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私たちが東京都北区で出来た事、地方選挙でやりたい事。VOTE FOR KITA-KU プロジェクトの振り返り

2020年7月5日。東京都知事選挙と同時に行われていたもう一つの選挙のことを、みなさんは知っていますか?
都議会議員補欠選挙。2017年の都議会議員選挙の後に、様々な理由で空白となった4つの議席を補填するための選挙です。今回は、その選挙区のうちの1つ、北区都議会議員補欠選挙に際して行った「VOTE FOR KITA-KU」の活動を紹介します。

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選挙に対してできるのは、きっとInstagramの発信だけじゃない。

NO YOUTH NO JAPAN(以下NYNJ)として選挙に対して起こすアクションは、団体立ち上げのきっかけとなった2019年7月の参議院選挙以来。参議院選挙ではInstagram投稿が中心でしたが、今回はより様々な取り組みを試しながら考えていく場になりました。

(1)VOTE FOR KITA-KU Webサイトの立ち上げ
なじみの薄い補欠選挙であることから、まずはその複雑な制度に嫌になることなく投票に足を運んでもらうため、正確な情報を分かりやすく届けることを活動の一番の目的とし、「ここを見ればすべてが分かる!」という補欠選挙の情報を盛り込んだWebサイトを作成しました。

サイトでは、なぜこのような選挙が行われるか、今回の選挙でどんな人を選ぶのか、などの基礎知識を紹介。加えて、候補者の方々に対してインタビュー(ご快諾頂けた3名に実施)を行い、立候補の理由や都議会議員としての政策BEST3等を掲載しました。

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(2)ポスター制作
Instagramでの情報発信を中心に活動してきたNYNJですが、ステッカーを作る、ビラを置いてもらうなどオフラインの活動もやりたいという声は団体の立ち上げ当初からずっと上がっていました。今回は地域を絞った取り組みとして何ができるかということで、Webサイトの作成に加え、ポスターの作成・配布も行いました。

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(3)有志メンバーとの協同
地方選挙はそこに住む人の想いがあってこそ。今回私たちは、北区在住のNYNJメンバーを中心に、このプロジェクトのために一緒に活動する有志のメンバーをInstagramのフォロワーの方から募集し、3名の同世代の北区民の方と活動を共に進めてきました。コンテンツ作成から広報まで現場で動いてくれた3人には、この場を借りて改めて感謝を申し上げます。

新しい取り組みを行った一方、心残りも多々あるプロジェクトとなりました。
せっかく作ったWebサイトは、見てもらわなければ役割を果たせないのに、「広める手段」の検討が後手後手に。Webサイトの閲覧数は公開直後がピークとなり、その後は伸び悩みました。
ポスターに至っては、手元に届いたのが投票日の3日前。配布にはたくさんのご協力をいただきましたが、その半分以上は貼り出すことができないまま、手元に残りました。

『オフラインとオンラインを組み合わせて、今のNYNJに何ができるか』
検証したかった問いは、今後の課題として先送りされました。

私たちが目指したい「地方選挙」のあり方って…?

選挙ドットコムによれば、昨年1年間に行われた選挙の総数は1527(うち、統一地方選のあった4月が1002)。そのうち、国政選挙は2019年7月19日の参院選挙のみ(その他、補欠選挙が衆院選で2つ、参院選で1つ)。つまり、99%は地方選挙です。

規模や注目度は小さいけれど、地方選挙はわたしたちの身近な暮らしにより密接に関わってくる選挙。例えば、コロナ対策一つをとっても、検査体制、経済的な補助政策は、自治体ごとに様々です。わたしたちの生活に直結する選挙だからこそ、無関係ではいられないと考えています。

NYNJの選挙に対するプロジェクト「VOTE FOR MY TOWN」は、まだまだ始まったばかりです。
先日、次なる取り組みとして、10/4(日)に投票日を迎える兵庫県三田市議会議員選挙に向けてのプロジェクト「VOTE FOR SANDA」が動き出しました。
三田市在住のU30の有志の方と活動を共にしながら、今回できなかった様々な取り組みを試みています。

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これから先、NYNJメンバーが住んでいる地域を中心に、様々な地方選挙で行う予定のVOTE FOR MY TOWNを通じて、それぞれの街で選挙ごとに一緒に活動できるNYNJの「同志」の輪を広げていきたい。地方選挙の度にその街が選挙に対して盛り上がる雰囲気を日本各地で生みだし、地域の招来をつくっていく若い世代の投票率を高めていきます。

今後のVOTE FOR MY TOWNでも、私たちは選挙のある地域で、活動に協力してくださる方を募集する予定です。ぜひ、あなたの街の地方選挙にも注目してみてください!

参考:選挙ドットコム「選挙スケジュール」https://go2senkyo.com/schedule (計算は筆者が実施)

(文=野口 俊亮)



NO YOUTH NO JAPANのInstagramの投稿を続けるためのデザイナーさんへの依頼料と活動の運営経費にさせていただきます!