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N高1期からN高6期が語る自分たちしか知らないN高って?

文=Typographical King(S高1期・ネットコース)

皆さんは、昔のN高と今のN高を比べたことはありますか?

今回は、8月に開催された「n高1-6期が語る自分たちしか知らないn高の歴史
」のイベントレポートです。

今はないものや、今では制度が変わったものなど様々な発見がみつかるかもしれません!

今回のイベントは、zoomを使用して開催されたトークセッションになります。
zoomには、参加者が自由にチャットで発言することや、質問を投げることができます。

ゲスト様の紹介&当時の思い出

画像提供=大野直人さん

1期生の「大野直人(おおのなおと)」さん

開校1年目は通学コースがなかった?

1年生のころは、ネットコースしかなく、2年生から通学コース(※1)にコースを変更した後に、3年生になったら、新たに御茶ノ水キャンパスが追加されて、御茶ノ水キャンパスに変更したそうです!

※1
通学コースができたときは、心斎橋キャンパスと、代々木キャンパスの二つしかなかった。

私は、てっきり開校1年目から通学コースがあると思っていたのですが、通学コースは開校2年目からできたと聞いたときは、びっくりしました!
また、zoomのチャットでも「開校1年目は通学コースがなかったんだ!」というチャットがよく流れていました。

今ではzoom開催が当たり前になっているあるものが……

今では、職業体験やワークショップ(以下WS)は、zoomを使用したオンライン開催が定番化していますが、なおさんが在校中は、オンライン開催のものは一個もなかったそうです!

そんな一期生のなおさんが一番印象に残っているのは高野山の宿坊体験で、朝起きるのは辛そうだなって思っていたけど、なんだかんだ心地よく起きられるものだし、いろいろな職業体験がある中で、非日常を一番経験できたとおっしゃっていました!

画像提供=青松京香さん

2期生の「青松京香(あおまつきょうか)」さん

(以下京香さん)

プロジェクトN(※2)で印象的だったこと

今もやっているかわからないけど、リアル脱出ゲームとコラボして、自分でリアル脱出ゲームを作るプロNが印象的だったそうです。

※2
高校生が社会に出て活躍するための知識やスキルを身に付ける課題解決型学習プログラム

(引用:学園HP

高校生がリアル脱出ゲームを作れるのは、N高ならではだと思います!
私は、ネットコース生ですが、リアル脱出ゲームを作れると知ったときは、通学コースに変更しようかと迷いました!

画像提供=小曽根雅彰さん

3期生の「小曽根雅彰(こそねまさき)」さん 

(以下まさにー)

ネットコースの強み

ネットコース生は通学コース生と比べ、比較的時間があり、万年夏休み感覚だったとおっしゃっていました。

また、朝から晩まで飲食店で働いて、家に帰るのも本当に遅くなるので、バイトで疲れて勉強を後回しにしていたら、レポートが12月15日まで終わらなかったそうです。

私も万年夏休み感覚で過ごしています!

スクーリング(以後SC)の休み時間がとても静か?

SCの時は、友達がいたら友達どうしでおしゃべりする人たちは一定数いますが、同じSCに友達が居なかったら、孤立していた感じがあったそうです。
また、話しかけようにもどの話題で話しかけるかドキドキしてしまうようで、みんな静かに椅子に座っていたらしいです。

zoomのチャットでは「私が行ったスクーリング会場はめっちゃ盛り上がってた。」という人もおり、SCの会場や、開催日時によって違う印象があります。
私自身は、友達と同じSCの時は、友達や先生とよく話していましたが、友達と日程が合わなかったときは、椅子にずっと座っていました。

画像提供=中谷友美さん

4期生の「中谷友美(なかたにゆみ)」さん

(以下ゆみさん)

きれいなキャンパスに通おうと思っていたら……

旧代々木キャンパスで受験をして、きれいな場所通うなって思ったら移転して雑居ビルみたいなところに通うようになった代々木キャンパスの生徒らしいです。

きれいなキャンパスで受験をしたら、きれいなキャンパスに通いたいですよね…….。

延長コードを○○と呼ぶ⁉

教室が広いため電源が遠いことがあって、延長コードなしには何もできないN高校生にとって「延長コードは人権」と言っていたようです。よく「人権とってー」などと言っていたそうです。

延長コードのことを人権と呼ぶのは、N高校生だけではないでしょうか?

