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柏の猛獣使いはリモートマッチで映え猛る 【柏レイソル#10 江坂任】

ついにJ1の再開が明日に迫りましたね!!(7/3時点)
熱い試合を見られるのが大変楽しみですが、
少なくとも2試合はリモートマッチということで、現地で観戦することができません。

つまり我々は、カメラで撮影されブロードキャスティングされている範囲のサッカーしか、目撃することができません。
カメラ外での駆け引きに注目したり、お気に入りの選手をひたすら追ったり、そういった現地観戦の楽しみは味わえません。

ですが、ちょっと発想を転換。
カメラワークに支配されたサッカーだからこそ楽しめる要素もあるのでないでしょうか?

本日はリモートマッチ特有の楽しみとして、
オン・ザ・カメラ/オフ・ザ・カメラ(カメラに写っている/写っていない時の動き)という概念を提唱します。
リモートマッチでは撮影範囲内しか見れない、つまり撮影範囲外の選手の動きは分からない。
だからこそ、カメラの撮影範囲に入った瞬間に決定的な動きをする選手は、意外性にあふれて見ている側も興奮できるのではないかと考えました。
撮影範囲外でいい準備をしている選手を、オフ・ザ・カメラがよいと呼んでみることにします。
オフ・ザ・カメラがよい選手はリモートマッチ映えすると言えるでしょう!

そして、リモートマッチ映えする選手として、
柏レイソルの江坂任選手に注目します。
江坂はJ1の得点王を4ヶ月以上維持する攻撃的な選手ですが、主戦場(カメラ枠外)から離れた動きも魅力的です。
この記事では、第1節で彼のオフ・ザ・カメラのよさが特に活きたシーンを3つ取り上げます(8シーンくらいあったので厳選しました)。
戦術分析ではないので、試合の情景を想像しながら、江坂選手のオフ・ザ・カメラを味わうような楽しみ方をしてくれるとうれしいです。


この記事を読んで、
江坂選手のオフ・ザ・カメラの動きに注目したり、
自分の贔屓クラブのオフ・ザ・カメラに注目して、
リモートマッチをより一段楽しむ助けになればと思いながら書きました。

では目次です。


1.登場人物

柏レイソルを深く知らない人でも楽しめるように、本記事に登場する代表的な選手を説明します。


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江坂任
本日の主役。去年は11ゴール4アシスト
男でも惚れるレベルのイケメン。見てよ2枚目のカッコよさ!
両足から精度の高いシュートを打てるのが特徴で、対峙する選手は右足か左足かの強制二択が迫られる。
レイソルに所属する猛獣達を操る猛獣使いでもある。

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オルンガ
柏レイソルに所属する猛獣。去年27ゴール
高身長(193cm)で手足の長さが武器の選手。
ストライドだけでDFをぶっちぎったり、日本人選手じゃ届かない距離のボールに足が届いたりする。
大学で都市工学を真剣に学んだインテリな側面もある。セカンドキャリアで政治家できそう。

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クリスティアーノ
柏レイソルに所属する猛獣。去年18ゴール19アシスト
重戦車という言葉を体現するプレースタイル。
長距離から強烈なシュートを目一杯打ちまくる豪快さが売り。
試合中叫ぶ事が多いがリモートマッチで声がどれくらい拾われるかに注目
ちなみにスローインがめっちゃ正確なので、クリスティアーノのスローインを語るだけのブログをいつか書きたい


2.猛獣使いは画面外から相手の牙を折る【59分:カウンター阻止】

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59分① 黒塗り部分がカメラの撮影範囲

まずは58分カウンターのシーン。
江坂→ヒシャルジソン→クリスティアーノといいパスがつながりました。
クリスティアーノは十中八九シュートを打つと予想されます。それが魅力の選手です。

となると相手に取られたり、跳弾からのカウンターが怖い
なので江坂は攻撃的な選手ですがカウンターには参加せず、オフ・ザ・カメラで守備に備える(推測ですが)
後のシーンから逆算するに、センターサークル付近にジョギングくらいのペースで走っていたと思われます。

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59分② 黒塗り部分がカメラの撮影範囲

クリスティアーノは予想通りシュート!残念!相手GKのク・ソンユンにキャッチされました。

その時…!!
突如画面の右端から登場して、フリーな荒野(札幌)に迫るイケメンがいるではありませんか!
ク・ソンユンはカウンターを狙い荒野にスローしますが、江坂が立ちはだかり時間を稼いだことで、決定的な仕事をさせませんでした。

