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若き音楽家「SASUKE」さんに聞く! N高での3年間とN高の応援歌!

取材・文=はると(N高5期・通学コース)
写真=SASUKE さん

突然ですが、N/S高等学校の生徒の皆さん、N/S高等学校の強みといえば、何が思いつきますか? 僕は、自分のやりたいことや趣味などに打ち込める時間がたくさんあるところだと思います。

今回は、その強みを活かしてN高生活を送った一人でもある、若き音楽家、SASUKEさんに話を伺いました。幅広い活躍をしてきたSASUKEさんは、N高で、どのような3年間を過ごしてきたのでしょうか。記事後半では、同じように音楽を目指すN/S高生へメッセージも頂きました!

SASUKE さん (19)
愛媛県松山市出身の音楽家。
作詞作曲、歌唱し自身の曲をリリース、数々のアーティストや企業への楽曲提供、NHK Eテレ 子ども向け料理番組内の楽曲担当、東京2020パラリンピック閉会式でのパフォーマンスや、恋愛リアリティ番組出演など、多方面で活躍を広げている。音楽だけでなく、ダンサーとしての一面もみせる。
2022年3月、N高等学校卒業。

N高での3年間

ーー数ある通信制高校の中からN高を選んだ理由について

⾳楽の仕事に集中したかった為、できるだけ通学⽇数が少なく、仕事に理解のある通信制⾼校を探していました。中3の時に出たあるイベントで、たまたまドワンゴの⽅とお会いし て、 N⾼を紹介してもらい⼊学を決めました。 

ーーSASUKEさん流の、N高の時間の使い方について

⾼校3年間、空いた時間は全て⾳楽制作や仕事で忙しく、勉強が良い息抜きになっていたかもしれません。 N⾼だと場所も⾃由、体勢も⾃由、飲み物を飲むにも⾃由だったのでリラックスした状態で勉強に取り組めたと思います。 

ーー​​​​⾳楽家として活動する中、レポート※や科⽬の学習はいつどのように⾏っていましたか?

基本は仕事の合間や⾶⾏機、電⾞やタクシーなどの移動中です。忙しくて溜まってしまった 時は、⾃宅で⻑時間かけて⼀気に取り組んでいた時もあります。
携帯が使える場⾯では毎回、少しでも進めようとアプリを起動していました(笑)。

※レポート:高校卒業資格取得のために必要となる必修授業。オリジナル学習アプリ「N予備校」を用いて、スマホやPCなどから学習する。

▲レポート学習をするSASUKEさん

【「きっと」じゃなくて「今から」でしょ】N高 応援歌に込めた想い

ーー​​3年間の思い出、N⾼を選んで良かったことについて

N⾼応援歌を制作したこと、2年⽣の時に3年⽣の卒業式で先⽣⽅と応援団として太⿎を担当したことなど思い出に残っています。N⾼を選んだからこそ、高校3年間も⾳楽や仕事に集中できたと思うので選んで本当に良かったと思います。

令和2年度N高卒業式に出演した際の写真。SASUKEさん(中央)は、教職員と奥平校長(左)と共に、太鼓DJとして応援団に。(写真提供=SASUKEさん)
太鼓DJとして、フィンガードラムで演奏するSASUKEさん(写真提供=SASUKEさん)

▲応援団の様子

先ほどのお話の中に「N高応援歌」の単語が出てきました。N高等学校には、応援歌があるのを皆さんはご存じでしょうか?皆さんのイメージするような応援歌とは一風変わった、かっこいい応援歌がN高にはあります。「希望の定理 ~I'll make your wish~」という曲です。この応援歌は、SASUKEさんが作詞作曲、編曲、プロデュースを担当。歌唱には、N高生徒が参加しています。

ーーN⾼応援歌「希望の定理~I'll make your wish~」について教えてください

所属していたレコード会社経由でN⾼から依頼が来てびっくりしました。この曲は、希望はどうすれば持てるのか、⾃分のやりたい事はどうすれば叶えられるか、そもそも⼈はやりたい事をどうやって⾒つけるのか、⾼校⼊学前もしくは⼊学したての若い学⽣が⾃分と対話しながら答えを出すような曲を作りたいと思って制作を進めていた記憶があります。それを考え込むような雰囲気ではなく、前向きに表現できたらと思っていました。この曲を歌ってくれたのは応募してくださった⽣徒の皆さん。一人だけでは作れない、それぞれの声が重なったエネルギーが出ていると思います。

筆者は、この曲の【「きっと」じゃなくて「今から」でしょ 手の届く範囲の未来が 時間の独り占めは思うほど 悪いことじゃないこの場所】というサビの歌詞がお気に入りです。
N高は、ネットの高校という強みのおかげで、勉強をしながらでも、自分の好きなことや興味を持っていることに取り組むなど、好きなように時間を使うことができますよね。歌詞にある「時間の独り占め」そのものです。
さらに【「きっと」じゃなくて 「今から」でしょ】という歌詞からは、「きっと」という希望が「今から」と実現に移り変わる様子を感じます。
たくさんの時間の中から、やりたいことをやる人、これから何かを始めたい人達の持つ希望を後押ししてくれるような歌詞は、まさに「応援歌」だと筆者は感じました。

▲令和四年度 N中等部・N/S高等学校 メタバース入学式でのパフォーマンス。動画後半では、自ら「希望の定理~I'll make your wish~」を歌唱。

〜自分なりのやりかたで〜 SASUKEさんのこれから

ーー​​おすすめする自身の1曲を教えてください。

「Good Gravity」です。

Good Gravity - SASUKE


正直、あまり聴く人の事を考えずに自分の好きな要素ばかり詰め込んだ曲ですが、実はそれが一番完成度を高める近道だったりするかも、と完成後感じた曲でした。

▲(Good Gravity 解説動画。SASUKEさんのYouTubeチャンネル)

ーーSASUKEさんのこれからについて教えてください。

僕はこれからもいろいろチャレンジします。気になるアイデアを試したりしていきたいと 思っています。大変ですがまだまだ安定したくないので頑張っていきたいと思っています。

ーー同じように音楽への夢を目指すN/S高生へのメッセージをお願いします。

自分なりのやり方で頑張ってください。 最初は誰かを目標にするのも良いのですが、その内どうしても差(その人との間に)が生まれてしまいます。 その差を個性で埋めてください。 そうすればきっと自分のやりたい事も明確になると思います。僕もまだ途中です。 一緒に頑張りましょう。

終わりに

今回は、元N高生の音楽家、SASUKEさんのお話を伺いました。
ネットの高校という強みを活かしながら活動を広げていた、SASUKEさんのN高生活を垣間見ることができました。そして、SASUKEさんの作ったN高応援歌「希望の定理 ~I'll make your wish~」の歌詞からも読み取れるように、一人ひとりのN/S高生活がその数だけあることを改めて認識することができたと思います。このたくさんの時間を、どのように自分だけのものに作り上げていくか、考えてみてはいかがでしょうか。

SASUKEさん SNSアカウント等▼
Twitter:https://twitter.com/sasuke_maschine

Instagram:​​https://www.instagram.com/sasukeharaguchi

YouTube:https://www.youtube.com/@sasukeharaguchi

詳細:https://lit.link/sasukeharaguchi




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