画像提供=にこさん

5期生「にこ」さん

AL(※3)生がかっこいい⁉

コロナで3年生の三か月間キャンパスに通うことができなかったが、キャンパスに通えるようになってすぐに、3年生のAL生がメルカリの本社でプレゼンしていてめっちゃかっこよくて、すごいと思ったそうです!

※3
アクティブ・ラーニングとは、話を聞くだけの従来の学習に対して、積極的、能動的に学習するスタイルです。
アクティブ・ラーニングで学ぶ生徒のことをN高とS高では
アクティブラーナー(AL)と呼んでいます。

N/S高HPより

メルカリの本社でのプレゼンなんて、N高だからできることかもしれませんね!

実際にあったときのギャップ?

コロナで通学ができなくなり、同級生や先生とは最初zoomで顔を合わせて、実際に会った時の身長などのギャップがすごかったのと、ギャップがあってしばらく、顔と名前が一致しなかったらしいです。

でも、zoomだと名前がずっと表示されていたので、名前は覚えられたそうです。

私も、友達と実際に会うときは、「身長でか!」と言われることが多々ありました。
にこさんがおっしゃっていましたが、zoomだと名前がずっと出るため、リアルであっても名前を忘れることが私も減りました。

画像提供=らっくさん

6期生「らっく」さん

チャレンジ精神豊富

N/S高校でできることをなるべくフル活動したく、マイプロジェクトや企業部に入り、やることを二年生に詰めすぎて焦っているらしいです。

アイコンが気になる!

「!」マークを二つつなげるとウサギの耳に見えることに気づいて、自分の走り書きの最後にある「!!」を丸く囲んであげたらウサギのいるかわいい文書になる、と発見したのが小学校の時。それ以来ずっとアイコンにして愛用し続けているそうです。

zoomのチャットもいろんな人が、「アイコン気になる!」「自作?」とらっくさんのアイコンについて盛り上がっていました!
小学校から使っているこのかわいらしいアイコン、ずっと使ってほしいですね!

在校中のことをもっと知りたい!

ここからは、当日視聴をしている生徒が気になったことや、Q&A(※4)に来た質問にゲストの方が答えていきました!

※4
Q&Aとは、zoomにあるチャットとは違う、質問を投げる機能のことです。

ーーどんなスケジュールだった?

なおさん(1期生)
始業から1時間30分遅れて登校した日も二日に一回ありました。

寝坊とバイトが重なったりしたら、とにかくキャンパスに行って、キャンパス長と面談して、レポートをやってすぐバイトに行く……みたいな、滞在時間1時間30分の日もあったりして、遅刻は多いし、あまり褒められた感じではなかったようです。

※5
N3(3期生)までは、自分が将来やりたい事や、AO受験で役立てたい理由キャンパス長との面談次第でお昼で早退することが可能でした。

通学コースに通いながら、バイトや職業体験などの活動に活発に参加していたことがわかると同時に、今はお昼で早退することができないので、特に通学コース生の方からzoomのチャットで「いいな~」「そんな制度があったんだ!」など驚きの声が上がっていました。

また、今は制限が多いですが、「やりたいことが自由にできる」のがN高の良さだと思います。

まさにい(3期生)
週5でバイトをしていて、朝10時や8時30分に出勤して、夜21時まで働いてました。
休憩時間が2時間あったので、休憩時間にレポートをして、バイトから帰ってきては、レポートをして、また朝にバイトに行く、というようなこともありました。

ネットコースだと通学する必要がないため、1日中自由に時間を使うことができ、今でも1日8時間勤務する人が私の友達にもいます!