攻撃的な江坂選手ですが、フレームアウトして守備に備え、フリーな選手を的確に対処しました。
しかも江坂が詰めることで、中盤の底である三原はガッチリ後ろに控えることができる。
江坂のオフ・ザ・カメラの動きはレイソルの守備を支えていると思われます。
この江坂任のフレームアウトはかなり価値の高い行動なのではないでしょうか。

視聴者としても、画面の端から突如江坂が現れて攻撃の芽を摘み取っていく様は爽快でした。マジイケメン。


3.猛獣使いは画面外で攻守を見据え雌伏する【18分:クロス】

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18分① 黒塗り部分がカメラの撮影範囲

続いて18分のシーン
江坂の縦パスからクリスティアーノがサイド突破しクロスをあげます。
このシーンでも江坂は無理やり攻めに参加することはなく、画面外で待機してます。

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18分② 黒塗り部分がカメラの撮影範囲

クリスティアーノのクロスは相手CBに弾かれ、ボールはヒシャルジソンの前に転がります。
レイソルは瀬川(ボールを受けにいく)、古賀(オーバラップ)、三原(前進で攻撃参加)と各選手が多様な動きを見せます
札幌は中央を固め、しっかりラインを整えます(ように見えました)
江坂はまだ画面外で、何のアクションも見えません。焦らしますね。


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18分③ 黒塗り部分がカメラの撮影範囲

江坂が画面に登場したのは、
ヒシャルジソンから瀬川にボールが渡った瞬間でした。

画面右下から突如登場し、瀬川からのパスをフリーで受けると
サイド突破の動きを見せ、オルンガにクロスをあげました(相手CBに当てってCK)

先述の通り、江坂はJ1の得点王を4ヶ月以上維持している、得点力のある選手です。
ですが無理に攻撃参加をするのではなく、攻守のバランスを見極めながら、またとない瞬間に画面に登場し、決定的な仕事をしていきます。

彼ほどリモートマッチ映えする選手はいるのでしょうか。
イケメンフェイスもリモートマッチ映えに拍車をかけます。


4.猛獣使いは画面外から猛獣として猛る【11分:先制点】

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11分先制の場面① 黒塗り部分がカメラの撮影範囲

最後に紹介するのは、11分江坂が先制点を挙げた場面です。

オルンガにロングボール→相手に弾かれスローイン→クリスティアーノがクイックリスタートで、オルンガがフリーでボールを持てました。
クリスティアーノはオーバーラップを、瀬川は全力で駆け出し、ヒシャルジソンはわざと速度を緩めフリーになろうとします。

ペナルティエリアに攻め込む選手が足りないように見えますが、
肝心の江坂はどこでしょう?
恒例の画面外です。

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11分先制の場面② 黒塗り部分がカメラの撮影範囲

江坂が画面左端から突如登場したのは、オルンガから江坂へのパスコースが生まれた瞬間でした。
パスを受けた江坂の前には広大なスペースが。
両足を遜色なく使える江坂。そこから生み出される理不尽な強制二択。相手3人に詰められても動じない技術と精神力。

2020年初ゴール。
J1で再び戦える1年は、猛獣となった猛獣使いによって幕が開けました。

去年27ゴールをあげたオルンガ、18ゴール19アシストのクリスティアーノ。
多くの相手選手やサポーターはこの2人の猛獣に警戒していたでしょう。

相手の警戒の範疇外から、我々サポーターの視界の外から…
颯爽登場し、ゴールを奪っていった江坂任。
彼のオフ・ザ・カメラは驚きと大きな希望をくれました。

オフ・ザ・カメラの動きでリモートマッチ映えし、猛獣使いとして猛る。
そんな彼の映え猛りは、柏レイソルを高みに導いてくれるに違いありません。

また昇格即優勝するぞー!!!


5.最後に

熱くなってめっちゃ長く書いてしまった。長文失礼しました。

私はレイソルを中心に観戦してるので、そこまで他チームに詳しくないです。
なので、他にもオフ・ザ・カメラが上手な選手を発見したらぜひぜひ教えてほしいです。

リモートマッチだから楽しめる要素、
オフ・ザ・カメラの他にもまだまだあるのではないでしょうか!
リモートマッチならでは魅力を見つけて、楽しく丁寧なJリーグライフを送りましょう!!



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