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ラプラスの魔女。を読んでみた

今までの東野作品にはなかった、ファンタジーの2、3歩手前のような世界観でありながら、きっちりサスペンスの要素が盛り込まれている物語です。

ホントにそのような能力(フランスの数学者が提唱)が存在するのか?と思わせる特別な力を軸に物語は進んでいきます。

とある温泉街で起きた殺人?事件を調査する教授が調査の過程で不思議な能力をもつ少女に出会い、当初不可能とされていた殺害方法が実現可能なのでは?と思い始めます。

さあ、この辺りから東野ワールド全開の物語に翻弄されながらページをめくっていくことになります。

そして前出の能力は、ある人物によって人為的に作り出されものであることが明らかになります。

このあたりは殺人とは異質な人間の残酷さが浮き彫りになっており、この物語の中で私が最も心を揺さぶられた場面でもあります。

残酷な過去が明らかになりながらクライマックスに突入していくあたりでは、周りが見えなくなるくらい物語に没入してしまいました。

さあ、壮絶なクライマックスを楽しみにこの物語の扉を開けてみてください。

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