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私の声の基 その7

いつかの私。今の私になる前の。


自分の声が大好きで大嫌いだった

小さな頃、歌を歌うとみんなが褒めてくれて、拍手してくれて、踊れば歓声が上がり、自分の好きなように歌って踊ることになんの躊躇もなく過ごしてきた。

幼稚園や日曜学校の子ども教会で、たくさん歌う機会があり、そして家に帰ればピアノとレコードで歌い、踊る小さな私が居た。誰もそれに何も言わないし、制限はなく、ポジティブな感情を送られることの方が多かったように思う。

小学校に上がると、机に座り、時間割が決められ、先生がいて、クラスメイトが居た。勝手に歌い出すことは「変」だった。

だったら音楽の時間なら、と。音楽の授業では大いに歌った。でも私の声は大きくて、合唱すると飛び出して聞こえるので、なるべくみんなの声になじむように歌った。もっともっと気持ちよく思い切り歌いたかった。

中学生になると、ますます調和する歌声が求められていた(と思い込んでいた)。私は私で歌いたいと思いながら、みんなと歌うのは気持ちいい、とも思っていた。だけどなんだか窮屈だった。

 学校生活は、うまく自分を出せなかったり、コミュニケーションができず、学校が嫌になり、断続的に登校拒否になる。(行ったり行かなかったり)

今思えば、

敵対することなく寄り添えばよかった、とか。

まずは相手の意見を飲み込んで、それから意見を言えばよかった、とか。

大人な感じのことも思うんだけど、なんせ、思春期。


 中学3年生の夏。オーストラリアに短期留学させてもらった。世界が変わった。私は私でよくって、私が私でいることを少し思い出し、世界の中に自分がいればどこにいたって大丈夫だってことに気づいた。


それから、地元の高校に進学する予定をやめ、上京した。

上京の理由は

「F1レーサーになりたいから」

登校拒否してる間に真夜中のレース中継に夢中になり、あるレースで感動して影響されたのがきっかけだった。(音楽どこいった?!(笑))

 定時制高校に通う中、アルバイトとカートレースの日々。

 そんな中、詩を書き始め、歌い始める。初めて人前で歌った歌は、Let it be。


体で声を出し

感情豊かに表現する声は

自由だった。


でも頭の片隅に、


私の声はうるさいだろうか、とか

聞いてる人はどう思うだろうか、とか

とっても とてもとても気になった。


歌うことは好き

でも、

いつもビクビクしていた。

怖かった。

自由に歌う私の声が好きだったのに

自由に歌う私の声が嫌いだった。


その8に続く 


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