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S高本校の先生&非公式キャラが語る! 開校2年目『S高の魅力』座談会(後編)

取材・文=住井 円香(S高1期・ネットコース)

S高本校の先生&非公式キャラが語る! 開校2年目『S高の魅力』座談会(前編)」の続きです。

※記事は前・後編の2回に分けて掲載しています。今回は後編です。
※しばたろうがチャットで話した内容は、『』内に原文のまま掲載しています。

裏では先生たちが真剣に探り合い? 個性光った『地味ハロウィン』

ーー昨年、地味ハロウィン(※5)など、N/S高のSlackにあるチャンネル、#times_s_tsukubaで盛り上がった企画がありました。そうした企画の裏側のエピソードもありますか。

尾崎:地味ハロウィンは、実は突発的に行った企画でした。ガチハロウィンをしても良かったんですけど、S高の先生たちは独創性が強い先生が多いので、地味ハロウィンの方が個性が出て、面白いんじゃないかなあと思ってやってみたんです。

 実際には、先生たちは仮装についてたくさん悩んで、裏では「何やります?」という探り合いをしていました。面白い仮装をしてエントリーしてきた先生がいた時には、「うわぁ、その手があったか」と悔しそうにしている先生もいたりしました。そういったイベントや、みんなで参加する企画には、先生たちは積極的に楽しんで参加しています。

しばたろう:『今年はしばたろうも仮装したい』

――しばたろうの仮装もぜひ見たいです!

※5 地味ハロウィンとは
#times_s_tsukubaにて昨年ハロウィンに行われた企画で、正式名称は「地味ハロウィン仮装総選挙2021 in つくば本校」。先生方が「説明しないと伝わらないような地味な仮装」をして、生徒の投票で順位を決めました。企画当日は、先生方は仮装のまま、面談や電話業務をしていたそうです。

昨年の地味ハロウィンの結果発表の写真。優勝した光廣先生(美術科)、尾崎先生、次点の新里先生(国語科)が載っています。


先生たちが語るS高の「ここだけはN高には負けない」

ーーここだけはN高に負けないぞ、というようなポイントはありますか。

水野:開校2年目なので、まだまだ自由に出来ちゃうというところがありますね。慣習にとらわれていません。すぐにS高ルールのようなものが出来上がっていって、何でもすぐにチャレンジ出来るというところがいいところだと思っています。試行錯誤しているとも言えるんですけど、何でも好きな事が出来ちゃうし、いい意味でそれを止める人もいないから、S高はメチャクチャ楽しいと思います。もちろんN高がつまらないわけじゃないんですけどね。

竹沢:N高に負けないぞ、というところを教員側の視点で言うのであれば、個人的な理由ですが、S高の体育のほうが面白いのではないかと思っています。こう見えて私、負けず嫌いなので、やるからには授業もそうですし、スクーリングでどれだけ楽しんでもらえたかというのは、N高には負けたくないなあとはすごく思っているんですよ。
 
 N高もS高も、レポートの内容なども全て一緒で、違うところと言えば、スクーリングで現地に行くのが、沖縄かつくばかという違いくらいです。そこで「どうやってN高とS高を選ぶの?」となったときに、もちろん沖縄が好きでN高、つくばが好きでS高を選ぶという部分はあると思います。ただ、出来れば、教員がN高とS高で違うんだというところや、授業の面白さというところの違いを感じてもらえたらいいなと思っています。

尾崎:やっぱり、N高とS高の違いと言われると、正直言って難しいなと思います。というのも、使っているコンテンツも同じですし、Slackのチャンネルも同じところで活動しています。正直、学習というところで違いはなかなか出づらいのかもしれないと思っています。でも、だからこそ、先ほど竹沢さんも言っていたんですけど、人の違いが一番大きいのかなって思っています。

 去年はまだS高は開校1年目でした。1年目の学校に入学するって結構勇気がいることだと思うんです。そんな勇気のいる行動をとって入ってきてくれた生徒、そして初年度ならではの良さを創り上げていこうと考えていた先生がいわゆる化学反応を起こして、いい文化と、素敵な空間を創り上げていっているのがS高なのではないかなと思っています。だからこそ、今のすごくいい空気感というのをさらに良く伸ばしていってほしいし、逆にS高で出来ることを、もっともっと一緒に創り上げていきたいと思っています。


キャンプファイア、体育館、図書室……アオハル感いっぱいのS高本校

ーーN高の沖縄伊計本校にはなくて、つくば本校だけのオリジナリティがある施設や経験できることなどはありますか。

水野:宿泊型スクーリングでは、校庭で薪と角材を組んで、かなり大規模なキャンプファイアをやります。「キャンプファイアの規模がちょっとしたものだろう」と思ってスクーリングにくると、実際の火の勢いに感動させられますよね。