にこ(5期生)
学校がある日は、8時までには家を出て、午前中は授業やプロNをやって、午後は試験の勉強などをしています。
また、今では午後の時間に好きなことをして過ごすには、出席率が80%以上ないといけないので、週3コースの場合一回でも遅刻したら午後の時間が強制的に英語の授業になったり、N予備校をやる時間になったりします。

にこさんとなおさんの時ではまったく通学コースのシステムが違っていて、みんな驚きを隠せませんでした!

らっく(6期生)
起業部やマイプロ、体験学習実行委員(以下ELEC)などに参加していて、週に3日ぐらいは、午後14時から18時ごろまでミーティング(以下MTG)をしていることが多いです。

ネットコース生でも、起業部や体験学習実行委員などの実行委員に参加する人は、通学コース並みに忙しい人も多い気がします!

その時代や、コースによっての違いはわかりましたか?
N1期生のころは、キャンパス長と面談すれば午後バイトに行けたのに対して、今は出席率80%以上ないと午後の時間を自由に使えないようになっていたり、実行委員は、ここ最近出てきたものなので、N1期生の人たちはやったこともないことが今はありましたね!

次は........

ーーN/S高にこれからも残ってほしいもの

です!

ゆみさん(4期生)
通学コースのプログラミングは充実しているからプロジェクトNがなくなることはないと思うし、Nゼミ(※5)も楽しかったので残ってほしい。

※6
Nゼミの詳しい説明はこちらから

https://note.com/nshigh_newspaper/n/nb2873fc1e65e

きょうかさん(2期生)
ネットコースも通学コース、オンライン通学も関係なく参加できる、幕張メッセで開催される磁石祭(※6)は、すごいので残ってほしい。

※7
磁石祭とは、角川ドワンゴ学園のN/S高校、N中等部の年に1度の文化祭です。

私は、ネットコースなので通学コースのことはよくわからないのですが、Nゼミの記事や友達からの話ではよく「楽しそうだな〜」と聞きます。
また、磁石祭は角川ドワンゴ学園が開催する文化祭であり、普段会えないような先生や生徒と会えることができるので、これからも残ってほしいですね!

これからも残ってほしいものを聞いたら........

ーー今はないもの

知りたいですよね!

なおさんと、京香さんが伝えてくれたものを抜粋してお伝えします!

なおさん(1期生)
通学コースの最初のほうは、時間割を自分で組むことができ、”英語をやりたい人”、”受験用勉強をしたい人”、”N予備校をしたい人”、自由に時間割にできていました。
ですが、徐々に通学コース生が増えていき、教職員のほうで管理が難しくなり、今の方針になったと思います。

京香さん(2期生)
スクーリングとは別に、学校の通学コースの希望者で修学旅行みたいな感じで沖縄に一週間ぐらい行っていた記憶がある。

なおさんの「自由に時間割にできていた」や京香さんの「沖縄に一週間ぐらい行っていた」など、ところどころでチャットの方が「今はないもの」で盛り上がっていました。

終わりに

今回、トークセッション終了後に参加者の方にアンケートを取ったので一部抜粋してご紹介します。

参加した感想

・もっとN高のプログラムを活用したい!と思いました。
・N高の歴史を知るいいきっかけとなりとても充実したイベントでした!
・N高の歴史やその時に通っていた生徒としてどのような活動や生活を送っていたのかを聞くことができ、とても興味深く聞くことが出来ました。今後も何年かおきに、このようなプログラムを行い今と昔の違いを知りたいと思いました。

今回紹介できなかったアンケートも含め、参加した方が「楽しかった!」「参加して良かった」と回答してくれました!

筆者としても、参加してN高の過去を知ることができ、N高等学校は今後も変わり続けていくんだなと思うと同時に、どのように変化していくか気になりました。
今後もこのようなイベントがあった際には参加してみたいです!


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