見出し画像

【開催レポ】こども基本法ってなに?

角川ドワンゴ学園では、さまざまなゲストを招いたトークイベントを開催しています。今回は2023年4月に施行される新しい法律「こども基本法」について、3名の女性ゲストをお招きし、お話を伺いました。実は知らない大人も多い「こども基本法」が一体どんな内容なのか、社会運動や権利というキーワードに関心のある生徒達が集まりました。

ゲストの紹介

小澤いぶき様
児童精神科医 / 精神科専門医 / 認定NPO法人PIECES 代表理事 /東京大学医学系研究科 客員研究員 / こども家庭庁設立準備室アドバイザー。精神科医を経て、児童精神科医として複数の病院で勤務。トラウマ臨床、虐待臨床、発達障害臨床を専門として臨床に携わり、多数の自治体のアドバイザーを務める。人の想像力により、一人一人の尊厳が尊重される寛容な世界を目指し、認定NPO法人PIECESを運営している。

西崎萌様
新潟県出身。国際基督教大学教養学部教育学科卒業後、民間企業勤務、高校教員を経て、筑波大学大学院教育研究科で修士号(教育学)取得。2017年4月より公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンで、子どもの権利を保障するためのアドボカシー活動や啓発活動、こどもの意見表明のための調査、イベントなどを実施。2022年8月より内閣官房こども家庭庁設立準備室の非常勤職員も兼務。3児(小3、小1、3歳)の母でもある。

神田沙織様
大分県佐伯市出身。3Dプリントサービス運営を経て株式会社wipを設立し、取締役に就任。独創的なICT(情報通信分野)への挑戦者を応援する総務省「異能vation」プロジェクトに採択され研究にも取り組む。拡張家族として共に暮らし、協同組合として共に働くCiftメンバー。多拠点生活、コミュニティ子育てを実践。 平本沙織として子育て応援車両などのソーシャルアクションの実績がある。一般社団法人母親アップデート理事。

トークイベントの概要

今回のトークイベントでは最初に「こども基本法」の基盤となる「子どもの権利」が、生徒達含む全ての子ども達にどのように関わることなのか、をお話頂きました。また法律ができるとはどのようなプロセスなのか、子どものための最善の利益を考えるとはどういうことなのかなど、個人と社会や国がどのように繋がり合っているのかを海外の事例も交えて学び、考える時間となりました。

スライドより
イギリスでの事例紹介
スウェーデンでの事例紹介

生徒の感想

参加した生徒からの感想を紹介します。

  • こども基本法などについて名前も内容も全く知らなかったので知識の面でとても勉強になりました。また、これからの自分達のために、国の方がいろいろな政策をしてくれているという現状を知ることができよかったです。

  • 自分とは関係のない分野だと思っていたけどすごく身近な問題なんだと気づくことができました。

  • 子供の権利について具体的な内容はほとんど知らなかったが、データなどを用いての分析がわかりやすかった。

  • 今までは自分の力で社会を変えることは難しいという認識が強かったが、そのハードルが以前よりも低くなった。

  • 日本の政治について興味を持ついい機会になった。また、自分達の成長を応援してくれる大人が少なくともいると言うことを学ぶことができました。

今回のトークイベントは終了しましたが「こども基本法」や「子どもの権利」に関する内容に、興味がある人は、講義の中で紹介があった下記リンクを参照してみてください。

今後も様々な場や人と連携しながら学びの機会を作っていきたいと思っています。ぜひご連絡お待ちしております!