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Blossom the Project×NO YOUTH NO JAPAN・メンタルヘルスと社会問題を考えよう

オンライン授業が続いて1人の時間が多く、孤独を感じる…

外出自粛が続いてなかなか気分転換ができない…

コロナ禍でいつも以上に不安を感じたり、ストレスを感じている人も多いのではないでしょうか?

そんな今だからこそ、メンタルヘルスについて一緒に考える機会をつくりたい。そんな想いで実施したオンラインイベントが「メンタルヘルスと社会問題を考えよう」です。

メンタルヘルスと社会問題についてInstagramで発信する、Blossom the Projectさんと共同で実施しました。

メンタルヘルスと社会問題を考えよう

Blossom the Projectさんは、メンタルヘルスと社会問題について日本語と英語で発信するバイリンガルメディア。インスタグラムでの情報発信を中心に、2020年4月から活動しています。

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「自分だけの問題」と思われやすいメンタルヘルスの問題。
どうしたら「社会の問題」として結びつけ考えられるだろう?ということを参加者のみなさんと一緒に考えました。

イベント概要
『メンタルヘルスと社会問題を考えよう』
2021年2月27日(土)11:00-12:00 
Zoomにて開催

プログラム
・概要、グラウンドルールの共有、アイスブレイク
・レクチャー「メンタルヘルスの偏見」「メンタルヘルスと自己肯定感」「メンタルヘルスと社会問題」
・Q&Aとクロージング

そもそもメンタルヘルスって?

メディアでよく耳にするし、なんとなく意味も分かる気がする「メンタルヘルス」という言葉。しかし、その意味を正しく理解している人は案外少ないかもしれません。

そこで、イベントの冒頭で「メンタルヘルスにまつわる3つの偏見」についてのレクチャーを行いました。

1つ目は「メンタルヘルスは存在しない」という偏見。

そもそも「メンタルヘルス=精神的健康」とは、人々の精神面、感情面、社会面における健康のこと。つまり、「身体的健康」と同じように、身体の健康の一部として存在していて、誰もが持っているものなのです。

2つ目は、「メンタルヘルスの不調=精神疾患」という偏見。

1つ目にもあるように、メンタルヘルスとは誰もが持っている「精神的健康」を意味します。精神疾患を表す言葉ではありません。つまり、精神疾患を抱えている方も、そうでない方も、誰もがメンタルヘルスに不調を感じることはあり、日ごろからケアをする必要があるのです。

3つ目は、「メンタルヘルスのケアをする=精神的に弱い」という偏見です。

メンタルヘルスのケアをするということは、自分の感情や精神状態としっかり向き合うことができているということ。足の骨を折ったら病院に行くのと同じです。メンタルヘルスに不調を感じたら病院に行くなどケアをする行為は、とても大切なことなのです。


大きな社会問題と、ひとり一人のメンタルヘルスの繋がり

そんな誰にとっても身近なメンタルヘルス。実は、様々な社会問題とつながりがあります。

例えば、LGBT+コミュニティへの差別の問題。

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日本はG7諸国のうち、唯一LGBT+コミュニティへの差別を禁止する法律が整備されていない国。

どんな性や性自認を持つかに関わらず、誰にとっても生きやすい社会とは言えません。

例えば、LGBT+当事者であることを原因に会社をクビにされてしまった場合。明らかにLGBT+差別による対応であったとしても、会社側の対応を裁く法律はありません。このような差別的な扱いから、自分を守る法律がないのです。

実際にLGBT+の当事者や、その知人や友人などLGBT+を身近に感じている人のうち、職場でLGBT+であることを理由に解雇や退職に追い込まれるといった「差別的な取り扱い」を見聞きしたことがある人は約4割にのぼるという調査がでています。

その結果、LGBT+の当事者の方たちが精神的に追い込まれてしまう、といったことが起きてしまいます。

ゲイ・バイセクシュアル男性を対象として行われた調査によると、3人に2人がこれまでに自殺を考えたことがあり、14パーセントは実際に自殺未遂の経験があるとの結果が出ました。

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このように、社会全体の問題がひとり一人のメンタルヘルスに支障をきたしてしまうのです。


ツールを使ってインタラクティブに。参加者のみなさんの声

今回のイベントは、Blossom the ProjectさんやNO YOUTH NO JAPANからのレクチャーがメインでした。一方で、参加者の方の積極的なチャットでの発言や、Mentimeterの活用で、とてもインタラクティブな交流をすることができました。

参加者の方々からは以下のような感想を頂いています。

他人と比べるのではなく、自分らしくあることが一番大切だと思いました!
参加者や登壇者の方々と、不安や悩みを共有することで「メンタルヘルスに不調を感じているのが自分が弱いからではないんだ」と安心できました。
登壇者のお話がとても素敵で、ほっこりした気持ちになりました。自分自身にも周囲の人にも優しくしたくなる1時間でした!
メンタルヘルスと社会問題について知ることができ、皆さんのご意見や感想を聞くことで学びに溢れた時間になりました

だれにとっても身近な「メンタルヘルス」をもっと伝えたい


「メンタルヘルスと社会問題を考えよう」の企画・運営を通じ、メンタルヘルスがいかにわたしたちにとって身近で、大切なものなのかを実感しました。

同時に、NYNJメンバー内で多くあがったのが「意外とメンタルヘルスについて理解できていなかった」「これまで無意識に自分と関係ないと思ってしまっていたかも」という声。Blossom the projectさんのレクチャーや、NYNJ内で実施した事前勉強会の中で気が付きました。

私たちにとっても「メンタルヘルスについて知る」大きなきっかけとなったこちらのイベント。

実施後、自分のメンタルヘルスについて考える機会が多くなったり、身近な人と話題にするようになったりしたというメンバーもいます。

メンタルヘルスに限らず、どんな社会的な出来事や問題に対してもまずは「知る」ことから始まります。「知って、スタンスをもって、行動する」。そうやってひとり一人の行動や、社会全体の動きが変わっていくのではないかと思うのです。

だからこそ、これからもそんな「知る」を蔑ろにせず、正しい情報を得ていきたいと改めて感じました。

メンタルヘルスについて考えるとは、その奥にある社会問題を考えたり、自分のケアの時間をとったりする、ポジティブなこと。

6万人の方にInstagramをフォロワーして頂いている団体として、メンタルヘルスについても発信し続け、1人でも多くの人が「ちょっと昨日より生きやすい」と感じられるきっかけをつくっていきたいと思います。

(文=林玲奈、ミュラーキャサリン、米田由実)


NO YOUTH NO JAPANのInstagramの投稿を続けるためのデザイナーさんへの依頼料と活動の運営経費にさせていただきます!