尾崎:つくば本校には屋上もあるのですが、実は、これは普通の通学スクーリングでは開放することが出来ないんです。でも宿泊に来てくれれば、屋上に行けて、屋上からは筑波山がすごくきれいに見えるんです。「え、本当にこんなに近いの」と感じるくらいに見えます。

つくば本校の屋上から見える筑波山。写真中央で水野先生が華麗なジャンプをしています!(提供:つくば本校の先生方) 

また、宿泊型スクーリングでは、昼休みには体育館も開放しています。生徒が体育館でバスケやバドミントン、バレーボールをしている光景は、通信制の学校というよりも、どちらかと言えば全日制の学校のイメージだと思います。全日制で楽しめるようなことがS高でも出来るということが、オリジナリティなんじゃないかなあと思っています。

竹沢:本校に初めて来たときに、図書室に感動しました。図書室が思っていたイメージと異なり、インテリジェンスな雰囲気の素敵な空間だなあと思いました。中学、高校の書架というより大学みたいな雰囲気でした。

しばたろう:『インテリジェンス!』

竹沢:つくば本校は、インテリアも意外と凝っていますよ。例えば、教室の天井にちょっとした模様があったり、教室内にも木で組み立てられたところがあったりします。建物の細部にこだわりというか、学校だけど学校っぽくないみたいな所がちょいちょいあるので、ぜひ時間があったら、そういった凝ったつくりのところも探していただければと思います。

つくば本校の図書室。おやおや、テーブルの上にもしばたろうが!なんと、こちら、竹沢先生お手製のしばたろうクッションでした!(提供:つくば本校の先生方) 


個性あふれる先生方の面白エピソードも。魂のぶつかり合いをする〇〇先生!、〇〇科は天然な先生が多い?

ーー他の先生の面白エピソードもあればご紹介をお願いします。

水野:国語科の新里さんは、授業で魂と魂のぶつかり合いをしようとするんです。それに共鳴した生徒が、授業後に長蛇の列を作って新里さんに議論を仕掛けに行っていました。休み時間になっても、廊下や空き教室で彼の授業が行われていたんです。新里さんは、生徒たちが主体的に学ぼうとする、考えようとする環境を作っていたんだと思います。

 美術科の光廣先生はしばたろうのカメラマン的な存在です。光廣先生がいなければ、こうやって私たちの前にしばたろうが具現化されることはなかったんです。卒業生向けの動画を作成したときにも素敵な絵を描いてくださったりとか、随所随所で光廣先生は本当に大活躍しているんですよ。ただ、あまり前に出てアピールをしないので、忍者みたいな感じでこっそり活躍されているというイメージです。光廣先生の趣味はSlackなので、誰よりも早くスタンプを押してくださるというのが私たちの中では伝説としてあります。光廣先生は、#times_s_tsukubaにも、休みの日でもいらっしゃいますね。愉快で素敵な先生なんですよね。

潮干狩りに連れて行ってもらったしばたろう。うるうるした目がとってもキュートです。こちらの可愛いしばたろうの写真のカメラマンは光廣先生だそうです(提供:つくば本校の先生方)

尾崎:体育の先生は運動しているときは、「わっ、かっこいいなあ」って思うんですが、なぜ運動しているときに、特別かっこいいって思うのか、と考えた時がありました。すると、体育科の先生方の普段の様子は、ガツガツしていないというか、ちょっと天然なところがあるからではないかと気づいたんです。

 学校に来る途中に、先生達はスーパーなどに寄って、お弁当や昼ご飯を持ってきたりするのですが、ある時に体育科の風間先生が柑橘系の果物を持ってきたんです。「風間先生、今日はミカンみたいなものを食べているんですね」と話しかけたら、風間先生は「そうなんですよ。おいしそうだったので買っちゃったんです。横文字で商品名が書いてあったんですけど、なんて書いてあったかなあ。サマーオレンジだったかなあ」というようなことを言っていました。

 すると、すかさず横から川里先生(国語科・情報科)というまじめな先生が、「サマーオレンジ…。それ、夏ミカンじゃないですか」と突っ込んでいました。こんな風に天然さがある先生が体育科には多いかな、と思います。

 それから、生徒の皆さんが意外と知らない職員室事情みたいなものもありますよ。職員室では、席によって暑さ寒さが違って、冷房直下の場所はすごく寒いのですが、離れたところは冷房があまり当たらなくって暑いんです。なのに、なぜか冷房直下のところには寒がりの先生、冷房から離れたところには暑がりの先生という配置になっているので、職員室内のエアコン操作をめぐってバトルするということがあります。


