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「戦略人材」養成塾/【冬学期】波頭亮ゼミ第1,2回レポート

2019年1月から開講しているNewsPicksアカデミア冬学期ゼミ。戦略コンサルタントとして30年以上の経歴を持ち、今もなお第一人者として活躍し続ける波頭亮氏が率いる「戦略人材」養成塾。経営戦略理論の発展の流れを体系的に理解する第1,2回について、ゼミ運営ボランティアスタッフの山辺敦史さんがレポートします。

戦略人材とは

「戦略人材」を養成することを目的としている本ゼミ。ただ、そもそも「戦略人材」とはどのような人材のことを指すのでしょうか。

波頭ゼミでは、「有効な戦略を策定するだけでなく、実行することもできる人材」を育成することを目的とし、第1回~4回は講義形式で、第5回・6回はより少数にしぼられた希望者へのコーチングセッションが行われました。

経営戦略論の系譜

第1,2回では、経営戦略論の発展の流れを体系的に学ぶことに主眼が置かれました。
どういう経緯で、どのような戦略が出てきたのか。
各戦略を比較しながら1900年代初頭の経営学の誕生、1960年代の経営戦略論の誕生、そしてその後の戦略の変遷を辿る形で講義が行われました。

ここで各戦略の詳細について触れることはしませんが、戦略論の変遷から読み取れる重要なことは事業環境や競争環境の変遷に従い、経営戦略の中核は、オペレーションの改善から差別化戦略、そして組織・人材戦略に変わっていくということです。
戦略理論は決して独立して存在しているのではなく、その環境と強く連関しているものと理解しました。

方法論的シフト

経営戦略論の大きなシフトとして1990年代中盤に、3つの方法論的シフトが起こっていると解説されました。
1960年代以降に開発されてきた、経営戦略を明確化・明快化し ようとするアプローチだけでは、複雑化した経営と激変する環境への対応に対する有効な戦略策定が不十分になり、大きく転換したといいます。

すなわち、従来は、経営戦略は「システマチック」で、固定資産や所在地など「ハード」に主眼が置かれ、「統計的」に測れるものを対象としていましたが、90年代を境に、人の資質など「ヒューリスティック」かつ「ソフト」な側面がより注目され、「ダイナミック」な変革が起こせているか、という点に力点が置かれるようになったそうです。

戦略のコモディティ化

ここまで述べてきた経営戦略ですが、実は波頭氏によるとすでにコモディティ化しており、ここから飛躍的に戦略理論が発展することはないといいます。
では、経営戦略において今後何が重要となってくるのでしょうか。

ゼミ第1,2回では、有効な戦略を策定するための必要知識として、経営戦略論の変遷を辿ってきました。
ゼミ後半では、戦略がコモディティ化してしまった現状で今後どのようにしていくべきなのかを問います。

<プロフェッサープロフィール>

波頭亮/XEED代表
東京大学経済学部(マクロ経済理論及び経営戦略論専攻)を卒業後、マッキンゼー&カンパニー入社。1988年独立、経営コンサルティング会社XEEDを設立。幅広い分野における戦略系コンサルティングの第一人者として活躍を続ける一方、明快で斬新なビジョンを提起するソシオエコノミストとしても注目されている。また執筆してきた著作は経営コンサルタント必読のテキストとして評価が高い。

<ゼミ詳細>

文:山辺敦史、編集:山口晶子

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