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NOW ROOMメンバー紹介 第7弾:創業者兼CEO千葉史生

不動産テック・スタートアップ、NOW ROOMの広報チームです。

このコーナーでは、NOW ROOMの事業をリードするメンバーを紹介しています。

第7回目に登場するのは、創業者ならびにCEOの千葉史生です。

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小学校教員の両親のもと、本人も長らく教員を目指していた千葉が、なぜ不動産Techの事業を立ち上げたのか。そして今、スタートアップのCEOとして大切にしている価値感、気持ちの切り替え方、プラットフォーム事業がスタートアップに向いている理由など、スタートアップ市場について語ります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー【NOW ROOM広報】出身地を教えてください。
生まれも育ちも神奈川県相模原市です。

【NOW ROOM広報】小さい時、どんな少年でした?
両親がどちらも小学校の教員で共働きだったこともあり、家では2歳年上の兄にひっついて遊んでいましたね。また動物をたくさん飼育している家族だったので、柴犬やうさぎ、ニワトリ、亀なんかのお世話をしていました。その環境のおかげなのか、兄は獣医になりまして、今は北海道の大地で牧場を経営しています。

性格としては、比較的手間のかからないおとなしい少年だったと自認していますが、探求心や好奇心が旺盛で、わからないことがあると「なぜなぜ?」と周りの大人に聞いて回っており、「なぜなぜ少年」と呼ばれていましたね今でも何かを追求する癖が強いかもしれません。

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【NOW ROOM広報】千葉さんの価値観を掘り下げるために、好きな映画や本、趣味などを伺えますか?
基本的に、お笑い系やコントが好きなのですが、まじめに答えるとすると、映画は「ショーシャンクの空に」という映画を小学生の時に親に勧められて見て衝撃を受けました。冤罪で投獄された銀行員が、腐敗した刑務所の中でも希望を捨てず生き抜いていくヒューマンドラマで、ご覧になった方も多いと思います。ハードな設定の作品ですが、刑務所の中でいかに希望を持って生き、冤罪を晴らしていくのか、見てると引き込まれました。私も御多分に洩れず思春期にはある程度葛藤があったのですが、「人間って、どんな状況でも希望を捨てなければ、なんとかなるんじゃないか」といい意味で開き直れました。刑務所の中でビールを分けて飲むシーンが、そのシーンがすごく印象的で。

続いて、好きな本についてですが、マンガでもいいですか?昔は「コロコロコミック」とか「浦安鉄筋家族」などお笑い漫画がとにかく大好きでしたが、小学校の先生の影響で手塚治虫さんのマンガも好きになりました。学校の図書館にあった本、全部読んだと思います。それぞれの人生観がすごく濃く描かれてて、のめりこんでました。


【NOW ROOM広報】趣味を教えてください。
学生時代は陸上とバレーボールに没頭していました。成人してからは、海外旅行と映画鑑賞、街の散策とか。新しい土地、しかもその現地にしかないユニークなものに出会うのが好きですね。

【NOW ROOM広報】休日の過ごし方は?
あまりプライベートを公開しない性格ですが・・・、そうですね、最近料理を再開しました。

小学校五年生の時、当時めちゃくちゃマイナーな「料理クラブ」に入ったこともあり、料理自体は昔から好きでした。

ここ10年くらい料理は休眠していたのですが、再熱しはじめました。炒めたり煮込んだり。

味はわかりませんが、写真のテクニックだけは、それなりなんです笑

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【NOW ROOM広報】千葉さんをひとことで表すとすると?
「挑戦者」でいたい、と思っていますが、、、結構周りからは変人扱いされる事が多いですね。。

【NOW ROOM広報】今まで過ごしてきた人生の中で「最高」の瞬間を教えてください。
たくさんあるんですよ、それが!!いくつか挙げてもいいですか?

