2020年は『託児サービス』に取り組もうと考えてます(P)

ちょっと空いてしまったnoteですが、もう飽きたわけじゃないんです。
なんやかんやでバタバタしてて、つい書きそびれてました。
気づいたらド年末。。。
2019年ももうあと数時間で終わりますね。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

今日は来年取り組もうと思ってることを書こうかと。

私、来年は

『託児サービス』

に本腰を入れて取り組もうと考えてることをここに宣言しておきます。
て、タイトルで先に書いてるから、何の驚きも無いですね。
書き方ミスってます(笑)

なぜ託児サービスが必要と思うに至ったのか、また何が課題なのかなど、自分の頭を整理する目的も兼ねて書いていきます。


子育て世代に楽しみを

子育て、大変ですよね。
いや、マジで。
特に幼児は、もう怪獣ですよね。
グズりだしたり、大声で叫んだり、じっとしてられなかったり。
まあでもそれが子供ってもんで、子供を責めても仕方ない。
というわけで、子供が小さい間は、どうしても子供中心の行動になってしまいがち。

最近は子供と一緒に観れる公演もあります。
おしゃべりや泣いてもOK、叫んだり走り回ってもOK。
夏にSTAR☆JACKSの寺井竜哉が出てた『KEREN』もそうでした。
また、先輩である佐藤太一郎さん(吉本新喜劇)も企画・公演してました。
これはとてもいいと思う。
子供の頃から劇場の雰囲気に親しめること。
親御さんと一緒に劇場という非日常の空間を楽しめること。
それはきっと家族の思い出を作ることでもあり、未来の観劇層を創ることでもあると思います。
ぜひ太一郎さんには続けて欲しいなぁと勝手に願ってます。

また、違うアプローチとして、映像配信サービスの『観劇三昧』もあります。
これは、お子さんを持ってる方だけじゃなくて、劇場に足を運べない方にも便利だし、定額で色んな作品を楽しめるという利点もあります。

ただ、隣に子供がいたら、たとえどんなに泣いても暴れてもOKだとしても、親は集中して観劇出来ない可能性は高い。
また、お子さん連れOKに出来る公演はジャンルも限られてきます。
映像配信サービスでは味わえないLIVEの良さもあります。
年中無休で子供と向き合うのだから、その内の数時間くらい、子供を気にせずに没頭出来る時間があってもいい。
じゃないと、親御さんも壊れちゃうよね…

だから、別のチャンネルとして託児サービスということを考えました。
そう、あくまでも別チャンネルとして。
チャンネルはいくつもある方が良い。


人は皆、ライフステージに左右されるという当たり前の事実

20年近く演劇をやっています。
20年前からずっと私の公演に来てくれてるのって、親くらいなものです。
勿論、私自身の魅力、公演の魅力の問題もあるのかもしれません。
けれど、それ以上に、「お客様にもライフステージがある」ということをずっと実感してきました。
そう、当たり前のことですが、お客様にもライフステージがある。
同世代の友人などがなかなか劇場に足を運んだり出来なくなる様を目の当たりにしてきました。

特に、良し悪しは置いといて、女性は結婚・出産・育児とライフステージの変化が大きい。
となれば、観客側はライフステージの変化によって、観に行きたくても行けないということが往々にして起こります。
これまた良し悪しは置いといて、小劇場演劇の客層の半数以上は女性層です。
つまり、劇団は、否、小劇場演劇界は数年サイクルで顧客が入れ替わるということが起こっているのです。
これは結構大きな問題。
面白い作品を創るとか、色んな人に興味を持ってもらうプロモーションをするとか、そういうこととは別のベクトルで観劇人口が伸びない要因なのではないだろうかと思ったりするわけです。

