直線と曲線、むずかしいのはどっち?
デッサンを習い始めて、とにかくむずかしかったのが、
まっすぐ線を描くこと。
もちろん、定規を使わない限りまっすぐに線をひくことはできないんだけど、
鉛筆で何度も何度も線を描きながら、その中からできるだけまっすぐな線をつくりあげていく感じ。
もっとピン!とした直線にしたかったんだけど、これがなかなかむずかしい…
デッサンを習うのにはどうやら段階があって、
最初はキューブから始まり、丸や円錐などのいろいろな形、人工的な静物、自然物、動物、人体と進んでいく。
その過程で最初の大きな変化が自然物の曲線。
今まで人工的に作られた直線をいかにまっすぐ描くか、
花びんのような曲線であっても、左右対称だったり、規則的なカーブだったのだが、
自然のものは全くもってそんな規則はない。
簡単そうに見えて、いやいやこの微妙な線がむずかしい。
でも、その人工物にはない、丸みのある不規則な線が大きな魅力であり、
他方、自然にはない、まっすぐな線もまた魅力なんだなあと、
鉛筆を動かす手をとおしてわかった気がする。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?