①志望大学に受かったとき
私が在学していた学校は、大学進学を目指すよりは、高校を卒業したら芸能や美容、建設関係などに就く生徒が多い高校でした。私は教員になりたいという夢があり、教員資格を取得するには大学に進学する必要があることを知り、一念発起して受験することを決めました。でも、正直なところ、机に向かって勉強する習慣が一切ないまま18歳を迎えていたので、0からスタートしました。理系科目は自信がなかったので私立文系受験に絞ったものの、英語の”S”が主語を意味するのだとも当時分からなくて・・・。”SVO”とか"SVOC"などの構文が宇宙語にしか思えませんでしたね。。。こんな状況ですから、そもそも大学に進学することは、ほぼ不可能だと周りも自分も思っていたので、浪人の末一日18時間くらい勉強した結果、大学に合格して、しかも志望校の志望学部に進学できる切符を手に入れた時は、震えました。この経験で、努力は裏切らない、目標を達成できる喜びを学びました

②大学院の進学と現地の就職、海外現地の起業で0から事業を50名くらいの規模まで成長させる事ができた時。

自分が頑張った成果が、思った以上に大きくなって返ってきたときは最高ですよね。もちろん自分の努力が成果につながったからうれしいのは間違いないんです。でも、当時一緒に頑張っていた仲間がいたから、喜びもより大きくなったように思います。人の幸せが自分の原動力になる、その原点はこれらの瞬間があったからかもしれません。


【NOW ROOM広報】教員を目指して大学や大学院では教育学専攻だったとのこと。でもなぜ今は起業家に?

学部在学中、教員というか、将来的には大学の教授職に就きたいと思い、大学院に進学することにしました。英語圏で進学先を考えていたため、先に合格をいただいたイギリスの大学に決めました。大学院進学後しばらくは博士課程に進むことも目指して準備していたのですが、教壇に立つ教授陣の経験値の高さや多様性に感化されたんです。たとえば、起業経験のある教授もいましたし、会社員を兼務している教授もいた。国際機関でのキャリもあったし、主婦から学位をとって教壇に立ったかたもいた。「人に何かを教える仕事をするには、頭でっかちになるだけではダメなのではないか」と思いまして、一回就職することを選びました。

▼大学院時代、同級生と

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【NOW ROOM広報】イギリスで就職されましたよね。
はい、現地でSierに就職しました。

【NOW ROOM広報】千葉さんはイギリスをはじめ、結果10年くらい海外で生活されています。その経験がNOW ROOMのビジネスモデルの想起に繋がったのですよね?
はい、進学と就職などでおよそ10年間日本を離れていたんですが、私の海外での生活から得た、「どうしてこんなに住まいにコストがかかるのだろう」という納得のできないもやもやとした、素朴でシンプルな疑問が不動産業界に足を踏み入れたきっかけでした。最初はイギリスに約6年、次にアジアで約4年。海外で就業し生活しているうちに、「外国籍である場合、住まいを借りることに対して高すぎるハードルがある」と気づかされました。では日本に戻れば安泰か、というとこれまた違う。例えば外国籍の友人が日本で住まいを借りようとすると門前払いをされてしまった話を耳にしたり、事業を経営している立場やフリーランスだとローンが組めなかったり。また、2年間の契約縛りがあることも、家具家電を1から揃えないといけない煩わしさも、「住む家を探すだけなのに・・・」と、やるせ無さを覚えました。私が知る限り、ではありますが、日本を離れると、最初から家具や家電も揃っている物件も多く、初期費用や退去にまつわるコスト的な制約も日本と比べると段違いに低いケースも多い。ではなぜ日本ではここまで初期費用が高いのか、賃貸契約に関するハードルが高いのか、退去時のタスクが多いのか 。「これでは、住居を確保するために働くのと同じではないか」とさえ感じました。それは私の意志に反することでした。

【NOW ROOM広報】意志に反する、とはどういうことでしょうか?
はい、結果就職し起業家の道を選びましたが、私が大学院に進学した理由は、お話しした通り、教員を目指していた為です。学部・院ともに教育心理学を専攻し、「一人ひとりが主役になれる社会」、「個が自由に、そして輝ける社会」に向けて貢献したいとずっと思っていまして、今でもそれは変わりません。「どうしたら人は自分の持てる力を最大化できるのか、自由に軽やかに自分らしく生きられるのか、、、」こうしたことをずっと考えてきたのですが、「もし、阻害しているものがあるとしたら何だろう」「自分が緩和できる方法は何だろう」と自問した際に、「住まい」の問題も1つあるのではないかと行きつきました。そこで私の立場で出来ることを模索している中で、「暮らすを自由に」するテクノロジーや仕組みが整うことで、コストや時間が削減され、少しでも自由に人生を進めることが出来るようになるのではないか、必要以上に家賃の心配をせずに暮らせたら、もっと人は軽やかになるのではないか、と。本来の自分のやりたいこと、好きなことに時間を分配できるのではないか、と思いまして、不動産Techのスタートアップ設立に向けて始動しました。

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【NOW ROOM広報】このビジネスの面白さ、やりがいはなんですか?

