Nintendo Switchは携帯ゲーム機と同じパターンで売れるんじゃないかな、という話
Nintendo Switchは、きっとヒットする!
――と、わたしは発売前から宣言してきたわけですが、たぶん、この予想は当たると思います。
ニンテンドーDSと同じパターンでヒットするはずです。じわじわと普及して、どこかのタイミングで「人気に火がつく」というパターンですね。
どうして、そのようなヒット曲線を描くと予想しているかといいますと、 Nintendo Switchは、じつは「据え置き型ゲーム機」ではないからなんですよ。
たしかに、任天堂はプレゼンテーションの場で、しつこいくらいに「家庭用据え置き型ゲーム機です」と宣言しています。そのときの動画、ネットで見られので、興味のある方は確認してください。冒頭の数分間に、計三度も「家庭用据え置き型ゲーム機」という言葉が出てくるほどです。
でも、これは陽動作戦みたいなものなんですよ、きっと。
いまの任天堂は、携帯ゲーム機は順調だけど、据え置きゲーム機にはテコ入れが必要な状態ですから、メディアの方々に「任天堂が、新しい据え置きゲーム機を発表した!」と報じてもらう必要がある。だから、しつこいくらいに「家庭用据え置き型ゲーム機です」と連呼したんじゃないかなぁ。
たぶん任天堂、本心では、これを据え置きゲーム機だとは思ってないですよ。「テレビ画面を使っても、遊べるゲーム機」くらいの感覚だと思うんですよね。
というのも、いま、わたしの手元にはNintendo Switchのパンフレット(店頭に置いてあるもの)があるのですが、およそ60ページのパンフレットの中に、「据え置きゲーム機」という言葉、一度も出てこないんですよ。
「シーンに合わせてカタチを変えるゲーム機」
と書かれているだけです。メディアが注目する場では「据え置き型ゲーム機」を連呼したのに、一般ユーザーが手にするパンフレットで、その言葉をまったく使用しないというのは、なんとも面白いですよね。
でも、だからこそ、この「シーンに合わせてカタチを変えるゲーム機」という言葉こそが、たぶん「Nintendo Switchって、どういうゲーム機なんですか?」という問いに対する、任天堂の正直な回答なんじゃないかなぁ、と、わたしは思うのです。
任天堂は、これは据え置きゲーム機としての特徴もあるけど、携帯ゲーム機のようなものでもあるし、あるいはタブレット端末みたいな存在でもあって、これまでのゲーム用語ではジャンル分けできないゲーム機だ――くらいの、そんな考えでいるんじゃないかなぁ、と。
だから、Nintendo Switchは、据え置きゲーム機のような売れ方ではなく、むしろ携帯ゲーム機がヒットするときのパターンを踏襲するんじゃないかな、と、わたしは予測しているのです。
誰かが、ゲームをプレイしている姿を目撃する。
あるいは、ちょっと借りてプレイさせてもらう。
その結果として、「なんか楽しそうだな」と感じる人が増えて、それがヒットに結びついていく――というパターンですね。
わかりやすくいうと、「ポケモン」や「モンハン」がヒットしたパターンです。楽しくプレイしている人たちを見て、どんどん興味を持つ人が増えて、これらのゲームは大ヒットになりました。携帯ゲーム機(や、携帯ゲーム機用ソフト)って、たいてい、こんな形でヒットしていくもんです。
Nintendo Switchも、外に持ち出せるゲーム機であり、「誰かが楽しくプレイしている姿を目撃する」ことが多くなるゲーム機だから、携帯ゲーム機と同じパターンで話題になっていくんじゃないかなぁ、と、わたしは予想しているのです。
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