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ZONE #00008b

多分見張られてるんだ。そういう自意識過剰が身体を痛めつける。声が出ない。息苦しい。めまい。追い込めれる。捕まりたくない。自由を手放したくない。でもさ。いったい誰が自分を追い込んでんだ?。そもそも見張られてんのかボク?。でもね。狂い狂った寝不足気味のお前らのクソ頭の中でも心当たりないスカ?。スカはかっこいいしね。死ね。みたいなことにならないように次々言葉発して正気保とうとしてるつもりが。正気って何だい?ってとこにきちゃうよね。正気の意味捕まえるために対義語を対峙させてみる。狂気。。。か?。正気と狂気。字面から見たらやっぱ狂気に軍配が上がる。狂気って言葉の方が圧倒的にかっこいいし。正気なんて安全パイに一ミリの魅力も感じないないいんすけど。1秒でもあなたたちの世界で生き延びたいので波風立てない死体の立場からはみ出ないでいる所存でございますが。こんなこと唱えてみても何のお慈悲が施されるわけじゃない。

追いかけてくる奴。どうしてさやすやすとライン超えてこっちまで入って来ちゃうわけ?。そしてあっという間に追いつかれちゃうんだ。姿見えないんだよな。一切の気配すら感じさせない。なんかボクが知らないレーヤーでじっと観察してんだろうな。こっちのレーヤーには一切姿現さないで向こうの操作盤でちょいっとボタン押せば簡単に介入して実態に作動する。そういう気持ち悪い奴。世界さえもシステムダウンできるんじゃないの。だからどんなスピードで逃げ回っても殺られちゃうんだ。でもなあ。いつまでも殺られっぱなしってのは嫌じゃん。クソってことになる。モニターの向こうで正義を語って独楽のようにまわってるボクたちを弄んでんだよ。でも、そこが核心じゃないんだ。気持ちが悪い透明人間に関わりあってても時間無駄じゃん。逆さまに回り始めたバビロンは放置でいいんだけど。ここはどうにかZONEという定義から外してしまいたい。
そして。
「美_kuni。。。」
君のこと永遠の呪いから解かないと。君は雲の中に無限に蓄積された綺麗だったり汚かったり嬉しかっり悲しかったりの砂つぶみたいに数え切れないほどの生き物の記憶をマザーコンピューターみたいに抱え続けているんだ。いい加減そんなタスクを終了させてあげないとね。長いことつるんでるけどこのループは断たないといけない。

人魚の肉を食べれば永遠の命が与えられる。
暗闇に一瞬浮かび上がる言葉。

忘れちゃったの?。覚えてないんだ?。だよね。時間だけが原因じゃないんだけど。1世紀ぐらい経ったかな?。その前のことは記憶にないんだけど。あの時。君のこの有様に追いつくの間に合わなかった。君は圧倒的早さで逃げ去って。でも。逃げきれなかった。ゴキブリみたいに手強そうで、すばしっこそうなのに。案外ね、簡単に捕殺されちゃったよね。私がここに来た時にはもう黒い焼け焦げの跡さえなかったんだなあ。じりじりと地団駄踏むような悔しさなんかは一ミリも覚えなかったけど。まさかね。嗚咽とかの場面来るなんてことはやっぱりなくって。
「疲れたよね。。。」
痕跡も残ってない君の、どこにいるかもわかんない、あてずっぽうの方向に呟いて。ここで座り込んじゃったよ。それなりに急いでいっぱいいっぱいの力で追っかけてきたんだ。座り込んじゃったら。ねえ。やっぱ寝るでしょ。疲れてんだから。深く深くなんだか、浅く長くなんだかわかんないけどさ。夢見たような気がする。いや現実の記憶なのかもしれない。自分の記憶なのかもしれないし。人の記憶なのかもしれないし。ただ何度も繰り返し蘇るおぞましい映像の破片。人魚の肉を隠れて貪る私。口の周り血だらけにしてさ。夢中に貪ってる。何が疲れて眠りにつ落ちちゃった。客観的主観的。どっちから見ても。悲劇的なストーリーを駆け巡って終点にたどり着いた眠れる森の美女のはずなんだけど。悪魔じゃん。私。吐き気的な自己嫌悪。苛まれ続けてんだ。その時から。多分。夢の出来事じゃないような気がする。そして美雨の底の鏡に幽閉されて死ぬことすらできなくなったの。それから何人?何百人?なのかわかんないけど。たくさんの君がここに落ちてきてはまた捕まっては殺されての繰り返し。

