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大日本印刷株式会社田口 佳央莉さん、向野 純一さんの語る「教えます! 右肩上がりのウェブサイトにするための運営&解析の基本3原則」

書き起こしていきます。

講演概要はこちら

あなたのウェブサイト、リニューアルして終わってませんか?「で、何がどうよくなったの?ユーザーは増えたの?」と、1年後にお偉いさんから不意打ち食らってませんか?
大事なのはユーザーの反応を見て改善していく運営です。
今回は、ユーザーにとって、ウェブサイトがどのように使われているか、リニューアル前のデザインや機能と比べてどのように使われるようになったか、運営に重要な効果測定とそれに必要な測定環境づくりの基本を中心に、右肩上がりのウェブサイトを作り上げていくための必要な準備、タイミング、全て教えます。

DNPについて

創業から143周年の会社です。銀座数寄屋橋あたりではじまりました。売上は1.4兆円。女性管理職比率は、5.6%くらいで、管理職を増やそうとしています。海外売上高は2383億円です。

印刷会社と思われがちですが、いろんなことをやっています。情報コミュニケーション部が54.9%で、その中の半分くらいが印刷です。エレクトロニクスや、清涼飲料などいろんなことをやっています。リチウムイオン電池のパウチやVR・ARなども手がけています。

ウェブサイトで誰に何を伝えたらいいのか?

これだけいろんなことをやっていると、誰に何を伝えるか、は難しい課題です。

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こんな風にステークホルダーが多いので、目的を設定していきます。その際の閲覧特徴も考えます。例えば、従業員の需要と、投資家の需要って当然異なりますよね。

では、何を伝えていけばいいでしょうか?コーポレート視点とビジネス視点で考えていく必要があります。左はコーポレートブランディングが大事です。ブランディングは、効果検証が難しいのですが、イノベーションというイメージを伝えようとしています。クラウチングスタートをはじめてした選手を取り上げています。

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ポイントはビジネス視点のところ。商材は300件くらいありますが、実際に見られているのは導入事例だったりします。ウェブサイトを明確に領域分けして、ユーザーが迷わない設計にしています。

では、ここまで踏まえて、DNPでは、領域を分けるようにしています。

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分類をすることで、効果検証をしやすくなあります。では、重要な3つの運営があるのですが、どれでしょうか?正解はこちらです。

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しかし、当初ウェブサイトはそれぞれアクセス数の把握が独立して行われていました。そうすると、お客様がアクセスした回数などもよくわからず、いきなりコンバージョンしたみたいに見えたりするんですね。

解析文化を醸成する

ウェブベーシック教育、ウェブ実践教育などは全部田口さんが作ってくれましたね。のべ人数で100名以上が話を聞いてくれました。各事業部ごとにこの研修をしています。こうすると、同じ言語で喋れるようになりますので、かなり変わってきました。それでも、なかなか実践してくれる人は少ないんですね。

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とはいえ、それでも実際に行動してくれないので、通信簿を作りました。これをやると、社内で事業部間の健全な競争が生まれています。”真似”改善と呼んでいますが、一番いいところを真似ることで、十分改善になるわけですね。

攻めの戦略と守りの戦略

攻めとしては、お客様を惹きつける魅力的なサイトを作るのが大事です。守りはセキュリティ事故、権利関係トラブルなどがあるとよくないですよね。

本日は攻めの戦略の1例を紹介します。そもそも、誰もがDNPが何の会社か知らないわけです。そこで、DNPを伝えるメディアを作りました。これがDiscoverDNPです。新規のお客様を呼び込むメディアですね。新規を呼ぶ方法ですが、以下をクリックしてください。

まあ、こんなかんじで新規を集客しています。

(会場爆笑)

この中で一番人気なのが、社会課題解決の記事なんですね。これを立上げたことで、新規ユーザーが12%アップ、サイト内のページ閲覧数は15%アップしました。DiscoverDNPを誘引として、いろんなページに移動してくれるようになったんですね。

企画書作成で利用

リリース前のコンテンツチェックシートやコンテンツ設計書を作っています。掲載する基準やコンテンツ基準を定義しているんですね。Googleデータポータルを元にダッシュボードを作ったりもします。

どうもありがとうございました。

サポートされた費用は、また別のカンファレンス参加費などに当てようと思います。