生徒も「一人の大人として対等に接する」。生徒との距離、大切にしています

尾崎:スクーリングが行われているときは、自分がこれから授業する教室の雰囲気を覗きに行っています。「ここは話しかけたらよく話すタイプの教室だ」とか、「ここの教室は静かだから、結構盛り上げていった方がいいかな」とか、逆に盛り上がりすぎていたら冷静でシュールな笑い系を取り入れた授業のほうが合っているんじゃないかな、と偵察みたいなことをしています。

 生徒の皆さんは、授業中に先生が見回りに来ているのは、「やばい、ちゃんと授業をちゃんと受けているかを見に来た」と思うかもしれないのですが、見回りはどちらかというと先生が授業をより良くするための偵察なんですよ。みんなの様子を「どんな感じの生徒かな」と把握しに来たりするんです。

 それから、この前、「100カメ」という番組が取材に来て、僕は大きく取り上げられてオードリーさんにたくさんいじられていたんです。番組を放送中にリアルタイムで見ながら、#times_s_tsukubaを覗いたら、生徒から「あ、キリンの人だ」と言われていました。生徒は、オードリーさんにいじられているところを心配してくれていたみたいです。後日、生徒から、「私は尾崎先生の授業面白かったと思います」という(いじりに対する)フォローや、「大丈夫でしたか」というSlackのダイレクトメッセージがいっぱい来ていました。

 僕はオードリーさんからのいじりに全然へこんではいなかったんですけど、生徒から心配されることによって、メンタル弱い人だって思われているんだとわかって、なんだか不思議な感覚になりました。

――オードリーさんにいじられることってなかなかないですよね。このお話を伺って、生徒と先生の距離が遠くないこともS高の魅力なのかなあと思いました。

尾崎:確かに、先生と生徒の距離が近いというのはその通りだなあと思いました。学校の方針として、生徒も一人の個人なので、一人の大人として、接するようにしています。生徒から「さん」付けで呼ばれている先生たちもたくさんいて、なるべく先生たちも生徒と対等に接していきたいと思っています。

 もちろん、経験に基づいて何かアドバイスをしなければならない場面は出てくるとは思うのですが、生徒の意見も一つの大人の意見として我々も受け止めて、回答します。対話を楽しむような場面があったら生徒と真剣に向き合うし、(生徒と)勝負なんてあったら、絶対に負けない気持ちで打ち込んだりします。

 逆に、距離感が近過ぎて、もう少しパーソナルスペースを空けたいという生徒も中にはいると思います。先生達は、パーソナルスペースのところも配慮していますので、常にグイグイ行くわけではないのですが、こうやって(近い距離で)話を出来るところは魅力かなあと僕も思っていますね。

しばたろう:『みんな素敵な生徒だから、しばたろうもたくさん話したい!』

――ちなみに、しばたろうがよく出没するのはどこですか。

水野:やっぱり、芝のあるところにいます。校庭によくいて、芝と戯れている気がしますね。たまに遠出もしていて、過去にはゴールデンウィークに潮干狩りにも行っていたみたいです。海にも行くらしいです。

しばたろう :『Slackだと、たいむずつくば(#times_s_tsukuba)ですね! JAXAもいったよ!』

水野:そうそう、しばたろうは、JAXAにも行きましたね。いつか、しばたろうグッズを作って、あちこちにしばたろうがいるようにして、みんなに写真を撮ってもらいたいですね。

尾崎:しばたろうは、いろいろなところに出かけて、#times_s_tsukubaに(その時の)写真をあげたりしています。ひょっとしたらつくば駅まで行ったりする機会や、もしかすると本校に行くまでの道中に、しばたろうがいるかもしれません。


しばたろうのお気に入りスポットの一つのつくば本校校庭です。もしかしたら、芝生と戯れるしばたろうに会えるかも!?(提供:つくば本校の先生方)


終わりに

今までスクーリングや単位認定試験で訪れるたび、つくば本校では和気あいあいとした温かみのある雰囲気を感じてきました。その時に大変お世話になった先生方から伺った、裏話を含めたたくさんのエピソードは、どれもとても興味深かったです。先生方の他のお話も、もっと聞いてみたくなりました。

また、年に数回の限られたスクーリングの機会のために、たくさんの思いを込めて準備をしてくださっていることを知り、これから授業を受けるときの気持ちが変わるような気がしました。先生方のお話を通して、改めて自分の学校に愛着が湧き、誇りに感じました。

お忙しい中、座談会にご参加くださった尾崎先生、水野先生、竹沢先生、本当にありがとうございました。そして、スペシャルゲストとして特別参加してくれたS高非公式キャラクター・しばたろうも、どうかこれを機にお見知りおきください。(目指せ、公式化!!)

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