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ひとりで鎌倉アルプスに登ってみた


人見知りで出不精なオンナがついに動く

高尾山に登ってから早くも半年が過ぎてしまった。
今年の夏も酷暑になり、さらに秋なのに暑い日が続いた。
夏が大の苦手な私にとって身動き取れない日々が続き、ひとり旅シリーズもすっかりご無沙汰になってしまった。
ここにきてようやく重い腰を上げ、出かける事にした。

行き先は、鎌倉アルプス
比較的安易な山で初心者向けらしいので気楽に行く事にしよう。

うん?標高150m??
山と言っていいのか?まあ、いい。
どっちにしろ運動不足の私には、容易でないのは間違いない。

まずは、北鎌倉駅で電車を降り、線路沿いの道を歩き建長寺に向かう。


参拝料500円を払い境内に入る。登山者もここを通るので参拝料が必要なんだとか。
せっかくなので、参拝をして奥のハイキングコース入口へ向かう。


初心者が山をナメるとこうなる

最初に訪れるのは半僧坊、勝上獄展望台。
しょっぱなから、かなり急な石段をハアハア言いながら登ることになり、もう引き返したい気持ちをぐっと堪(こら)える。
ここには沢山のカラス天狗の像があって、富士見台からは富士山が見えて、もう頂上でいいんじゃないかと、ブツブツ言いながらも先を進む。

勝上獄展望台

そうは言っても、ここから45分ほどで頂上に着くらしいので、気持ちを切り替える。
すると途端に、かなり足場の悪い道になった。
実は前日、非常に激しい雨が降りあちこちぬかるんでいる。おまけにこの山は岩が多く滑りやすい。トレッキングシューズを履いているが、ツルツル滑って泣きたくなった。

これは、思ってたのと違う。
本当にこれが初心者向けなのか?
更に、妙な事に、ほとんど人がいない。
山とはいえ、ここは鎌倉。
「ちょっとハイキングに来ました」っていう私みたいなお気楽な登山者がそれなりにいてもおかしくないのに、
人っ子ひとりおらず、道を間違えたんじゃないかと本気で心配したほどだ。

まもなく頂上(太平山)という所でようやく、人を見つけた時、心底ホッとした。

山頂でおにぎりが定番と疑わない初心者


地図によれば、この辺りがどうも頂上らしいが、
ただの原っぱで、金網のむこうにゴルフ場がある。
たくさんの車が止まっていて、頂上まで車で来れることが判明し、
一生懸命歩いてきた意味を見つけるのに少し時間を要した。
そうは言っても、頂上に着いたら、汗をかきかき登ってきた達成感を味わいつつ、おにぎりを食べようと楽しみにしていたが、
見事なまでにベンチも何もなく、誰もいない。
(あとから動画を見て分かったが、頂上は原っぱの少し手前だった。看板を見逃してた。それほどひっそりとした頂上だったようだ) 

ひとり、突っ立っておにぎりを食べるのは恥ずかしいので、このまま先に進む事にした。
誰もいないのだから恥ずかしがる事もないのに、つくづく恥ずかしがり屋の自分の性格が嫌になってしまう。

そそくさと下山

このあとは、瑞泉寺に向け下山して行くのだが、やはり足場は悪く、所々小川のようになってしまった道を慎重に歩き、途中でどうしてもお腹が空いたので、歩きながらおにぎりを食べた。

もうあとは下るのみ、うっそうと茂った緑をかき分け
 

靴下まで濡れながらなんとか下山した。

登山の目的はやはり・・


ほどよい疲れと達成感で気分良くなった私は、このまま、鎌倉駅方面へ歩いて行くことにした。
鎌倉宮を通り過ぎ、有名な鶴岡八幡宮を通過し、
小町通りにあるお土産屋で、登山とは全く関係ないクジラの手ぬぐいを買い、
コメダ珈琲で「珈琲ジェリー」を注文し糖分補給をする。
おそらく下山後のこっちの方が楽しみだ。
ふと足元を見ると、店に申し訳なくなるほどに靴がどろんこになっていた。

低山から山の極意を学ぶ

今回すれ違った登山者は、おそらく10人に満たない。高尾山では人影が見えないところがないくらいだっだが、
同じ首都圏に近い山なので、まさかこんなに少ないとは思ってもいなかった。
逆に人の目を気にせず、静かに登山がしたい人には、鎌倉アルプスは穴場だなぁと思っていたら、
下山後、晩御飯を一緒に食べた鎌倉在住の知人に、
「大雨の翌日にあの山に登る人なんかいないよ」と言われ妙に納得した。

鎌倉アルプス 歩数約12,000歩 時間約2時間半
教訓「大雨の翌日に山に登るな」

ひとりで鎌倉アルプスに登ってみた!の動画はこちら


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