”暮らし”って、すごく明確で明瞭なインフラです。絶対それがないと生きることができないmust haveになり得るインフラ。これに対してソリューションを提供できるというのは、人の生き方そのものに関わることができるし、まだまだ課題が大きい分野だと思うんです。それを解決していくことは、やりがいがあります。


【NOW ROOM広報】不動産Techの中でも、NOW ROOMならではの面白さってありますか?
不動産Techの成功事例としてよく見るのは管理会社やオーナーに対してソリューションを提供する、いわゆるBtoBなんですね。これに比べて「NOW ROOM」はテクノロジーと仕組み化で事業推進しつつ、お客様からのフィードバックがものすごくダイレクトに、して速く聞くことができます。手前味噌ではなく、喜びの声が毎日たくさん聞こえてきます。「このサービスいいね」とか「NOW ROOMの部屋、友人に勧めてみた」とか。お客様からダイレクトに「ありがとう」って言っていただけるというのは、込み上げるものがあります。

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【NOW ROOM広報】CEOとして毎日やること、やりたいことがたくさんあると思います。体調を崩さないように日頃から気を付けていることってありますか?
そうですね、食生活には気を使ってます。野菜を多めに摂ったり、外食は少なめにしたりとか。家族からも気をつけろと言われるので・・。あ、食べ物で言うと日本食、特に山菜が無茶苦茶好きです。タラの芽の天ぷらと、春の山菜の天ぷら。フキノトウとかも。苦いのが好きです。あれ、天ぷらは体にいいのかな?(笑)


【NOW ROOM広報】つらいとき、しんどい時でも、前を向くためにやっていることはありますか?
つらい時に、”自分のため”に仕事をやってると力が出なくなっちゃいます。なんかふんづまるっていうか。なので、「これを成し遂げると、あの人が幸せになるはず」と、仕事を通して誰かを幸せにすることを考え、動きます。そうすると力が出てくるんです。よく思い浮かべるのはNOW ROOMで働いている社員や業務委託、プロボノの皆さんですかね。そういった人が生き生きとやりがいを持って働けることを想像すると力が湧いてくる。踏ん張れるんです。ゲストのお客様、法人のお取引様、ホストのオーナー様、地域社会の皆さんや出資してくださっている皆さんもそう。自分の仕事で人が幸せになることをイメージすると、沸き立つものというか、奮い立つものがあります。

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【NOW ROOM広報】今の社名「NOW ROOM」は、以前「株式会社リビングテック」として展開していたサービス名ですよね。なぜサービス名を社名にしたのか教えてください。
そもそも「リビングテック」って社名を付けたのは、わかりやすく「私たちは不動産テックの会社ですよ、テクノロジーカンパニーですよ」ってことを伝えたかったからです。不動産業界の用語として「プロップテック」とか、「リアルエストテック」って言葉はあったんですが、「リビングテック」という言葉は使われてなかったのでこの名前にしました。そこから「NOW ROOM」に変えたのは、「今すぐ使える、住める」というコンセプトをより分かりやすく伝えるためです。社内で議論した結果、直観的に伝わりやすい「NOW ROOM」になりました。ちなみに、サービス名と会社名は同じ方がマーケティングコストは低くなるといわれています。結構「会社名は知らないけど、サービス名だけ知っている」ってことあるじゃないですか。だからブランディングを統一させ、マーケティングコストを抑える意味でも社名とブランド名の統一は効果があったと思います。
(参照:2020年8月3日プレスリリース:NOW ROOM、社名変更と新任役員人事のお知らせ

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【NOW ROOM広報】「NOW ROOM」はマンスリー賃貸物件を紹介するプラットフォームビジネスです。なぜ千葉さんは、この”プラットフォームビジネスモデル”に決めたのでしょうか?優位性は?
ビジネス優位性という意味で言うと、「ネットワーク効果」があると思っています。ネットワーク効果とは、製品やサービスの利用者が増えるほど、その製品やサービスのインフラとしての価値が高まることを言います。

