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ななを探せ

 冬の散歩は、私の都合上かなり早い時間になる。

 まだ日が昇らないうちに行くので当然、家族はまだ寝ている。

 そして、ななは私の布団では寝ていない。

 身支度をすませ真っ暗の中、ななを探すことから始まる。

 リビングに置いてあるクッションや毛布の上、姉の布団の上や中に潜り込んでいるかのどれかなので、目を凝らして暗闇を見る。

 目が慣れてなんとなく見えなくもない。

 リビングにそれらしき影が見当たらないときは、姉の布団を探索する。

 掛布団の上に寝ていればいいのだが、中に潜っているときは、大変だ。

 姉を起こさないように、軽く掛布団を押しながら探るのだ。

 探り当てて布団をめくると、静電気で逆だったもしゃもしゃになっているであろう、ななとご対面する。

 当然、真っ暗だからシルエットでこんなもんかとざっくりとした感じで書いてはいる。

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