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すっかり有名観光地?美瑛の青い池

異次元空間は、世界のヘンテコを追う同人誌「異次元空間」のオンライン版で、風変わりな場所と構造物の紹介がメインです。

写真家の方により偶然発見され、今やラベンダー畑と並んで美瑛の有名観光地になった白金の青い池。メディアやSNSでたびたび紹介される神秘的な青い池だが、付近の様子がどうなってるかは行ってみないと分かりにくいもの。

今回の異次元空間では、美瑛・白金にある青い池を紹介する。

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美瑛駅前から白金温泉までのバスに揺られること20分、白金青い池入口バス停に到着する。

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青い池が着目されるようになったのは最近のことのように感じるが、バス停は既にくたびれていて味がある。

バス停は青い池からは離れているため少々歩くことになる。

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青い池には新しめの観光案内看板が立てられていた。青い池の近くには道の駅 びえい「白金ビルケ」があり、一周回るように観光するのがいいかもしれない。

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広い駐車場と、売店(青い売店)が設置されており、青い池にちなんだラムネ味の青いソフトクリームや、青いプリンを食することができる。誰も知らない名もなき池のときからすれば観光地として大きく発展したといえるだろう。

写真家の高橋真澄氏が写真の題材に取り上げたことで世に知られ、Apple社が写真家白石健人氏の撮影した青い池の写真をMac OS X「Mountain Lion」の壁紙に採用したことで、世界的に知られる場所になりました。
GOOD! HOKKAIDO ウェブサイトより

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青い池は池沿いに整備された一方通行の遊歩道から鑑賞するスタイルをとっている。観光客は木々の間からうまく写真が撮れる場所を探していた。

Google Mapの全天球画像を操作してみると、青い池の周囲がどうなっているか分かりやすい。

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青い池の名の通り池の水は青い。池の中からそびえる立ち枯れした木々の姿が印象的である。

この不思議な青さについてはびえい白金温泉観光協会ウェブサイトに解説があったので引用する。

青い池の水が青い理由、白金温泉街にございます『白ひげの滝』などから、アルミニウムを含んだ水が流れでている。(滝は崖の途中から地下水が湧き出ている潜流瀑。)この滝が美瑛川の水と混ざると目に見えないコロイド状という粒子が生成され、それが太陽の光をまんべんなく散乱させている。(美瑛川⇒滝の下から!別名:ブルーリバーとも呼ばれている。)波長の短い青い光が散乱されやすいため、その光が目に届き青く見える。※陸上から見ると水は青く見えますが、水そのものに色は見られません。※コロイドとは、ある物質の粒子が他の物質の中に分散している状態を言います。さらに!!滝の横から掛け流しております白金温泉水が、光の散乱を助けるイオウ・石灰成分などが、川底の石・岩を白くし、水の青さをよりいっそう引き立てているようです。
びえい白金温泉観光協会ウェブサイトより

要約すれば、水に細かい粒子が混じって光を散乱させている…ということのようだ。

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池の水は空をよく反射していた。ガイドブックで見るようなキャッチーな青い池の写真を撮るためにはPL(偏光)フィルタを持参する必要がある。備えよう。

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青い池の端には美瑛川がある。川の水は青い池の色とは違うように見える。このときは青く見えている青い池だが、水量や時間など条件が揃わなければ青く見えないという。まったく不思議な池である。

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美瑛川に沿って散策路が整備されていた。ここを通って道の駅まで行くことができるようだ。

青い池自体はさほど大きな池ではないが、付近は観光地だけあって力を入れて整備されており、時期によれば池周辺のライトアップも実施されているようだ。紅葉や雪景色も美しいそうなので、季節を変えて訪れてみるのもいいかもしれない。

日本にはまだ見ぬ不思議な光景があるものだ。

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