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中3女子がジェンダーについて考えてみた「LUSHさんにインタビュー」

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N/S高新聞 (https://nshigh-news.jp/)

取材・文・サムネイル写真=高田 明依妥(N中2期・ネットコース)

私は最近生活をしていてジェンダーやLGBTQという言葉をよく耳にします。ただし詳しいことは知らず、なんとなく大事なことなのかなあ…ぐらいの認識でした。

今回は、もっと詳しく、そして正しいジェンダーの知識を得るために、バスボムでお馴染みの会社LUSHさんにインタビューさせていただきました。

写真提供 : ラッシュジャパン合同会社

LUSHさんについて
イギリス生まれのフレッシュハンドメイドコスメブランド「LUSH」を展開。
新鮮な野菜や果物を使った100%ベジタリアン対応の商品を扱う。
ジェンダーや多様性、地球環境の保全の取り組みを最前線でやっている企業でもある。

話してしてくれた人=西澤舞美(にしざわまいみ)さん
LUSH 渋谷駅前店
ショップマネージャー
めちゃくちゃ優しい
西澤さん自身も商品の名称変更プロジェクト等に携わっている。
名称変更プロジェクトとは https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5f96812bc5b69b2ad5ac658d

お客さんを男性と女性2つの性別に分けない

LUSHさんといえば色鮮やかで可愛いバスボムを売っていて圧倒的に女性のお客様が多いイメージ。男性の割合はどれくらいいるんだろうと疑問に思い質問したら、予想外の答えが返ってきました。

ーーお客様の男性と女性の比率はどれくらいなのでしょうか?

「LUSHでは、男女という二つの性別に分けた考えをしないので、正確な割合はお伝えできないんです。」

「もちろん性別として分けることもあるとは思うんですけど、LUSHのエシカル憲章に掲げられている“All are welcome always”(※1)や自分らしくいられるような真の意味でのダイバーシティ&インクルージョン(※2)を体現することがLUSHの行動指針の一つなので、お客様だけに限らず採用活動であっても偏見やいかなる差別をせず、個人のスキルや強み、可能性を軸に行われています。なのでどんな方にでも受け入れられる、LUSHに来た時に自分らしくいられる場所であることをお店のビジョンとして掲げているので具体的な数をお伝えすることは難しいです。」

(※1)どんな方でも大歓迎
(※2)性別、年齢、障がい、国籍などの属性や、ライフスタイル、職歴、価値観などの属性にかかわらず、それぞれの個を尊重し、認め合い、良いところを活かすこと。

ーー商品の名称変更プロジェクトについて詳しいお話を聞きたいです。

「具体的な例を挙げると、フレッシュフェイスマスクで、「乙女の戦士」という商品があったのですが、その商品も名称変更をし「コスメの戦士」という名前にしました。
変更した理由は乙女という言葉が性別を連想させるため、使いづらい人が出てくるのではないかということを考えたからです。この他にもいずれかの人種や性別を連想させる商品名はすべて、変更になりました。」

ーー名称変更プロジェクトを実行してのお客様からの反響はいかがでしたか?

「商品名を変更してから誰かにとって壁になってしまたりなど、そういうことを考えるきっかけになったとお客様自身もおしゃっていたりなど、ポジティブな反応をいただくことが多かったです。」

確かに普段の生活をただ送っているだけだとジェンダーについて意識する機会は少ないですもんね。

「今回私たちが商品名を変更したことによって、化粧品業界や他の企業様の中で、性別に対して意識の変化や何かポジティブなの変化が起きるきっかけになったら嬉しく思います。全社で掲げているビジネスのマスタープランであるコスメティックレボリューションを起こすことの一つとして商品名称をさせていただきました。」


私はここまでの話を聞いて、使いづらい人が出てしまうのを防ぐために、人種や性別を連想させる商品名を変更するというのは衝撃的でしたが、すごく素敵な活動だなあと思いました。

ですが、ここで新たな疑問が生まれました。

性別や人種を連想させないようにするとターゲティングが難しくなるのでは?…

「男性だからこれ」「女性だからこれ」という理由で決めつけるのは良くないですが、やっぱり事実として男性と女性の肌質は異なると思ったので女性用、男性用と分けないとなるとどうしているのかなと疑問に思い質問させていただきました。

ーー性別に分けないとなるとターゲティングが難しくなるイメージがあるのですが、そこはどうでしょうか?

「具体的な例でいうと、商品の名称変更プロジェクトで商品名を変更した「パパの足」という人気のフットケア商品がありました。パパの足みたいにはならないようにという遊び心を持ってつけた商品名だったのですが、結果的にLUSHの行動指針である”All are wellcome, always”を体現できていないという考えにいたったため商品名を変更しました。なのでターゲットを絞るということはAll are welcome alwaysに反するのでお客様のターゲティングはしていません。」

ーー個人差はあると思うのですが、男女ではどうしても肌質が異なると思います。そこはどうしているのでしょうか?

 「肌悩みはトラブルに個人差があるから男性だからこの悩み、女性だからこの悩みというよりはお客様一人一人に寄り添って提案できるというのがLUSHの強みではないのかなあと思っています。なので「男性だからこの原材料」といったことではなくお客様一人一人の肌質やどんな肌になりたいのかを重要視しています。」

ということでした。
本当に男女の固定観念にとらわれない多様性を意識されているんだなと感じました。

このインタビューでジェンダーのことを知れただけではなく、本当の意味での平等や知らず知らずのうちにもしかしたら自分が誰かを苦しませているかもしれないと振り返るきっかけができました。

日常生活から少しでも意識することが大切なのかなあと思いました。





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