アナグラム田中 広樹さんが語る「今のうちに知っておきたい“Google ショッピング広告” ~Googleの一等地で最初に声がかかる仕組みづくりの重要性~」
このセッションでは、Googleを検索した時に出てくる商品情報についてお話していきます。Googleショッピング広告とはなんぞやというところを紹介していきます。自己紹介なのですが、ずっとエンジニアをやっていました。アナグラムという会社で勤めています。経営と採用以外はやっている雑用みたいなポジションです。
(会場爆笑)
人は食べたい、とか、探したい、とかを考えると、検索をします。では、買いたいはどうでしょう。買いたいのときのマイクロモーメントを掴むことはできるのでしょうか。実はショッピング広告は買いたい、という時に買うべき商品を広告で出してくれます。
ショッピング広告の仕組みですが、以下の通りです。
1)検索語句を送信
2)検索語句を解析
3)商品情報のお問い合わせ Google Merchant Center
4)商品情報の送信
5)広告のオークション
6)広告表示
の6の工程があります。キーワードの追加なしで検索語句にもっとも関連した商品ページに誘導します。
ショッピング広告のトレンド
ショッピング広告にまつわる3つの数字があります。
・20%-30%
・50%+
・2000+
この3つなんでしょうか。
コンバージョンに占める割合:20%-30%
新規訪問の割合:50%+
Googleショッピング導入社数:2000+
となっています。あくまでこれはアナグラムで管理しているサイトの場合です。楽天市場の出店数は、48900件です。Googleショッピングはその1割くらいで、競合が少ないんです。
プロダクトごとのコンバージョン比率はこんな感じになっています。データフィード広告で47%くらいまで増えてきています。売上ベースで見ても、全体の14%になっていて、非常に重要です。
しかし、アナグラムが運用しているからうまくいくんじゃないの、というご指摘もあります。20%正しいですが、80%は誤解です。
80%の誤解
ショッピング広告の成長は必然的に起きています。なぜか。
1)目立つ
2)広告在庫とカバレッジの増加
3)商品詳細ページへの誘導ができる
4)購買行動の変化
目立つ
ショッピング広告は、基本的にカルーセルになります。上下左右にスワイプできますね。insta世代にとっては左右スワイプは普通なので、便利なんですね。ストーリーズとかはそうですよね。左右で固定されてしまうんですね。つまり下に行かない世代がいるということです。
目立つということはクリック率が高くなります。そうすると、クリック単価も安くなり、クリック数の増加につなあります。
広告在庫とカバレッジの増加
広告インプレッションの増加しており、いろんなクエリーで表示されるようになったため、目にすることが増えました。その結果、クリックが増加しました。
商品詳細ページに誘導
テキスト広告との違いとしては、文字ではなく写真で絞りこめることです。画像やブランドがわかるわけですね。炭酸水ってやったときも、一瞬で絞り込めるわけですから、購買までのステップが減らせますね。
購買行動の変化
買い物ストレスという消費トレンドがあります。情報爆発、買い方の多様化で、買い物がストレスになってきています。ずぼら旅、というサービスがありますが、面倒なことは省いてほしい、みたいな購買行動があるわけですね。例えば、おすすめ20選とかがありますが、20個も見るのかよ、となりますよね。そのため、SNSで使っている人のレビューとかを見ないといけなくなっちゃいますよね。
・お膳立てをしてほしい
・失敗しない保証がほしい
・ライトに選びたい
などの気持ちがあるわけですね。
ですが、フローとしては以下の通りです。
認知
いいね
ソーシャル検索
Google・ヤフー検索
購買
承認欲求を載せた購買
この流れです。購買の前には検索があるわけですから、検索の際の広告は大事ですよね。
選ばない買い物へ向かう生活者
この時代においては、即断即決を促すコミュニケーションが大事になってきました。そこで、ショッピング広告はあついわけですね。
ショッピング広告の始め方
データフィードを作りましょう。データフィードは住所録みたいなものです。いろんな要素を1行にまとめて構造化したものです。例としては、id、SKU、description、priceなどをまとめたものですね。もっとも大きなか壁は、商品フィードの用意と更新ですね。
実はカート選びから戦いは始まっています。見込めるパフォーマンスはカートで変わるからです。Google広告と連携できても、ショッピング広告の実施ができるかどうかはわからないんです。ですが、できる=高パフォーマンスかどうかは違うんですね。高パフォーマンスが将来起きるかどうかで選びましょう。
Automated-feed
構造化データから自動的に商品データフィードを作ることもできますね。これからもこういったフォーマットは増えていきます。一方、ソースは変わらないので、資源をデジタルアセットとして整備することが重要でしょう。
Webサイト側の準備
インターネットで商品購入しない理由の4位、5位はセキュリティーか会員登録の面倒さだったりするんです。これを軽くするのはAmazon Payです。これを導入すると、信頼性が高いですよね。Amazonの決済は使いますが、購入者情報は取れますので、安心ですね。うちのデータでも10%-20%はAmazon payが占めます。
最後に一言
広告はあくまでも集客の手段です。使わなくても全く問題ないです。でも、広告の世界で何が起きているか、を知っておかないと取り残されてしまうかもしれません。ありがとうございました。
サポートされた費用は、また別のカンファレンス参加費などに当てようと思います。