遠くから音が聴こえてくる。多分そうだなみたいな認識から徐々に確信に変わってくるわけで。熊避けのための鈴みたいなチリチリと感に触る音が近づいてくる。反射的に脚が音とは反対方向に動きだす。気が触れた?みたいな運動能力が一気に発動。トップギヤに入って逃走モードに入り。レッド表示の警告ランプが網膜に点滅する。過剰な運動の副作用で切れてるわけではない息切れもMAX。呼吸の反復がはんぱなくて、脚は飛ぶように作動しているのに。中心部の制御装置はぶっ壊れる寸前みたいなことになってきている。ここまでの極限状態、火事場のくそ力を作動させているのに、チリチリという音は楽々と同じリズムを刻みながら着いてくる。というか間合いは一気に詰まっている。諦念。そういう状況も受け入れてもいいのか?。簡単な言葉で言いましょうね。もう疲れた。理念も何もなくて地面はいつくばってる奴らもよく吐くセリフ。やりきる前にこのセリフ吐くことで弁解。だったら死ねよってことなんだけどさ。自分がこの言葉を選ぶ時もきたんだろうな。逃げ回る現実。逃げ切ることに全て賭けてた。けど逃さないことに賭けてる諸々に今や吸収される寸前なんだ。それはお前らも同じだ。って、ここに至っても捨て台詞かよ。

TVビリーバーたちの撒き散らした排泄物で息もできない。こいつらの快楽のために汚された空。水。ありとあらゆる僕らの風景。だけど義憤なんてこれっぽっちもなかったし。怒りも脳天突き抜けるほどの頂点?なんかに達したわけじゃない。TVビリーバー連中とは違うんだと一人よがってたのかな?。精一杯の自己表現。展開したわけよ。世界を変えるのは自分だよなって。思いっきり神様が身体の隅々に宿った。感じちゃったんだ。勘違いなんだかどうだかは他者に決めてもらうことにして。ボクは実行に移した。自分の持ってる能力と体力気力の全てに限りなく近いところに数値あげてだよ。人の気持ちよさなんかのには金輪際貢献なんかしない。描く一本の線。奏でるひとつのフレーズ。それはお前らの嫌悪と不快のために生み出される。逆さまの世界。

ここは君が死んだ場所。そして私が死ねなくなった場所。ここは特別な場所。圏内=ZONE。来ちゃいけない場所。場所場所って連呼しちゃったけど。それだけ場所っていう観念を意識させちゃうんだよね。もはや生命が住むことができない異常に清んだ水の流れが絶え間なく沼に注ぎ込み、有機的イメージを一切感じさせないネオングリーンの藻が流れにゆらぎ舞う。沼を囲む森にも命の蠢きは感じられない。木々に沼の水面に反射した日差しがの踊っているきらめきが唯一のアクティビティー。硬質の空気が静物画のような緊張感で風景を圧している。普通の人は近づかない。普通の人?ってのが定義無茶振り気味だけどね。ま、守るものがある人ってぐらいのことかな?。一か八かなんてリスク冒しません。そんなことしなくてもリアルは充足してんですって人々のこと。そういう人の日々のささやかな快楽>パチンコ屋の照明とか>やっぱ師走は電飾でしょとか。安楽>熱中症には気をつけましょう連呼のエアコン。のためにここは来ちゃいけない場所にされてんだけど。つまり。そういう力を供給する装置が壊れてヤバい原料が撒き散らされちゃったのね。ここにはそれが濃密に居座っちゃってさ。ってことなんだ。普通の人が来ないということに意味も生じるわけで。ここにある何かに価値が少しでも見出せる案件が現れたら、そいつを確保するためにリスク冒す普通じゃない奴って必ずいて。それは君もそうなんだけど。リアルのバビロンから追われてここに逃げ込んでくるゴミみたいのたくさんいるわけ。ところが圏内なんて、なにそれ?みたいに平気でここまでやってくるタチの悪いチェーサーがいて。こいつらは守るものなんて何にもないし、死と言う概念も恐怖も持ち合わせていないから、動作にためらいがない。本当に強い。着実にZONEに紛れ込んで来たゴミを掃除していく。君なんか簡単に捕まって一瞬で始末されちゃったよね。

ここはどうして青に染まっているのかわかる。世界中の雲がこの鏡の沼の底に閉じ込められてるの。鏡が光を失った時。雲は元のように世界を覆い。涙のような雨が蕭蕭と振り続け。再び生命が息を吹き返すの。この場所の輝きは普通のレベルになって他の場所と区別がつかなくなる。特別感なんてないからもう誰も注目することもない。ここはZONEと呼ばれることはもうなくなるんじゃないかな?。それって誰にとって都合いいとか利益あんのかってあんまりわかんないけど。ともかく元に戻るってこと。君が逆さまに回した世界ってのも元どおりになるんじゃないのかな?。そしたら、また奴隷たちが自分は奴隷だって気づかない世界平和が訪れるってことだね。何百年も何かが続いてたみたいな気もするけど結局のところは何も変わってないような気もする。TVビリーバー>奴隷はそういう過程を歴史なんてくくりで軽く言っちゃうけど。そうやってやり過ごすできるのって幸せだよね。そうやって歴史は繰り返すなんてね。言ってみたいな。絶対言わないけど。じゃね。バイバイ。青は失せていくよ。そしてまた記憶がかすかになりかける頃、君はまたここに落ちて来る。

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