「救われた経験」を連鎖させていこう
今日、新卒で会社に入ったばかりという新社会人と話す機会があった。
その会社がいわゆる一般的な企業ではなく、どちらかというと専門的な技能と職人的なメンタリティを必要とする職場だったので、ふと気になり「なんで、この会社に入ろうと思ったのか?」と聞いてみた。
すると、彼は少し照れ臭そうに、こう語ってくれた。
自分は過去にある経験をして救われたことがありました。その経験によって、自分が変われた気がしたし、実際に自信がついたように思えるんです。だから今度は自分が同じことで、誰かの役に立ちたい。誰かが変わるお手伝いをしたいと思ったんです。
その後、彼は「なんかありきたりでスミマセン」と言葉を添えたが、仮にそれが巷によくある話だとしても、彼のエピソード自体はオンリーワンだし、立派に胸を張って語れる志望動機だと思う。
僕は今、主に個人の方を対象に、オンラインビジネスや起業全般のコンサルティングを行なっていて、もう5年以上もこの活動をしている。
なぜ、これを続けていられるのか?
そう自問した時に必ず返ってくる答えがあって、それは「自分もオンラインビジネスに関するコンサルティングを受けたことで、大きく人生が救われたから」というものだ。
僕は2013年の夏に「今のまま人生を続けても何の意味があるのだろう」と思い、現実的に人生を変える手段としてオンラインでのビジネスを始めた。
具体的にいうと、ブログを立ち上げて広告収入を得たり、自分のコンテンツを作ってオンライン上で販売するというものだったんだけど、最初は何もかもわからないことだらけだったので、既に結果を出している人のコンサルティングを受けることにした。
何も知識がなく、専門的なスキルもなく、実務経験もない僕だったが、丁寧に指導を受けて、1つ1つ良くない部分を指摘してもらったり、良くできた部分を褒めてもらったりしながら前進することで、次第に成果が出るようになっていった。
また、技能面だけじゃなくて、辛いことがあったら相談に乗ってもらったり、精神的に支えていただいたり、勇気付けてもらったことで、確実にメンタル面でも成長させていただいた。
一言で言うと、文字通り「救われた」のだと思う。
「自分が救われたことを、今度は他の誰かに提供する」という考えはもしかしたら安直かもしれない。それで他の誰かが自分と同じように必ず救われる保障も実はなかったりするのだろう。
ただ、それ以上に純粋な動機はないと思うし、そこを突き詰めていけば、自分にとって幸福度の高い働き方、自分が惜しみなく頑張れることに繋がって行くんじゃないかと、自信を持って言えるのも事実だ。
自分が救われた経験を、次の誰かへと繋いでいく。そうすることでエネルギーがどんどん連鎖していくようだし、そんな繋がりの中に自分の居場所を作れたら、やっぱり最高だなと心から思う。
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