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発展途上人学_第4回

第4回は「継続」がテーマ。

「私が話してからみんなに話してもらいます。内容としては①継続したいこと、②継続していること、③継続できないことについて話してください」からスタート。いきなりのプレッシャーがのし掛かった。

継続

人間の欲望がお金を生み出す

財源の確保は継続する上で一番重要な問題である。綺麗事だけではどうにもならない。継続するために資金源をどのように得るかを考えて行く必要がある。その継続をどうやって集めるか。なお、継続するものが自分ではなく自分の企画を動かし継続するためにはその企画に関連する人が継続したい気持ちにさせれば一人でする必要がない。あくまで何をどのように継続したいのかで自分だけの問題から解放されることもある。ちなみに「欲望」はネガティブな意味ではなく、「相手がやりたいこと・需要」と捉えるといい。あくまで下心的ではなくお互いにやりたいと思える環境を作ることで相手が満足でき自分も満足できるというわけである。


年を取ってから俳優になっている人はずっと俳優だった

バイトをやらなくても俳優業で食えるようになったことがプロの俳優になった気がする、という話であったが、どんな手を使ってでも続けることが重要、ということである。それができる人は結果としてなりたいものになれるし、なんならその時からなっていると考えらえる。当然違法はダメである。だが、自分のやりたいと思うことを継続することの難しさと自分自身の本気度が測られることとなる。

他の起業家も今は著名でもそれまでに辛酸を嘗める生活をしていることも多い。それを耐える=継続できることが成功を呼ぶことになるのだろう。

繋げないと終わる

TV番組の継続についてである。レギュラーは大変嬉しいことであるが、一方で継続ができないとレギュラー番組は続かない。一本番組とレギュラー番組で求められる要素が異なる話ではあるが、これは自分自身が継続的にサービス提供することでも通じるところがあると思う。

ここでタンザニアの話がでた。タンザニアはお金は借りたら返さないらしい。なぜかというとお金を返したらその人との関係が切れてしまうとのこと。そしてその借りた人は他の誰かに貸している、それによりコミュニティの人たちが繋がっているのである。そして、お金を貸した人は借りている人が病気の時には助ける。亡くなってしまってはお金が戻ってこないからである。変わった関係構築の仕方があるのだなと感じた。

動画で儲けるのは難しい

最近流行っていいるから儲けやすいのかなと思っていたが報道は結構お金がかかるとのこと。コンテンツを作るのも大変だろう。記事を買うだけとは異なる模様。

コラボを考える

自分にきた仕事を誰とどのようにやるかを考える。そうすることで関係が構築され、また相手からも仕事がくるというわけである。もらった仕事を単発にしない。


講義

本件は角田氏が自分が変わったきっかけとそれによる景色の変わりようについての話がメイン。

同じ年で600億円の買収しようとしているのになぜ自分は660円の領収書切る切らないを考えているのか

(角田氏の記憶では)2005年2月10日、堀江氏のニッポン放送買収のニュースを見た時に同じ年齢にも関わらず社会的な影響や規模が違うことをしている。一方自分は660円の領収書を切るか切らないか悩んでいた。フリとオチしか考えていなかったがお金のことを3割考えることを心に決めた瞬間だった。

偉くなれば自分の好きなことができると思っていた。好きな芸能人と番組をやれると思っていた。しかしそれらは偉くなってもできなかった。そのようなことも一つの要因だろう。

上記の観点が異なることにより今までの景色が異なる景色になったという。高視聴率を他が取ることに感情がなくなった。グループが出てたから高視聴率が出ているので、その番組じゃなくてこういうイベントにしたらお金もっと稼げる、という感覚が芽生えたとのこと。

オトナの!(放送終了)

角田氏が企画を通すことに注力し、会社から資金を得ないで提供していたものである。そのためフェスなどは自分で主催して実施していた。しかし、全額自分で負担できるわけもないので、チケット代やTVでも紹介することで運営していた。残念ながらもう終わってしまったが。

角田氏のターニングポイントは37歳であった。

角田氏は2005年に日本放送買収未遂のニュースをみたが、2005年から2012年は会社に惰性で勤めていた。しかし、そこには自分は主要な番組のプロデューサーであることもありエース的な存在であった。そんな時主要番組の終了が決まり角田氏の元にTELが届いて自分の席がなくなった。配員がなくなったことでスタッフがその通りの席に配置しただけであるが、無邪気に自分の席がなくなったのである。

そのような時に

- 若いからきたが年をとると発注側が若くなるので自分より年上には発注がしづらい
- 結局会社の歯車だった
- 下を育てると自分の場所がなくなる

と感じたという。まさに四面楚歌という状況に感じたという。ちなみにこの四面楚歌は、

中国楚その項羽(こうう)が、四面を囲む漢の劉邦(りゅうほう)の軍の中から楚の歌を聞き、楚はすでに漢に降くだったのか、と驚き嘆いた故事から。
(三省堂 新明解四字熟語辞典より)

というところから取られたが、これのミソは周りに仲間がいなく敵だらけ、というだけでなく、そもそも仲間だったものも敵になっていたことが重要なポイントである。そのため、項羽は負けを認めたという。

角田氏は席がなくなった時に四面楚歌のような感情を抱いたという。

そんな矢先に、入ってきたのが宝の山プロジェクトという放送外収入を見込める事業の募集である。当時ネットにも力を入れようと掲示板に張り出されていたが、その時まで目に入ってこなかったとのこと。視点が変わったことで自分が欲しい情報が変わったのだろう。

メタ目線は楽しむもの

面白いことのポイントにいろんなことが隠れている。それを「これはこうだから面白い」と言ってしまうと面白さは半減する。あくまでそれは言葉ではなく感じることで楽しむのだ。


まとめ

継続するためには自分の忍耐力やそれを継続できるモチベーションもさることながら継続ができる環境をどのように整えるかが重要になる。

次回は最後の講義「発表」どのような発表が出るか楽しみである。

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