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【ライブ配信】 視聴チケットの販売方法を考える

さて、先日延期を発表した新作公演『アイランド』ですが、上演のライブ配信を予定していました。それもできれば視聴チケット販売し、配信を観てもらうかたちを考えていました。

普段の公演でやっているように、チケット販売→視聴、という流れを採りたいと思いました。ライブ配信で収益を得るには、他には投げ銭形式とかもありますが、これは今回の企画には向いていない気がしました(これについては後日話をします)。

ということで、やり方をいろいろと考えたのですが、いちばん良いのかなと思っていたのは、VimeoのライブストリーミングとSTORESのデジタルコンテンツ販売を利用する方法です。

こんな計画でした。


ライブ配信の方法

VimeoのPremiumプランを利用します。
(YouTubeは動画販売が禁止されているので、今回は利用しません)

プランは複数ありますが、Premiumでないとライブ配信はできません(ちなみにPremiumは有料プランのなかでも割と高額なほうです)。

Vimeoには「Vimeoオンデマンド」という動画販売システムがあります。これならばVimeon内の決済が可能です。しかし、この「Vimeoオンデマンド」はライブストリーミングでは使えませんでした。そこでチケット販売を他の方法で考える必要があります。

Vimeoでは動画の公開方法をYouTubeより細かく選択できます。

・限定公開(YouTubeでも同機能有り。URLを知っている人だけ観られる)
・動画にパスワードをかける
・動画を他のサイトに埋め込み不可にする
・動画を特定のサイトに埋め込み、そのサイトでのみ視聴できるようにする(VimeoのURLでは視聴不可となる)

このような機能はライブストリーミングの場合でも使えました。利用できそうですね。

限定公開のURLやパスワードをチケット購入者にお知らせすれば、配信URLへ案内ができそうです。


チケット販売の方法

そこで今回やろうとしていたのは、STORESでのデジタルコンテンツ販売の利用です。

自分でネットショップがつくれるSTORESですが、こちらではデジタルコンテンツのデータ販売が可能です。そこで以下の方法を採ろうとしていました。

① 動画のURLとパスワードを記載したPDFファイルを作成

② デジタルコンテンツとしてPDFファイルを販売

③ 購入者がPDFファイルをダウンロード

④ 記載されたURLとパスワードから動画へアクセス

これはだいぶわかりやすいやり方です。PDFファイルがチケットの代わりになるわけですね。

STORESを使おうと思った理由は、以下の二点。

・手数料が他サービスと比較して安い(売上の5%)
・決済方法が複数対応(クレジットカード、PayPal、キャリア決済、コンビニ決済、銀行振込など)

同じようにネットショップをつくれるサービスにBASEがあります。BASEでの販売は手数料が3%なので、STORESより安くなります。

しかし、BASEではデータの販売がやりにくいです。デジタルコンテンツ販売でも「サービス提供を行ったことを証明する」有形物の郵送が必須となるそうです。

郵送が必要なため、購入者は住所と電話番号の入力を求められます。これも今回は煩わしいですね。STORESではメールアドレスの入力だけで購入可能です。

こう見ると、STORESはデジタルコンテンツ向き、BASEは有形物向きなのがわかります。

ちなみにBASEですが、僕の脚本販売ショップではこちらのBASEを使わせてもらってます。


電子チケットを利用するやり方も

パスワード記載のPDFファイルをチケットとして販売するやり方を紹介しました。ほかにも選択肢はあります。

たとえばSTORESでは電子チケットの販売も可能です。電子チケットの購入者にメールを送り、配信先のURLとパスワードをお知らせする方法が考えられます。

これならばPDFファイルを作成せず、メールの文面だけで案内可能です。

このSTORESの電子チケット、利用されているところを見たことないのですが、使い勝手がよさそうでした。

ただ以下の二点が気になりました。

・手数料5%のほかに、購入側に発券手数料が2%かかる
・自動返信メールの文面を変更できないっぽい?

今回はライブ配信の視聴チケットです。なので会場で電子チケットを発券する必要がありません。必要のないものに(微々たるものですが)2%かかるのが気になりました。

また、試しにチケットを作成してみたのですが、どうも購入後の自動返信メールを変更する方法がわかりませんでした。もしかしたら変更できないかもしれません。

購入者に自動返信メールでURLとパスワードを送るのが理想です。それができないならば、メールは手動で返信しなければなりません。ライブ配信という性質上、上演開始の直前に購入する方が増えそうです。開演直前は忙しく、手動で対応することが難しくなります。