「子育てが少し落ち着いたらまた通えばいいじゃないか」
そんなご意見もあるかもしれませんが、子供が少し手がかからなくなったり、子供も一緒に観劇出来るようになるには、どれくらいの時間がかかるでしょう。
子供によってその年齢は様々かとは思いますが、例えば小学校就学の7歳と仮定しても、7年間、親御さんは劇場に通えなくなります。
7年というと、結構長い時間です。
きっと演劇界のシーンも様変わりしていて、浦島太郎状態になることでしょう。
昔観てた劇団も無くなってるかもしれない。
おまけに、面白い娯楽は他にも様々ある。
それでもなお、7年のブランクを打ち破って劇場に再度通おうと思うでしょうか。
少なくとも、私なら思いません。
残念ながら。

劇団はファンと一緒に年を重ねてゆくことが理想ではないだろうか

お客様にもライフステージがあるように、我々劇団側にもライフステージがあります。
20代の頃の芝居と、40代になった今は違います。
当たり前のことですよね。
例えば、沢田研二さんや舟木一夫さんのコンサートに行けば、もちろん若いファンもいるでしょうけど、往年の頃からのファンという方々が多いはず。
ジャニーズにしたってそうでしょう。
ファンの方々はそれぞれの生活の中で、応援している人やグループと伴走する。
劇団側も応援して下さる方々と一緒に年を重ねてゆく。
上演される作品はもちろんのこと、「劇団」という物語を長いスパンで楽しんで頂く。
そんなことが理想の形じゃないかなと思ってます。
また、いきなり大きな話になりますが、そういう形を作ってゆくことが、日本の観劇文化の向上にも繋がりますし、客層の成熟にも繋がる。
そんな気がするんです。


なぜ小劇場で託児サービスが出来ないのか

以上のようなことは前々から考えていたのですが、いざ形にしていこうと思っても、どう動いたらいいものか迷っていました。
迷っている間に次の公演の準備や脚本執筆に追われ、ついつい後回しに…
ちょうどSTAR☆JACKSは今、『武者修行期間』という充電期間。
動くなら今だろうと思ったわけです。

恐らく、同じようなことを考えたことのある演劇関係者は結構いるのではないかと思います。
でも、既存ではほとんどやっているところはありません。
なぜなのか。

色んな要因はあるのかもしれませんが、
結局のところ費用だったり、責任問題だったり、おまけに場所だったりが大きいのかもしれません。
大劇場ならば託児スペースが併設されているところもあったりしますが、小劇場にそんなところはほぼありません。
また、お子さんを預かるとなるとその為の人員が必要。
それも、ちゃんと知識や資格を持った方がいないと危険。
そして、最終的に誰が責任取れるのだ、という話になってくると…
劇団側が諦めてしまうことも理解できなくはありません。


でも、本当にそれでいいのか…
転換点に来てるんじゃないのか…


全員が勝たなきゃ根づかない

いつも思うのですが
「全員が勝てる企画」
でないと、その企画は成功しないし根づかない。

大雑把に分けて
○お客様
○キャスト・スタッフ
○劇団

という三者が、win×win×winの形にしていきたい。

託児サービスをすることで、上記三者にどんなメリットがあるのか。
その費用はどうするのか。
法的な問題はクリアできるのか。
何かあった際の責任は誰が負うのか。

考えなきゃいけないことは多々あります。
たかだか数時間のこととはいえ、余所様の大事なお子さんをお預かりするわけですから、当然です。

でも、そろそろこの問題に取り組んでいかなきゃいけないんじゃないかなと思ってます。

なので、浜口、来年は『託児サービス』に取り組みます!

なんだか駆け足のお話しになってしまいましたが、今日はここまで。


ぜひ皆様のご意見やアイディアを頂ければ嬉しいです。
お子さんをお持ちの方も、そうじゃない方も、女性も男性も、色んな方のご意見を頂けると嬉しいです。
観劇ファンの糧も、演劇関係者も、保育関係者、医療関係者、行政関係者、などなどなどなど…大募集。
賛同の声も、アンチのご意見も。
(特にアンチの方にはその理由もぜひ!)
noteのコメント欄にお声を下さい。

それでは、皆さま、良いお年をお迎えください。

画像1

※写真は記事に関係ありません。

2019年大晦日
浜口望海

いつもご購読ありがとうございます。 サポート頂いた資金は脚本・プロデュースの活動に充てさせて頂きます。