不動産業界では、物件を提供するオーナー様などの「サプライサイド」が集まるほど、その家に住みたい方々、つまり「デマンドサイド」が集まる構造が生まれます。逆も然りで、どちらかが集まると相乗効果が自動的に生まれてくる。私たちがやっている不動産のプラットフォームビジネスには、ここに優位性があります。GAFAも巨大なプラットフォーマーで、そこでもこの「ネットワーク効果」がもたらす効果は非常に大きいと思っています。

どんな事業であれ、「一番」にならないとマーケットのシェアを取るのは難しい。そういう意味では、ネットワーク効果で相乗効果が生まれるプラットフォームビジネスは、小さな規模から事業を始めるスタートアップに向いていると思います。

【NOW ROOM広報】千葉さんにとって、チームメンバーの存在は?
なくてはならない存在、ともに歩む戦友・同志です。よく会社を家庭、チームメンバーを家族と捉える見方もありますが、私としては、互いに互いを厳しい目で見つつ、励まし合い、必要なことは伝え合いながら業界変革を共に目指す「戦友」であり、「同志」という言葉がしっくりきます。

Mission Vision Valueを策定

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【NOW ROOM広報】千葉さんにとって、「会社」とはなんでしょう?
「手段」です。
会社は、究極的にはなくてもいいものだと思っています。会社がなくても成り立つのが本来の社会。そのためのプラットフォームないし、ツールを提供するのが私たちであるという考えです。そう考えると……会社がなくなることが、理想になるのかもしれません。会社は私のものではないし、誰のものでもありません。ホストの方、ゲストの方をはじめ、地域社会の皆さんや出資してくださっている皆さん、従業員、その全員が必要だと思うからこそ成り立つのが会社です。
会社やサービスを使って、どんな社会にできるのか?
どんな世界にしたいのか?
あくまで会社やサービスはその手段であることを、忘れてはいけないと肝に銘じていますし、誰よりも、私たち自身がNOW ROOMの提供者であり、利用者であれ、と思っています。ただ、それだけではいけない。
サービスを作ってリリースした以上、それが100万人に使われるようなサービスにならないと、存在意義がない。ただの自己満足と変わらない。
じゃあ、そうならないようにするには、どうすべきか?
どのような方がどんな課題をもっているか、そこをしっかりと見定めることが大事です。そして、それに沿ったサービスを提供すること。私を含めスタッフ全員が念頭に置いていることでもあります。


【NOW ROOM広報】最後に一言メッセージをお願いします。

どの地点に置いても「暮らすを自由に」この一言に尽きます。NOW ROOMは「暮らすを自由に」を企業理念に、短期賃貸のプラットフォームとしてホストの方、ゲストの方、双方にとって有益に、そしてより便利に活用いただけるよう、引き続きサービスの拡充を目指して参ります。

【株式会社NOW ROOMについて】 https://nowroom.jp/
株式会社NOW ROOMは、「暮らすを自由に」の企業理念のもと、不動産テック・スタートアップとして2019年7月1日にCEOの千葉史生が創業し、2020年5月18日に、ウィークリーマンション・マンスリーマンション・2年以上の家具家電付き賃貸「NOW ROOM」のサービスを開始しました。「NOW ROOM」のサービスは、Webまたはアプリ上でお部屋探しから入居審査、契約手続き、家賃の支払いまで一気通貫で完了します。2021年9月現在、ウィークリー・マンスリーから2年まで、期間を選べる家具家電付き賃貸やホテル、シェアハウスなど全国310,000室を超える多種多様なお部屋から、個人の長期出張などを中心に、法人企業様の社宅・転勤利用など幅広いニーズに対応しており、延べユーザー数は27万人に達しています。

【NOW ROOMの特徴は以下の3つ】

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【株式会社NOW ROOMの概要】
会社名: 株式会社NOW ROOM
設 立: 2019年7月1日
所在地: 東京都新宿区西新宿七丁目1番12号 クロスオフィス新宿 506号室
代表者: 千葉 史生
理 念: One World, Live Anywhere
     暮らすを自由に
事業内容: NOW ROOMの開発・運営
URL: https://nowroom.jp/company
NOW ROOMサービスサイト:https://nowroom.jp/

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