秋聲の熊

誰かが大切に使っていたものに、興味をひかれる。

金沢市の徳田秋聲記念館の、愛用品の展示。
その中に、パイプが一つある。
ちょっと変わった品。パイプの管は短くて、少し曲がっている。木の幹のように見えなくもない。その上に、木彫りの子熊が乗っている。

パイプを口もとに持っていったら、目の前に小さなクマがいる形になる。
それを想像すると、心が和む。

これを手にした秋声の写真もあった。
どのような来歴があるのだろう。