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【報告レポート】カリプロ@弘前大学

カリキュラム化プロジェクトを弘前大学にて初開催しました!

本記事はその開催報告です。
(講義の様子は公式TwitterにUPしておりますのでぜひご覧ください)


開催概要

場所:弘前大学本町キャンパス
日程:2024年9月25日~27日(講義2日、体験1日の3日間)
対象:医学部保健学科理学療法学専攻 1~3年生 10名
ご協力いただいた当事者:講師2名 実習受け入れ5名(CIL青森)


1日目:講義 -色々な視点を学ぶ

講義は「障害とは?」という問いから始まります。
「身体だけでなく精神的にもハンディキャップがある。」
「心身の疾患から生じる生活などへの不利益」

3日間を経てどのように考えは変わるのでしょうか?
それでは講義のはじまりです~!

「コミュニケーション」みんなで透明文字盤体験
「地域で支える」講義にて排痰補助装置を体験!

みんなが目指しているのはどのような医療職ですか?の問いに
「仕事をこなすだけでなくて気持ちに寄り添って行ける医療職になりたい」
「正しい知識とスキルで適切なケアができる」
当事者の長田さんからも「ぜひ、そうなって欲しい!」とエールをいただきました。

「地域で暮らす」和田さん(SMA当事者)の講義

「地域で暮らす」の講義では和田さん(SMA当事者・CIL青森代表)に講師をしていただきました。

もし、あなたは手を動かせない車椅子の生活になったとしたら…

生活の場、食事、トイレ、、、 はどうなる?

「今までの生活が変わることは障害のマイナスイメージだけど、それがマイナスにならないような社会を作りたい」

和田さんの講義より

和田さんは何度も学生に問いかけながら重度障害がありながら地域で暮らすということ、生活を支える介助者についてなどたくさんのことを教えてくださいました。

・自分がなんとも思ってないことも障害になることが改めてわかった。自分たちがちゃんと関われてないことも多い。
・施設暮らしの話が衝撃。快適だと思ってたからいろんな暮らし、選択肢があることがわかった。

和田さんの講義を受けて、学生の感想

続いては介助の視点、医療の視点の講義です。

当団体ではママでおなじみの穂高さんより「介助の視点」の講義

見学にいらっしゃていたヘルパーさんからは「介助者は利用者の手足」という発言もありました。
新たに知った介助者の視点を元に学生は何を考えたのでしょう?

医療の視点と介助の視点の講義後は事例検討です。
最近まで悩みのタネだった「左脇腹の痛み」についてみんなで考えました。
学生からは「擬音でいうとどのような痛みか?」など、当事者にとってもわかりやすくて私達も判断しやすい聞き方をしていたりと、良い視点がたくさん出てきました。

2日目:体験学習 -当事者に、環境に触れる!

今回はCIL青森の皆様のご協力のもと、みんなで調理実習を行いました!
みんなでわいわい楽しみました~!

※見学・体験の様子はInstagramよりご覧になってください!

3日目:講義 -障害って何?を改めて考える

見学を振り返って

・ヘルパーさんとの関係が思っていたのと違った。ヘルパーさんが来て「今日は何するんですか?」と聞いていて、事前に何も知らない事に驚いた。

学生の感想

その日に何をするのか決めていないのは、私達も一緒ですね。当事者が主体の自立生活というものを体感できた様子でした。

「障害って何?当たり前の見方を変えてみよう」講義を受けて

障害は、生活をする上での選択肢がせまい状態であり、その状態は社会の構造や時に当事者の意識がそうさせていることもある。

学生は話を進める中で「障害の医学モデルや社会モデルでも説明の足りない部分があるのではないか」等、深い気付きがあった様子でした。

和田さんおなじみの👍️ポーズ!

ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!

本講座にご参加頂いた学生の皆さま、ご協力いただいた先生方、そして
学生を受けれいてくださった地域で暮らす当事者の皆さま、介助者・支援者の皆さまに心より感謝申し上げます。


  • 本プロジェクトは日本財団の助成を受けて実施しています。

https://www.nippon-foundation.or.jp/


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