サイコドリーム

福士蒼汰さんと結婚し、
レトロな和式の家に住む私たち。

近くに建つモダンな家には
腰がいつも90度以上曲がっている
おばあさんが住んでいた。

おばあさんは福士蒼汰さんのことが
大好きで、しょっちゅう
私たちの家に遊びに来ていた。

毎日毎日…

遊びに来るだけなら良いが、
なりふり構わずベタベタしていて、
気持ちが良くない。

ある日の夕方。
いつもの如くおばあさんが家に来ていた。

おばあさんに嫌気がさしてしまった私は
どうやって追い払おうか考えていた。

夜。
この日はなかなか帰らないおばあさん。

どうやら夜遅くまで居座って、
福士さんに家まで送ってもらう魂胆のようだった。

突如家中の電気が消えた。

「おやまあ、停電かい?
蒼汰くん、私を家まで送ってくれないかね?」

この状況を利用すればいけると思ったのだろうか?…

おばあさんの声がする方に向かう。
勿論。電気を消したのは私。

「なんだい?!?!?!」

真っ暗闇の中、おばあさんに圧をかけて
後退りさせる先にあるのは外と繋ぐ扉。

そのまま外に出して、
「おやすみなさい( ◠ ‿ ◠ )」とだけ伝えて
鍵を閉めた。

真っ暗な外

私はそのまま灯りをつけず福士さんを寝かしつけて自分も寝た。

というところで現実の私が起きた。

おやすみなさいと言った時の自分の顔が
ニヒル笑いであまりにもサイコな顔をしていた

ひぇぇ。おやすみなさい。


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