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SHOWROOMで主演女優争奪戦をやってみようと思った話(P)

関西を拠点に活動する劇団、STAR☆JACKSとCheeky☆Queensのプロデューサー・脚本担当をしております浜口望海と申します。
私のnoteにご訪問くださってありがとうございます。

自己紹介はこちら↓


2月1日、私が脚本・プロデュースを担当する
Cheeky☆Queens(以下、C☆Q)
の次回公演情報が公開されました。

次回作はこちら↓

2017年、Stage#002で上演した『暗殺者の抱擁(アブラッソ)』の再演です。
劇団初の再演は、ホームであるin→dependent theatre 2ndの
初代2ndクロージングシリーズ
にて上演致します。

思い入れ深い初代2ndで、思い入れ深いこの作品を再演できること、
シリーズに選考して下さったアイウチPには感謝申し上げます。

さてさて、そんな本編もさることながら、
今回の再演にあたり、スピンオフ作品(新作)も同日程の中に組み込んで上演します。
その主人公は1か月間のSHOWROOM配信にて決めようということになりまして、この記事を書いている2月3日、戦いの火蓋は切って落とされた・・・というわけです。

スピンオフ主演争奪イベ①

小劇場では他になかなか類を見ないこの企画(もしかしたら他でもやってるかもしれないので正確には知らんけど笑)について、本日はプロデューサー目線で少し書いてみようと思います。
今日の話は、多少赤裸々な事情も含みますので、内情は見たくないという方はご遠慮ください(笑)


私は困っていた

私は困ってました。
どうしたものかと頭を抱えてました。
まあそれはいつものことですけど。
どうしたものかと考えることが、仕事だったりもするわけですけれど。

考え込んでた内容というのは、主に以下の三つ。(実際はもっとたくさんありますけど・・・笑)

◎劇団活動に起爆剤を
C☆Qはこの春活動5年目に突入します。
年齢的にはまだ若手でも、劇団としては旗揚げしたての初々しい集団という立ち位置ではなくなってきます。
メンバーもそれぞれ成長し、旗揚げ時より色んなことが出来るようになった反面、彼女たちに慣れも出てきていることを日々感じてました。
敢えて厳しい言葉で言えば、馴れ合いと言っても過言ではないかもしれません。
そんな状態で次回作をやって、どんな未来を描いたらいいのだろう。

有難いことにC☆Qというグループの認知は広がってきました。
ただ、同時に目新しさは薄れていることも事実。
その上、「C☆Q=あくまでもSTAR☆JACKS(以下、S☆J)の妹分」という認識はアップデートされず・・・

旗揚げメンバーの大半が20代後半になった今、このままやってても時間の無駄ではないのか。
早く、次のステージに上がらなくてはいけないのではないか。
S☆Jが武者修行期間中である今こそ、そのチャンスなのではないか。
そんな風に思うものの、具体的には何をどうするべきなのか、ただただ焦りだけが募っていました。

◎SHOWROOMがイマイチ盛り上がらない
C☆Qでは昨年11月よりSHOWROOM配信をやってます。
週6日、曜日ごとに担当を決めて配信という形にしております。
始めた当初からデータを取っているのですが、最初はともかく、慣れてくると如実に数値が落ちてきました。
そりゃそうですよね。
やる側も見る側も、それが当たり前になれば熱も冷めます。
それは致し方ないこと。
ただ、限りある時間の中で、惰性で配信を続けても意味が無いので、何かしら手を打たねば・・・と思ってたわけでして。
あ、この文章を読んで下さってる中に、いつも配信をご覧下さってる方がいらっしゃりましたら、お気を悪くなさらないで下さいね。
ご覧頂いてることには感謝しつつも、より盛り上がりを・・・という意味です。

◎再演って興行的にはちょっと難しい
カンパニー側は作品に自信があるから再演するんです。
新作と違って作品力はある程度担保出来るのでその点は間違いないんです。
勿論、より良くするためにも多少の修正や書き直しは加えてアップデートします。
役者は年を経て前回出来なかった表現、気づけなかった芝居に挑戦します。
演出もより深めるためにアイディアを出します。
でも、興行面で考えると、実は再演は怖かったりもします。

"観たことあるから"

全員が全員とは言いませんが、カンパニー側と観客側にそのような認識のズレがあることは否めないでしょう。
となると、形としてただ再演するだけでいいのか。
前回をご覧になった方々に、もっと楽しんで頂くにはどうすればいいのか。
C☆Qでの再演は初ですが、過去にS☆Jで再演を経験してきて感じていたことでした。


困った×困った=オモロいになる可能性

こんな言葉があります。

考えに行き詰った時は一見全然関係なさそうに思えることを繋げよ。
さすれば意外な道が拓けるであろう。

偉人の格言でも、預言者のご宣託でもありません。
これが普段の私の思考方法です。
なんつって。

正直に申しますと、そんな大層なものでもなく、
ただ、考えに行き詰って
「この件はひとまず置いといて、全く別のことを考えようっと」
と、頭の中を切り替えようとするも、スパッときれいに切り替えることが出来ず、前に考えてたことが頭の片隅に残ってたりします。
それが、次に考えようと思ったことと偶然繋がったりする。
そんな経験を何度かする内に、
「この方法、意外とイケるんじゃね?」
と、思うようになっただけのことです。

今回の
スピンオフ主演争奪SHOWROOMイベント
は、端的に申しますと前項の3つの考えごとを繋げてみただけのこと。
これによってC☆Qメンバー間の停滞した空気を再度攪拌出来ればいいし、
SHOWROOMがもっと盛り上がるツールとして使えればいいし、
再演により面白さが加わればいい。
強欲な性分なものですから、どれかひとつ・・・とは言わず、一石三鳥を狙っております(笑)


誰が栄冠を勝ち獲るのか?!

さてさて、初のスピンオフ、初のSHOWROOMでの主演争奪戦。
誰が勝つんでしょうね~。
ヤラセ無しのガチ勝負ですから、答えは3月1日になってみないと分かりません。

演劇は主役がすべてではない
それは、そうです。当然です。
けれど、役者の性分として、自身の役がメインに描かれる物語というのは、やはりやりたいのも事実。
C☆Qメンバーそれぞれには、カッコつけず、欲しいものはなりふり構わず獲りに行け!と願ってます。(フェアプレーは大事だけど)
そして皆さまには、女同士の意地と意地のぶつかり合いから楽しんで頂ければ幸いです。

評価項目やルールはこちら↓

スピンオフ主演争奪イベ②

スピンオフ主演争奪イベ③

C☆QのSHOWROOMはこちら↓

ただ一点だけ懸念事項がありまして。
3月1日まで主人公決まらないんですよね・・・
私プロデュース担当でもあり、脚本担当でもあるんです。
4月には出演舞台もあったりするし・・・

まだ情報出てない予定もあるし・・・
遅筆を自認しているので、3月1日からのスタートで間に合うのか・・・
ほんとにその一点だけ、非常に懸念しております。
脚本担当の目線で申しますと、
おまえアタマおかしいんじゃねーの?!
と、プロデュース担当の私に言いたいところです。

この件はひとまず置いといて、全く別のことを考えようっと・・・

『暗殺者の抱擁』のキーとなるタンゴナンバー「Por una cabeza」
映画『Scent of a Woman』のワンシーンより。
アル・パチーノかっこいい。

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