関係で各地を行き来してるらしく、飛行場では疲れるからゲートまで自動運転サービスを利用するそうで、その絵面だけでも最高なのに「あれね、ピロピロずーっと音楽なるんですよ。繰り返し。そしてそんなに早くないんですね。徒歩15分くらいのところを12分とかで行くんです。」ってめちゃくちゃ爆笑してしまった。

夏に発売する京極先生の新作について、これまたかなりのページ数だそうで...と宮部さんが振ったら「あんなもの二度と書きませんよ」なんて笑
彼の方の著書は毎度分厚いので、束見本という厚さだけを確認する見本が作られるんですが、物販の方で展示されてまして、それについても「あれ、中身なんも書いてないんですよ。そんなもの見て何が楽しいんですか」なんて
終始捻くれ文句垂れていて最高でした

タイトルは京極先生の直筆
この人朝書かされたらしい
1100頁超の予定との事



グッズセットのチケットにしたので、お二人のサインも手に入り、京極先生のサイン本も何とか手に入りました。




終わってから物販にお二人が来て対応してくれるのは本当、やばい。ちょっと対応については正直角川さんにめちゃくちゃ文句を言いたいのだけど、それは直接一筆したためようと思います。

定期的にされてるそうで、是非また行きたい...

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