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~正しい知識で夏を乗り越えよう~2年 深川智晴

今回のセミナーは、男子・女子ソフトテニス部のトレーナーを担当している2人(トレーナー研究会)から、熱中症の症状と予防について学びました。
はじめに熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで体温調節機構が上手く働かなくなり、体内に熱がこもった状態のことです。パフォーマンスを低下させる原因として、汗をかくことによって体水分量が減少し、1回拍出量の低下やそれを補うための心拍数の増加が起こります。活動筋への血流量の低下、筋肉へのエネルギー代謝の変化、深部体温や皮膚体温の過度な上昇などによって持久力運動の継続が困難になります。
発生要因として環境要因、運動要因、個人要因の3つがあります。環境要因は、気温、湿度、軽射熱、風速などがあげられます。
運動要因は、運動環境、時間、休憩の取り方、水分補給、服装などがあげられます。個人要因は、年齢、肥満、食事、体力、体調、睡眠、暑熱順化などがあげられます。
症状は、
軽症   熱けいれん 熱失神
中等症  熱疲労
重症   全身けいれん
 
〈軽症〉応急処置、日陰や涼しい場所に移動する。足を心臓より高く上げる。体表面を冷やす。水分補給を行う。
 
〈中等症〉応急処置、ただちに運動を中止する。衣服を緩める。発汗で失った水分を補給する。
 
〈重症〉応急処置、全身の冷却、アイスバスやアイスタオルを用いる。
 
 
◉熱中症予防について◉
水分補給 15分から30分ごとにこまめに行う。喉の渇きがなくても補給、水分+塩分、スポーツドリンクも摂取すること。
練習の休憩中や練習後にはアイススラリーを補給すること。
運動中、冷温の飲料を継続的に補給することで深部体温の上昇を抑えることができます。
こまめな水分補給は、深部体温の上昇を遅らせる事ができるため、運動後、失われた体水分を素早く回復させること、体温をなるべく安静状態に近づけて余計な発汗を防ぐことが必要です。
運動後の食事でスープを取り入れ、ナトリウムが含まれる飲料を利用して体水分量の早期回復を目指すこと。アイススラリーを摂取して、深部体温の低下を促すこと。これら熱中症の予防に繋がります。
 
本日の熱中症セミナーはトレーナー研究会の協力のもと行われました。熱中症の発生要因や、症状の重度、応急処置、予防対策などを学びました。特に予防対策は、常日頃から心がけていく必要だと感じました。夏季は日照時間が長いため、活動時間が長いのでしっかり休養を取ることが大切なことがわかりました。今後、インカレなど暑い中での試合を控えているので今回のセミナーで学んだ知識を活かして活動していきたいです。最後になりますが、セミナー開催に携わってくださった関係者の皆様、ありがとうございました。

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