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気功生活 Vol.133

2022.11.11 発行

生と死
日々新生し、
日々死す。

自由と自然  天野泰司
冬の養生
講座ノート 腰痛と更年期〜5分で気功
The Book of Life 10/2311/11
つれづれ湯遊記10  あや
長月の「心がおちつく やさしい気功」感想
楓蔦黄    吉田純子
講座案内

無料でお送りします。在庫限り。

自由と自然


                          天野泰司

 京都では、秋らしい気持ちのよい天気が続いています。蔦町の庭は、花水木の紅葉が美しく、お茶の木には白い花が次々に咲いています。
 新しくなったウェブサイト「気功のひろば」はいかがですか。リニューアル基金もあと少しで満額で、残りのスマホ対応も進めていけそうです。たくさんのお気持ちを本当にありがとうございます。

空気が変わる
 ここ数年の心配事や、気がかりがほどけていく気配が、今、街の中にあります。どこか空気が軽くなってきたような感覚です。
 身近な暮らしや社会が好ましい方向に動いていくためには、一つひとつの事柄に適切に対応していくことも大切ですが、それ以前に、不安や抑圧のない自由な空気が流れていることがとても大切です。そして、そうした自由な空気を作っていくのは、私たち一人ひとりの心であり、また体でもあります。
 気功のいちばんの基本は「ゆるむ」こと。この「ゆるむ」という言葉で表現しているのは、「弛緩する」という意味だけではなく、何の制約も先入観もなく、自由にのびのび、活発に動いていくための十分なゆとりや、豊かに花開いていく潜在能力でもあります。
 ふっと力が抜けて「ゆるむ」ことを体験すると、ふわっと自由な空気に包まれて、心身の働きが活発になり、いろんなことがスムーズに進むのは、そのためです。
 私たちを含む生命体は、小宇宙とでも呼べるような見事な働きをいつも体の中に宿しています。そうした体の自然の働きに気づき、光をあて、はっきりと活発にしていく。自分でやさしくできる、そのプロセスが「気功」です。

自由と自然の学校
 私たちは、自由なようでいて、案外不自由です。社会的、物理的な不自由さのみではなく、心が不自由になり、体が不自由になっていて、しかもなかなか気づかない。 
 禅密功を学びに中国の大連を初めて訪れた時、劉漢文先生は「諸漏漏尽」と表現されました。「私たちには諸々の災いや困難があり、まず自覚することから学びがはじまる」と。そして、心身がゆるみ、自由な世界が目の前に開けてきた時に、今までの不自由さに初めて気づくことになるのかもしれません。
 2023年の「気功の学校」の募集がいよいよはじまります。あなたが、そして時代が潜在的に求めているものがここにあります。よりシンプルに、「ゆるむ」ことの本質を体験していく内容になるでしょう。
 年末には、プレ講座の配信も予定しています。自分で、心と体を整えていく。その、いちばんの基本をお伝えします。それは「気功の学校」の入口であるのと同時に、最終的なゴールを示すもの。いつものように「自然に夢を叶える方法」も学びますが、それ以上に、ワクワクとした気功の世界を旅する地図を手に入れる。そんな講座になっていくでしょう。
 「自然が先生」ということも、劉先生から学んだ大切な教えです。「自然」を軸にして整理したシンプルな気功やてあてを、そのままの自分でいられる自由な空気の中で学んでいくのが「気功の学校」。2023年も、自然を共に学んでいきましょう。


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