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人の星を見つけるように、自分の星も観察してみる

人の得意なことを見つけることが、好きである。
昔から今も変わらず、人の得意なことを探し続けている。

これは生まれ持った思考回路のようで、人の得意なことを探すことが好きなので、魅力のあるところを見つけては興味関心の赴くままに引き寄せられていく。
よく働けば好奇心旺盛で、状況によっては注意力散漫しやすい傾向もある。

前職では人の得意なことを見つけては、親子で参加しやすい体験の企画を立てて形にしていく仕事をしていた。
多様な人達が集まるプラットフォームで、人々の個性が溢れていた。溢れる個性を持つ人は、類まれなる集中力を自分の得意領域に特化して力を発揮している。
動物が好きな人、野鳥が好きな人、植物が好きな人、DIY好きでキャンプ場をつくってしまった人、釣りが好きな人、魚が好きで駅前に設置した水槽を介して子どもたちの質問に何年も答え続ける人、森の案内人と称してツリーハウスを作る人。
関わった人を思い出していくと、キリがないほど多様な人がいた。

そうした突出した好きな領域を深める力のある人は、その好きなことを活かして人と出会いたいと思っているが、出会うための自分の見せ方がわからない人が多くいた。
人は自分のことを客観的に見ることが難しいため、他者の存在によって自分を客観視することに役立てる。

そこで、プランナーとしての私の存在を活用してもらう。私は誰にも負けない好きな領域を持つことはないのだけど、誰にも負けない好きなことを持つ人の魅力を引き出す力が強かった。そしてその人が出会いたいと思う親子の気持ちがわかることで、ニーズに合致する企画を立てることが無意識にできたようだった。

人は得意なこととやりたいことと求められることの3つが重なるときに、集中力を発揮するようだが、当時を思い返すとそんな状態だった気がする。また私が関わる人も、求められることと得意なこととやりたいことの重なりを見出すことができるようになったように思う。

今も変わらず、人の得意なことを見つけている。
子どもを見ては、子どもが得意なことを考える。
夫を見ては、夫の得意なことを考える。
人の得意なことは、反転すると苦手なことだったりするのだが、得意なことを見ながら、反転した苦手なことについても考えている。
また人の良いところを見つけるのが得意な思考を、少しだけ自分に向ける努力をしてみている。
そうすると自分の得意なこと、苦手なことが見えてきて、関わる人の得意不得意を踏まえた上で、どう補っていくと良いかなと考えてみることができる。人に向けていた視点を自分への視点と調整することで、バランスを取りながら、対象を見る力を養っているように思う。


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