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不妊治療IVF_1st⑦D12採卵日

D12:採卵当日

ついに来た採卵日!
当日は食べるの禁止、水を飲むのは2時間前まで。
各お会計に必要な現金をそれぞれ封筒にまとめて、準備万端。(うちはECカードを持っていなくて99%クレカで生活をしているので、前回の病院アポの帰り道にATMで2000€ほどおろした)
こんなにドキドキするのはいつぶりかというくらい緊張しながら病院へ。
夫も精子を採取する必要があるので車で一緒に乗せて行ってくれた。(彼のアポは1時間半後くらいなので、それまで車で待機。コロナでアポ以外の人は時間外は入れない)

こちらが当日の流れ。

09:15 アポ
 ・麻酔の支払い(9:30) 150€
 ・手術着に着替え@ベッドの部屋
 ・麻酔医からの説明
 ・手術室でいざ採卵(10:15くらい?)
 ・気づいたらベッド&起きて身支度(11:00~11:15)
 ・ドクターの説明を聞く
 ・今回のIVFのお支払い 546€
12:15くらいには終了

麻酔の支払い:150€(≒19,000円)

今まで入った事のないガラスの扉の向こう側へ。小部屋でナースに麻酔の同意書を渡し、現金で支払いする。事前の説明書には「現金orECカードのみ」とあったけど、もしかしらたクレカもいけたかも。150€なり。

手術着に着替え&麻酔医の説明

ベッドの部屋に通される。2人部屋で、奥のベッドには終わったであろう人が寝ている(パーテーションで見えない)。後ろ空きの、あのペラっとした布。腕を通してひもの中に頭を入れて完了。その他の下着はすべて取る。足元は青い透明のビニールカバー。来ていた服とカバンはロッカーの中に入れて鍵を閉める。

着替えてすぐに、麻酔を注入するための入り口(?)を刺される。
もう毎日大なり小なりの注射をしまくっているので、何も感じない。

しばらくして背の高い麻酔医が着て、何も食べてないか、飲んでないか、麻酔から覚めた後はたくさん水のんで糖分を取ること、等注意事項を伝えられる。毎回、話始める時に「English Please」というのが弱気まずい。(この人は陽気に受け答えてくれた)

※しかしここで、「2時間前からは水さえ飲んではいけない」という注意事項を忘れていた自分に気づく。少なくとも8時半くらいに、一口だけど飲んでいる…!この時点で時間が10時を回っていたので、「お願いだから手術開始ができるだけ遅くなりますように…」と祈り始める。しょうもない…。

いざ手術室へ

先ほどとはまた別のナースがやってきて、さあ行こう、と。
後ろが丸裸の手術着なので、ナースが後ろを持ってくれてお尻丸出しを防いでくれる(それで廊下を歩くので)
少しでも事前の水分摂取をなかったことにしたいので、最後の悪あがきでトイレへ。
手術室へ入ると、例の台に上るよう言われる。

ロッカーの鍵が手術着の胸のところにテープで止められる。おもろ。
ほどなくしてドクターが私の肩に触れながら、How are youと声をかけてくれる。明るく大きな声で話しかけてくれるので、少し安心。

背の高い麻酔医のおじさんが、「大きく深呼吸して」と言われ、2回深呼吸をした後から記憶なし。私は個人的にこの、麻酔が効いていく瞬間がとても好き。昔、卵巣嚢腫の手術をしたとき、そして稽留流産の手術の時と、全身麻酔を経験したが、今回もなるべく「効く」瞬間を体感したくて、その瞬間を味わいたくて、全神経を集中させて深呼吸をしたp。
おかげで、あの気持ち良い感じをほんの瞬間、味わえた。

おそらく採卵自体は10~15分で終わったのだろう。

記憶にあるのは、その手術台の上で、ナースに「たくさん卵とれたよ」的なことを言われた感じがして、次に目が覚めたのはベッドの上だった。
どうやってこの部屋まで戻ってきたんだろう…。
両脇抱えながら歩いて戻ってくるって聞いたんだけど、歩いたのか、車いすだったのか…。


目覚め&すぐ支度

目を開けると、ベッド脇に一輪挿しが。
なんつー心遣い…。不妊専門病院ならではなのかしら、とかぼんやりしながら感動していると、ナースや麻酔医が様子を見に。
同じくベッド脇にある水を飲んでね、と。

そうこうしていたら、隣のベッドに新しい人が運び込まれてきた。この人が車いすで来たので、私もそうだったのかなと思った。

「大丈夫そうだったら着替えて、ドクターの待合室に行ってね」と言われたので、別に何も気分は悪くないし、少し下腹部痛いかなくらいだったので、着替え始める。持参した水筒の中の水を飲みながら。

すると、隣の人が話しかけてくる。「気分どう?」「どこからきたの?」等々。パーテーションで顔は見えないけど、私よりも若そうな声。
「今回初めてで、どうなるかわからないよ」「お互いの健闘を祈る」的なことを、3回くらい同じやり取りしたので、きっと彼女は麻酔の夢の中で私にしゃべりかけてたんだと思う。

にしても、ひっきりなしに採卵の人がいるということに驚き。
とっても多くの人が、ここベルリンで不妊に挑んでいるんだなー。
嘘じゃなくて、顔も見ていない彼女の結果が、本当に良いことを祈っている。ほんと、子供を望む人全員、1人でいいから授かれればいいんだ。
それだけなんだけどな。


ドクターからの説明、採卵数は4

ドクターの待合場所に行くと、これまたたくさんの人が!
その中にうちの夫も。まだ採精していないとのこと。
数分したら、夫が呼ばれる。そしてその間にドクターが私を呼ぶ。
夫いないけど、まあいいでしょう。

結果、4個採取。うち3つの状態がよいとのこと。
合計7個あったはずだけど、4個かー。

なんか、少なくないかね…。

ドクターに言わせると「多いとは言えないけど、十分だ」とのこと。

明日の朝、ドクターから受精結果の電話が来ると。
その上で、私はその2日後の朝、病院に電話。
移植の日をそこで伝えられるとのこと。

そして明日から、膣剤を朝/昼/晩とスタート。
妊娠するまで約2週間、続けるよと言われ、「あぁいよいよ次の判定は、妊娠したか否か、なんだな」と実感。

いつも通り、部屋を出る時は大きな声で「All the best!!」と叫ばれる。
いやほんとそれでしかないよ。

IVF1回分のお支払い:546€(≒68,000円)

この病院での初めてのお会計。
受付の左側のある別室が、お会計専用部屋。
ほう、合理的。

ここで、クレカ使えるか聞いたところ使えると!
説明書は現金かECカルテだけだったのに!
こういうとこだとドイツ人、と思いながら、もう目の前で行われることや言われることのみを信じるという信条がますます強まる。

ということで、大量におろした現金は使わずクレカ支払い。

今回は、546€ ※保険半額オフ適用後
*凍結は別(840€)
*特殊培養環境は別(740€)

もうお会計は特に何も思いません。
私たちがセカンド保険として加入しているプライベート保険がもし適用されれば、これも免除になるはずだけど、それは全て終わった後に申請する予定。高望みはしない。


帰りにアポテケに行き、膣剤を購入し、帰宅。

麻酔あけもあっさりだし、余計な丁寧さとかないし、でも花一輪添えてくるし、なんだかドイツっぽいな~と思った採卵。
ひたすらに緊張していたから、なんとか無事に終わって一安心。

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