また迷惑メールに振り分けられたりなど、メールがうまく届かなかった場合の対応を考えなければなりません。

Peatixも選択肢に入ってきます。

Peatixは演劇公演でもよく利用されていて馴染み深いです。僕もチケットを買ったこともあります。

利用手数料は「有料チケットの販売時のみ決済処理費用として販売実績の4.9%+99円/チケット枚数がかかります」とのこと。STORESより少しだけ高い印象です。

自動返信メールについては、僕は販売側で利用したことがないのでわかりませんが、設定可能なのでしょうか。公演で利用されているケースも多いので、このあたりの使い勝手は良いのかもしれません。


noteの有料記事を利用する

今ご覧になっているこのnoteですが、有料記事の販売ができます。こちらも使えるのではないでしょうか。

有料ノートにURLとパスワードを記載して、購入者しか読めないようにすればいいわけです。

決済方法はnoteのアカウントを作成すればクレジットカードとキャリア決済が可能、アカウントを作らず購入する場合はクレジットカード決済のみ。

手数料は他のサービスと比べて少々高めです(決済手数料(クレジットカード5%、キャリア決済15%)+プラットフォーム利用料10%)。


こんな風にいろいろなやり方ができそうです。


問題点

チケットの販売方法を検討してきました。
では問題点を考えてみましょう。

まあすぐにわかることだと思うのですが、これらのやり方ではURL/パスワードが漏れる恐れがあります。チケット購入いただいた皆さまの優しさの上に成り立っている、ということになるのが現状です。

今回の公演規模ですと、これらの方法でもおそらく問題ないかと思います。ですが規模が大きくなった場合はその限りではありません。

この点について、対応策を考えてみました。


① 配信が始まる直前にパスワードをメールで伝える。

まず考えたのはこの方法です。

URL/パスワードが判明するのが配信直前ならば、あらかじめわかっている場合と比較して、漏れる可能性を少々抑えることができるのでは?と考えました。

しかし、これはもちろん完璧ではありません。お気持ち程度の対応策かもしれません。

それに直前にメールを送るというのは手間です。自動送信にしておいても届かなかった場合の対応や、配信直前のチケット購入に対応するための人手が必要になりそうです。


② 会員限定サイトのようなものをつくり、配信動画を埋め込む

先述しましたが、Vimeoでは特定サイトへ動画を埋め込み、そのサイト内でしか視聴できないようにすることが可能です。

つまり会員限定サイトの要領で、サイト自体にパスワードをかける。パスワードはIDとともに発行する仕組みを用いて、同一のパスワードからログインできないようにする。

こんなことができれば、パスワードの漏洩が防げます。

しかし配信視聴のためにアクセスがすごく集中した場合、サイトが繋がりにくくなる心配がありました。普段使っているレンタルサーバのサービスでは、この辺りの対応が難しいかもしれません。


③ noteの有料記事内に配信動画を埋め込む

ここで、noteの有料記事に動画を埋め込めばいいんだ!と気がつきました。

noteの記事への動画埋め込みを許可し、VimeoのURLからは視聴できないよう設定すればすべて解決! …と思ったのですが、Vimeoの設定では、特定のURLは指定できず、ドメイン単位での指定しかできませんでした。

でもこれは今挙げた中では、不正なアクセスを一番防げそうな方法ではありますね。


* * *

以上、動画配信とチケット販売方法でした。

こんなあたりまで考えて、今回は、最初に言いましたVimeoとSTORESを使う方法でいこうとしていました。多少問題点があったとしても、販売の仕方がいちばん簡単で、少人数でも回せる作業量でいくにはこれが一番なのではないかな?という判断でした。

ということで、このあたりのやり方はまだまだ検討の余地ありですね。皆さまのお知恵をお借りできるととたいへん助かります。

今回はこんなところで。それではまた次回。



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ありがとうございます〜
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劇作家・演出家 WEB制作もやっております 犬飼勝哉ウェブサイト|https://inukai-katsuya.com
コメント (1)
参考になりました! ありがとうございます。

Baseは決済手数料のほかに販売手数料がかかって6%台になりませんか?

Storesのチケット販売が購入者側から2%とるとは知りませんでした!(Wixのイベントチケッティングも最近2%上乗せ)

イープラスがストリーミングプラスというのを出していて日本フィルなどが使っています。配信サーバーはイープラスが用意してくれるようです。3.6%のキャンペーン中なのはいいですが海外発行のカードが使えない事、日本の携帯電話で認証できないとアカウントを作れない事がネックで、ほかを調べている最中ですがなかなか見つかりませんね。

Vimeo Ottというのがあります。お客様が決済する部分も英語のみ? なのでイープラスが使えなかった方はこちら、と案内するか・・でも2つへ同時配信が負担になるかも? https://vimeo.com/jp/ott/pricing
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