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スラックスはOKにしても、髪型のルールは変えませんってこと?

校則を読み漁っている今日このごろです。
調子悪くなりますね。これ。

ふと、興味深い情報にたどり着いたので紹介します。

高知県教育委員会の 2022年12月23日公開の校則の見直しについて

本県では、令和2年4月以降、すべての県立学校で校則の検討を実施しています。その中で特に、服装や頭髪に関する内容を中心に改定されています。

例えば、「女子生徒のスラックス着用」を可能としたほか、「靴下・タイツ等の色」また「髪型に関する規定」等が緩和されています。そして、校則の検討に際しては、多くの学校でアンケート調査や生徒総会での話し合い等を通して、生徒や保護者の参画も得ながら見直しを実施しています。

〈具体的な校則の改定例:令和4年9月現在〉
 ・女子のスラックス着用:42/54校(県立学校)
 ・靴下、タイツ等の色の弾力化:8/54校(県立学校)
 ・頭髪の制限緩和:8/54校(県立学校)

〈校則の検討・改定に係る生徒・保護者の参画:令和4年9月現在〉
 ・生徒・保護者の参画あり:30/54校(県立学校)
令和4年12月に改訂された生徒指導に関する基本書である『生徒指導提要』※においても、校則の見直しの重要性が示されています。特に見直しの過程における児童生徒の参画については、「校則の見直しの過程に児童生徒自身が参画することは、校則の意義を理解し、自ら校則を守ろうとする意識の醸成につながります」とあります。

 県教育委員会では、『生徒指導提要』(改訂版)の内容に沿った校則の運用・見直しの取組が、各学校の実情に応じて積極的に推進されるよう、引き続き周知をしてまいります。

 高知県教育委員会 校則の見直しについて

スラックスの着用については、42/54校 と高い比率になっています。これはいいのかなと思っております。
ただ、気になるのは、頭髪の制限緩和:8/54校(県立学校)という点。これって、スラックス着用をOKにしても、頭髪の緩和はしないよってことですかね?

あれ、スラックスの着用って、ジェンダーフリーのためじゃなかったでしたっけ?それとも、男女で分ける必要ないからですよね?でしたっけ?

まさかとは思うのですが、「履くモノは分けないルールを取り入れるけど、髪型では性別を分けるルールを取り入れたままにしますよ」ってことでしょうか。

まぁ、そうか。女子のスラックスはOKにしても男子のスカートをOKにしているわけではないですもんね。

結局のところ、いまあるモノゴトから変えたくはないってことなんですかね。

こちらの記事にあるような

「極端なツーブロック・アシンメトリーなど奇抜な髪型はやめましょう」とが「部位によって極端に髪の長さや形を変えることはやめましょう」になっていたとかいう変更だったら何の意味も無いんですけどね。というか、問題を見えなくさせて大人の運用で締め付けるという改悪ですからねぇ。

とりあえず、5月13日にある、これからの「校則」の話をしようの会に参加することにします。さて、何が起きるのか、何に気がつくことができるのか。楽しみです。


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